吉祥寺JazzSyndicate

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Art_Blakey

【Disc Review】“Indestructible” (Apl.May.1964) Art Blakey & The Jazz Messengers

“Indestructible” (Apl.May.1964) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums)
Lee Morgan (trumpet) Curtis Fuller (trombone) Wayne Shorter (tenor saxophone) Cedar Walton (piano) Reggie Workman (bass)

Indestructible
Art Blakey
Blue Note Records
アート ブレイキ


 Art Blakey & The Jazz Messengers、これがBlue Noteでの最終アルバムなのでしょうか?
 Wayne ShorterとArt Blakeyの共演はまだ別レーベルで続くようですが、“Miles in Berlin” (Sep.1964)まで残り半年。
 また、Blue Noteでのリーダー作“Night Dreamer” (Apl.1964)と同時期のセッション。 
 Freddie Hubbard が抜けてLee Morganが復帰。
 凄まじい“Free for All” (Feb.1964)からわずか二か月後の録音。
 Riversideからの”Kyoto” (Feb.20.1964)が間にあるようです。
 少し落ち着いた感じですが、まだまだ熱にうなされたような激しい演奏が続きます。
 やはりドラムが凄い。
 端正で平和だった1950年代のスタイルから少しずつ変えてきて、前作で激烈系、手数多い系、あるいはポリリズム系に舵を切った、といったイメージでしょうか。
 ま、元々アフロ系ポリリズム志向だったのでしょうし、諸々の試行しながら、自然にジャズとフュージョンできるようになった、ってな感じなのかもしれません。
 冒頭からCurtis Fullerのモーダルな激しい系、勇ましい系が二曲続いて、Lee Morganのアフリカン?ファンキー系。
 この後、Freddie Hubbard とトランペット二人が入った作品がいくつかあったと思います。
 Lee Morganの方が線が細め、要所のタメがヤクザな感じでジャズっぽいのかな?
 続くCedar Waltonのカッコいいバラード"When Love is New”。
 Wayne Shorter、Lee Morganのさりげないカッコいいソロ。
 最後はいかにもWayne Shorter、いかにもJazz Messengersの勇ましい系で締め。
 やっぱりこちらが普通のジャズですね。
 “Free for All” (Feb.1964)は凄いアルバムですが、こちらは楽に聞ける端正なジャズ作品。
 でもやはりちょっと激しいか・・・




posted by H.A.

【Disc Review】“Free for All” (Feb.1964) Art Blakey & The Jazz Messengers

“Free for All” (Feb.1964) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums) Freddie Hubbard (trumpet) Curtis Fuller (trombone) Wayne Shorter (tenor saxophone) Cedar Walton (piano) Reggie Workman (bass)

