“Intermodulation” (1966) Bill Evans, Jim Hall
Bill Evans (piano) Jim Hall (guitar)
もちろん同様の色合い。
が、少しだけその空気感が違うように聞こえます。
おそらく、バックがフロントの動きを執拗には追わないから。
意識したかどうかはさておき、バックに回った一人は音数を抑制し、定常な音楽を作ることを重視しているように聞こえます。
意識したかどうかはさておき、バックに回った一人は音数を抑制し、定常な音楽を作ることを重視しているように聞こえます。
その分、“Undercurrent”のような極端な緊張感ではなく、穏やかで安心して聴ける音の流れ。
また、結果的に各人のインプロビゼーションの妙が映え、ギターの高音の消え入るような繊細な動きまでが明確に見えてくるように思います。
いずれにしても、“Undercurrent”、本作ともに、ガラス細工のように繊細で儚い音。
怖いまでの緊張感の“Undercurrent”に対して、角が取れて丸くなったような本作。
いずれも不朽の名演。
posted by H.A.