吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Bill_Connors

【Disc Review】“Swimming with a Hole in My Body” (1979) Bill Connors

“Swimming with a Hole in My Body” (1979) Bill Connors
Bill Connors (guitar)

水と感傷
ビル・コナーズ
ユニバーサル ミュージック
2016-10-26


 Bill Connors、“Theme to the Gaurdian” (1974)に続くアコースティックギターソロ作品。
 その間にコンボでの名作 “Of Mist and Melting” (1977)があります。
 基本的には先のソロ作品“Theme to the Gaurdian” (1974)と同じ、淡くて穏やかな空気感。
 ヒタヒタと迫ってくるようなビート感は三作共通ですが、前作“Of Mist and Melting” (1977)のように激しくも冷たくもありません。
 少し悲し気、寂し気な楽曲と、フォーキーな香りとスパニッシュな香りが交錯するメロディアスなシングルトーン。
 ハードフュージョンを演奏していたとはとても思えないような静謐さ。
 “Theme to the Gaurdian” (1974)と比べると、いくぶんテンポアップして、バッキングも厚めの演奏が増えているような感もありますが、1970年代Ralph Towner諸作のようにグサグサくる感じではなく、あくまで線が細めで繊細な音。
 少し温度感低めの音作り、清涼感の塊のようなアコースティックギターの音と柔らかなメロディは“Theme to the Gaurdian”と同様。
 何となく涼し気でこれからの季節にピッタリの音。
 おっと、タイトルもジャケットもそんな感じでしたね。
 趣のあるタイトルのように感傷的な音ですが、ジャケットのポートレートのようにどんよりした感じではなく、とても静かながら、爽やかで湿度感は低め。
 平和で穏やか。
 そんな音です。




posted by H.A.

【Disc Review】“Theme to the Gaurdian” (1974) Bill Connors

“Theme to the Gaurdian” (1974) Bill Connors
Bill Connors (guitar)

Theme To The Gaurdian
Universal Music International Ltda.
2000-11-16


 Bill Connorsのアコースティックギター、ソロ作品。
 ECMの縁も深いReturn to Foreverの“Hymn of the Seventh Galaxy” (1973)に参加し、脱退した後のECM作品。
 なんだか複雑な流れですが、ECMでも“Love, Love” (1973) Julian Priester Pepo Mtotoあたりでやっていたハードフュージョンな演奏とは全く違う静謐な世界。
 バッキングをオーバーダビングした形ですが、アコースティックギター一色。
 ECMのアコースティックギターといえばRalph Towner
 確かに音自体はいかにもECMの録音で似た感じですが、空気感は異なります。
 1970年代のRalph Townerが激しさ、厳しさと優しさが交錯するイメージだとすれば、本作は静謐でピリピリした感じ、線が細くてより繊細な感じ。
 さらに終始穏やか。
 もちろんECM特有の低めの温度感ですが、Ralph Townerほどの冷たさ、鋭さはありません。
 激しい場面は少なく、むしろ少し寂し気な空気感ですが、後の名作“Of Mist and Melting” (1977)の雰囲気、ヒタヒタと迫ってくるようなビート感が本作にもあります。
 あのビートは、それに参加していたJack Dejohnetteの真骨頂なだけでなく、Bill Connorsの色合いなのでしょうね。
 スパニッシュな感じの音の流れもあわせて、ヒタヒタ、ジワジワと迫ってくる緊張感。
 本人のオリジナル曲は哀感漂うメロディ揃い。
 シングルトーンを中心としたインプロビゼーションもとてもメロディアスで切なげなフレージングが映える音の流れ。
 それでもさすがにアメリカン、哀感はあっても、どこかフォーキーでカラッとしています。
 それらあわせて、ほどほど穏やかな淡い感じの緊張感。
 次の名作“Of Mist and Melting” (1977)は、参加メンバーの色合いも加わり、寒風吹きすさぶような激しさが印象に残りますが、本作はあくまで穏やか。
 柔らかな空気感の中、微かな寂寥感。
 ちょうどジャケットのポートレートのような音です。
 これはジワジワとくる隠れた名作でしょう。




posted by H.A.


【Disc Review】“Of Mist And Melting” (1977) Bill Connors

“Of Mist And Melting” (1977) Bill Connors
Bill Connors (guitar)
Jan Garbarek (saxophones) Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)

ビル コナーズ


 あまり話題にならないけども、とても素晴らしい名アルバム。CDは廃盤かな?
 緊張感、グルーヴ感が凄まじい。
 リーダーはChick CoreaのReturn to Foreverのメンバーですが、そちら含めて詳しい情報は知りません。
 このアルバムではあまり前面には出ないで、アコースティックギターを中心に、音楽のベース作りに徹している感じでしょうか。
 凄いのがJack DeJohnetteのドラム。
 やはりこの時期の彼は凄まじい。
 手数も多いのだけど、ノリが他の人とは全然違う。
 ひたすら叩きまくっているようでとても繊細、ヒタヒタと迫ってくるような強烈な緊張感。
 高排気量のFR車、後ろから押されるような加速が止まらない。
 Jan Garbarekはいつも通りの緊張感の塊のような厳しく激しい音、1970年代型。
 決して好みではないのだけど、この雰囲気に合うのは彼しかいないかも。
 いつものようにキツめだけども、周りのシャープでクールな音とのバランスがちょうどいい感じ。
 特に一曲目は、私にとっての彼のベストパフォーマンス。
 さらに、ECMの1970年代の音と言われて、真っ先に頭に浮かぶのがこの演奏。
 尖った氷のように冷たく厳しい質感のとてつもなくカッコいい音。
 アメリカン中心のメンバーながら、純アメリカンなジャズとは異質な強烈なグルーヴ。
 見えてくるのはヨーロッパの凍てついた白い森。

 
 

posted by H.A.
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