Free for All
Art Blakey & Jazz Messengers
Blue Note Records
アート ブレイキー


 Art Blakey & The Jazz Messengers、“Buhaina's Delight” (Nov.Dec.1961)以来、別のレーベルの作品が続いて、久々のBlue Note。
 遂に来るところまで来たか・・・とも思える、手に汗握る、血沸き肉踊る、熱血体育会系ジャズ。
 その極め付け。
 後のエレクトリックマイルスや、この時期のJohn Coltraneとは全く違うタイプだけども、同じく凄まじいエネルギー放出型ジャズ。
 この前後のJazz Messengersの作品と比べても、異質なまでの凄まじい演奏。
 この時期に"Three Blind Mice" (1961), "Ugetsu" (Jun.1963)といったライブ録音もありますが、それらよりももっと激しい。
 このアルバムが突出してぶっ飛んでいます。
 ここまでのジャズ作品でここまで激しいのってあるのだろうか?
 “A Love Supreme”(Dec.1964)John Coltraneが少し後、”A Night At The Village Vanguard” (1957) Sonny Rollinsはかなり前だけども、ちょっと違うか?
 上記二作に参加しているElvin Jonesのように叩きまくる御大Art Blakey。
 冒頭曲からドラムソロ状態。
 叩く叩く。
 いつものハイハットのンチャンチャもよく聞こえないほどの凄まじいドラム。
 テーマがあって、ホーンのアンサンブルもあって、各人のソロの後半に被せていくMessengersお得意のスタイルなのだけども、それが浮ついて聞こえてしまうほど、全員がブチ切れた凄まじい演奏。
 Cedar WaltonもMcCoy Tynerを彷彿とさせるような激しいコンピングで煽りまくり。
 Wayne Shorterは少し先の”1969Miles”(1969)Miles Davisを想わせるような凄まじさ。 
 このアルバムにはあの前後のMilesのライブでのブチ切れたWayne Shorterがいます。
 終盤のドラムソロが一番静かで、やっと落ち着く・・・なんて大音量、大興奮。
 ここまで激しいと誰の曲が云々とか、アレンジがどうとかはどうでもよくなってしまいます。
 二曲目、少しテンポが落ちても熱気は残ったまま。
 B面に移ってまた冒頭曲のような凄まじい演奏。
 終始叩きまくるドラムとブチ切れた各人のソロ。
 クールダウンを促し、定常に引き戻そうとするようにも聞こえるアンサンブル。
 そんなの無視して徹底的に叩きまくるドラム。
 穏やかなのは最後の一曲のみ。
 これは凄まじいアルバム。
 ”Moanin” (1958)も"A Night in Tunisia” (Aug.1960)もいいですが、これがArt Blakeyの最高傑作、だと思うのですが、少数派なのかな?




posted by H.A.

【Disc Review】“Buhaina's Delight” (Nov.Dec.1961) Art Blakey & The Jazz Messengers

“Buhaina's Delight” (Nov.Dec.1961) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums)
Freddie Hubbard (trumpet) Curtis Fuller (trombone) Wayne Shorter (tenor saxophone) Cedar Walton (piano) Reggie Workman (bass)

Buhainas Delight
Art Blakey
Blue Note Records
アート ブレイキー


 Art Blakey & The Jazz Messengers、“Mosaic” (Oct.1961)わずか一ヵ月後の録音。
 完成された1960年型Jazz Messengers。
 ベースがJymie MerrittからReggie Workmanに交代。
 前作から参加のCedar Walton含めてゴリゴリのモードをやりそうなメンツが揃いました。
 手探りだった“The Big Beat” (Mar.1960)、激烈系の端緒“A Night in Tunisia” (Aug.1960)、モダンジャズへの若干の戻りを経て、Wayne ShorterがスッキリとJazz Messengersに融け込んだとも思える“The Freedom Rider” (Feb.May.1961)。
 それらの諸々の要素を合わせたような“Mosaic” (Oct.1961)で、新しい感覚の曲を作り、新しい感覚の演奏をする役者が揃ってからの第二弾。
 本作も前作の流れそのまま、エキサイティングな演奏集ですが、“Mosaic”よりは少し落ち着いているかもしれません。
 ファンキーで、勇ましい系で、たまに激烈。
 各人のソロの後半から入るホーンのアンサンブルも定番化しましたかね。
 楽曲はWayne Shorterが半数。
 不思議系と言えばそうなのかもしれないけども、この頃はすっかりMessengers風。
 冒頭の“Backstage Sally”とかLee Morganが書いたようなファンキーさ。
 サックスのソロもいつものように変幻自在ながら、キッチリMessengersの枠の中に納まっています。
 本作では、まだハイハットとドラムロールが目立つかつてのモダンジャズのイメージの演奏が多いでしょうかね。
 激烈な“Free for All” (Feb.1964)向けて小休止、といった事でもないのでしょうが、スッキリと落ち着いたJazz Messengers。
 でも、あの“Moon River”までが勇ましい系になっているのにはちょっと・・・
 ま、Jazz Messengersだもんね。




posted by H.A.

