“Playing The Room” (2018) Avishai Cohen, Avishai Yonathan
Avishai Cohen (Trumpet) Avishai Yonathan (Piano)
イスラエルのトランペッターAvishai Cohen、同じくピアニストAvishai YonathanのDuo。
静かで落ち着いたコンテンポラリージャズ。
Avishai Yonathan はAvishai Cohenバンドのメンバー、“Into The Silence” (2015)、“Cross My Palm With Silver” (2016)にも参加。
二人とも近年のECMの看板選手になりつつあるのだと思いますが、エスニックには寄らない、またヨーロピアンとも違う、むしろアメリカ的な印象もちらほら。
演奏の色合いというよりも、二人のオリジナル曲に加えて、John Coltrane, Abdullah Ibrahim, Ornette Coleman, Duke Ellington, Milt Jackson, さらにはStevie Wonderまで取り上げた楽曲のイメージが大きいのでしょう。
冒頭は美しいピアノと朗々としたトランペットが奏でるバラード。
スローテンポでのDuoゆえに、揺らぐようなビート感。
沈痛ではなく、穏やかで懐かし気なセンチメンタリズム。
続くあちこちに跳ぶオリジナル曲、ゆったりとしたバラードで演奏される”Cresent”も同様の空気感。
揺らぐ空間の中で鳴り続けるキリッとしたトランペット。
ピアノ中心の“Sir Duke”はコミカルな感じですかね。
などなど合わせて、ハイテンション先端系ジャズにはなりません。
締めには懐かしいムードのイスラエルの楽曲。
アメリカンではなくて、イスラエリーなSaudadeはこんな感じなのでしょうかね。
アメリカンではなくて、イスラエリーなSaudadeはこんな感じなのでしょうかね。
ともあれ、圧倒的な演奏力に支えられた穏やかなコンテンポラリージャズ。
posted by H.A.