【Disc Review】“Mosaic” (Oct.1961) Art Blakey & The Jazz Messengers

“Mosaic” (Oct.1961) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums)
Wayne Shorter (tenor saxophone) Freddie Hubbard (trumpet) Curtis Fuller (trombone) Cedar Walton (piano) Jymie Merritt (bass)

MOSAIC
ART BLAKEY
Blue Note Records
アート ブレイキー


 Art Blakey & The Jazz Messengers、Wayne ShorterとJymie Merrittを残し、長年連れ添ったLee Morgan、Bobby Timmonsが交代した作品。
 さらにCurtis Fullerが加わり、Blue Note作品でも三管Jazz Messengersのスタート。
 いきなりCedar Walton作のタイトル曲の凄まじい演奏。
 “A Night in Tunisia” (Aug.1960)を想い起すような激しさ。
 平和なJazz Messengersの幕引きは、Wayne Shorterもさることながら、Cedar Waltonが主導したのでは・・・とか思ってしまいます。
 Freddie Hubbardの曲もどこかで聞いたようで、何だか新しい感じ。
 さらにはWayne Shorter、Curtis Fullerみんなが持ち寄った曲が一体化して押し寄せてくるようなド迫力。
 再び血沸き肉踊る熱血体育会系ジャズ。
 が、かつてとは違う少し新しい感じ。
 それがコード進行なのか、メロディなのか、アンサンブルなのかはよくわかりません。
 このアルバムでは楽曲とアレンジが洗練されたのが一番大きいような気がするんだけど・・・
 モーダルにもなりつつあるのかな?
 ハイハットは相変わらずンチャンチャとクールに鳴っていますが・・・
 モダンジャズから一歩踏み出した“The Big Beat” (Mar.1960)からは少し違う方向に動いて、ポストハードバップが完了したJazz Messengers。
 ここからが本番。
 Wayne Shorter、Cedar Walton入りJazz Messengersの怒涛のような作品が続きます。


【Disc Review】“The Freedom Rider” (Feb.May.1961) Art Blakey & The Jazz Messengers

“The Freedom Rider” (Feb.May.1961) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums)
Lee Morgan (trumpet) Wayne Shorter (tenor saxophone) Bobby Timmons (piano) Jymie Merritt (bass)

Freedom Rider
Art Blakey
Blue Note Records
アート ブレイキー


 Art Blakey & The Jazz Messengers、Wayne Shorterが入ってスタジオ録音三作目。
 そろそろ慣れてきたのでしょうか?
 なんとなくまとまってきたようなサウンド。
 Wayne Shorterのブヒョビヒョテナーもいい感じで整理され、いい具合で収まっているように感じます。
 Art Blakey他のメンバーは何も変わっていないように思いますので、Wayne Shorterの方が収まる方法を見つけたのでしょうかね?
 さておき、本アルバムはLee Morganの楽曲中心。
 彼のヤクザなモダンジャズの世界、全開。
 ミディアムテンポなブルージーな曲とちょっと小洒落たアップテンポナンバーに不思議なワルツ。
 淡々と響くハイハットと予想通りに入ってくるロール。
 時折のあざといようなブレイク。
 そこから立ち上がってくる各人のソロがカッコいいなあ。
 やっぱりこれがArt Blakey & The Jazz Messengersの落ち着いた姿のように思うし、Lee Morgan、Bobby Timmonsも然り。
 Wayne Shorterの二曲もJazz Messengersっぽい感じ。
 ファンキーな”Tell It Like It Is”なんていかにもMessengers、Milesのバンドでは絶対やらないだろうなあ。
 テナーのソロもエネルギー全開にしつつも、バンドサウンドに自然に溶け込んでいます。
 このメンバーでの作品、他にも別レーベル、Blue Noteにもお蔵入りしていた作品が何作かあるようですが、まずはモダンジャズの王道、オーソドックスな二管編成での集大成。
 ファンキーで勇ましい系。
 スッキリとまとまったThe Jazz Messengers。




posted by H.A.

【Disc Review】“Meet You at the Jazz Corner of the World, Vols. 1 and 2” (Sep.1960) Art Blakey & The Jazz Messengers

“Meet You at the Jazz Corner of the World, Vols. 1 and 2” (Sep.1960) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums)
Lee Morgan (trumpet) Wayne Shorter (tenor saxophone) Bobby Timmons (piano) Jymie Merritt (bass)

Meet You at the Jazz Corner of the World by Art Blakey & Jazz Messengers (2004-04-27)
Art Blakey & Jazz Messengers
Blue Note Japan
アート ブレイキー


 Art Blakey & The Jazz Messengers、“A Night in Tunisia” (Aug.1960)録音直後のライブ録音。
 Wayne Shorterが入って半年、意外なのがWayne Shorterの曲は一曲だけ、Hank Mobleyの曲が多く、普通にモダンジャズな演奏なこと。
 “At the Jazz Corner of the World” (1959)なんてHank Mobley時代のライブアルバムもあり、ややこしい。
 ちょっと調べてみるとWayne Shorter の曲中心のアルバムは、お蔵入りしていた“Roots & Herbs” (1961)、半数を占めるのが”The Big Beat” (Mar.1960)、"Buhaina's Delight" (1961)、ライブでは少し先の“Ugetsu” (1963)ぐらい。
 この時期のJazz Messengers、Wayne Shorter入り、まだ試行運転中、ってなところでしょうか。
 結果的には”The Big Beat” (Mar.1960)の不思議感がない、オーソドックスなモダンジャズ。
 スタジオではいろいろチャレンジしていたけども、まだ整理がついておらず、ライブでは安全運転、オーソドックスな演奏だったのでしょうかね。
 そんなこんなで意外にもリラックスしたライブ演奏。
 Wayne Shorterはブヒョブヒョやってて、あっち行ったりこっちに行ったりですが、まずまずおとなしめ。
 Lee Morgan、Art Blakeyもスタジオ録音通りのエネルギーの出し加減でしょう。
 ついつい“A Night in Tunisia” (Aug.1960)のタイトル曲のような凄まじい演奏を期待してしまうのですが、あちらが特別、こちらがこの時点での無理のない本来の姿なのでしょう。
 ミディアムナンバーのLee Morgan曲“What Know”、Hank Mobley曲 “High Modes”などが、ヤクザな感じでカッコいいもんね。
 Jazz Messengersの真骨頂。
 あの時代の平和で粋なモダンジャズ~ハードバップ、New Yorkのジャズクラブの日常。





posted by H.A.

【Disc Review】“A Night in Tunisia” (Aug.1960) Art Blakey & The Jazz Messengers

“A Night in Tunisia” (Aug.1960) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums) Lee Morgan (trumpet) Wayne Shorter (tenor saxophone) Bobby Timmons (piano) Jymie Merritt (bass)

Night in Tunisia
Art Blakey
Blue Note Records
アート ブレイキー


 Art Blakey & The Jazz Messengers、大人気作、大傑作。
 これが”Moanin” (1958)に並ぶ代表作なのでしょう。
 Wayne Shorter好きな当方としても異論なし。
 “Free for All” (Feb.1964)も加えて欲しいけど。激し過ぎますか・・・
 冒頭、タイトル曲の凄まじい演奏。
 メンバー全員がド派手。
 あざいといまでに激しいドラム、ピアノ。
 Wayneのソロがちょっと短くて中途半端な印象だけど、続くLee Morganがカッコいいのでよしとしましょう。
 チュニジアの夜の演奏はゴマンとあるのでしょうが、激しさでは筆頭。
 ジャズとしても激しさ筆頭の部類でしょう。
 他にもカッコいい曲揃い。
 ちょっとヤクザでわかりやすいBobby Timmons、Lee Morganの曲と、訳が分からないけどなぜかカッコいいWayne Shorterのメロディ。
 それぞれのインプロビゼーションと同じ。
 “So Tired”なんてタイトルからしてヤクザだし、メロディもヤクザな「モダンジャズ」そのもの。
 この手の曲を作らせるとDonald ByrdとBobby Timmonsが一番だなあ。
 Lee Morganの”Yama”なんてものその仲間かな。
 その他諸々、手に汗握る、血沸き肉踊る体育会系「モダンジャズ」。
 それらのツワモノを掌の上で操るお釈迦さまのようなArt Blakey。
 結局一番自分が目立っていたりして・・・
 ま、リーダーだもんね。




posted by H.A.

【Disc Review】“The Big Beat” (Mar.1960) Art Blakey & The Jazz Messengers

“The Big Beat” (Mar.1960) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums) Lee Morgan (trumpet) Wayne Shorter (tenor saxophone) Bobby Timmons (piano) Jymie Merritt (bass)

Big Beat
Art Blakey & Jazz Messengers
Blue Note Records
アート ブレイキー


 Wayne Shorter入りのArt Blakey & The Jazz Messengersの作品を何作か。
 ”1969Miles”(1969)Miles Davisのような激烈なWayne Shorterを探しても、Weather Reportはもちろん、Milesのスタジオ録音、リーダー作にもなかなか見つかりません。
 が、“Free for All” (Feb.1964) Art Blakeyの中にいました。
 現代の若手でそんな人、いませんかねえ・・・

 まずはWayne Shorter加入の第一弾。
 ”Moanin” (1958)からサックス以外のメンバーはそのまま。
 正直、Art BlakeyにはBenny GolsonやHank Mobleyの方が合うように思うし、Wayne ShorterにはMiles Davisの方が合うように思うのだけども、まずは一歩前へ踏み出したJazz Messengers。
 いきなりWayne Shorterの曲が半分、Bobby Timmons一曲に他二曲。
 なんだかわかるようでわからない不思議系のWayne Shorterのメロディと、とてもわかりやすいMessengers的勇ましい系ビートの組み合わせ。
 スタンダード“It's Only A Paper Moon”もそれとはわからない複雑なアレンジ。
 Wayne Shorterの曲に何だろうなあ?と思っていると、バッパーBill Hardman やBobby Timmonsの曲が出てきて何だかホッとしたりして。
 ともあれ、フロント陣のソロは汗が噴き出すような熱演。
 凄い勢いだけど端正でわかりやすいLee Morganに対して、なんだかわけわからないけど凄まじい勢いのWayne Shorter。
 その意味で名コンビ、好対照。
 それにしてもWayne Shorterのわけのわからない凄みは凄い・・・なんて説明する方もわけがわからない。
 そんなわけのわからない激しい連中を向こうに回して、淡々とビートを刻むJymie Merritt とArt Blakey。
 淡々と響くハイハット。
 いつも通りにブルージーに弾きまくるBobby Timmons。
 これもまたクール。
 稀代の天才Wayne Shorter、メジャーに向けた第一歩、普通のモダンジャズから一歩踏み出したJazz Messengers。




posted by H.A.

【Disc Review】“Moanin’” (1958) Art Blakey & The Jazz Messengers

“Moanin’” (1958) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums)
Lee Morgan (trumpet) Benny Golson (tenor sax) Bobby Timmons (piano) Jymie Merritt (bass)

アート ブレイキー

 これは大衆「モダンジャズ」の聖典。
 わかり易く言えば、とてもダサい・・・いや、とても大衆的でカッコいい。
 コール&レスポンスを取り入れた云々・・・はわかるけど、楽器でやらなくてもいいだろうに。
 声でやれば自然なのだろうけども、所詮は楽器でそれをまねただけ。
 でもそれがカッコいい。
 また、本来ハイハットだけの2,4拍にスネアドラムを被せるドラムもダサい。
 スネアは自由に動かないと・・・
 でもそれがカッコいい。
 クールなドラミングではこうはカッコよくならない。
 二曲目以降は端正な「モダンジャズ」。
 ビートも普通になり、キリッとしたジャズ、手練れた熱い演奏が続く。
 でも後半のジャングルビートはさすがに前時代的だし、さらにマーチはいただけない。
 とても「モダンジャズ」的ではない。
 でもそれがカッコいい。
 なんだかんだでダサカッコいい、いや、とても素敵な「モダンジャズ」。
 「モダンジャズ」はヤクザでなくちゃね。




posted by H.A.
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