吉祥寺JazzSyndicate

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Andre_Mehmari

【Disc Review】‎“Angelus” (2012) André Mehmari

‎“Angelus” (2012) André Mehmari

André Mehmari (piano)
Betina Stegmann, Nelson Rios (violin) Marcelo Jaffé (viola) Robert Suetholz (cello)
Sérgio Burgani, Diogo Maia, Luca Raele (clarinets) Luis Eugênio Afonso Montanha, Nivaldo Orsi (clarones)
Davi Sartori (piano) Antonio Loureiro (vibraphone) Gabriel Schwartz, Sebastião Interlandi Jr (flute) Raiff Dantas Barreto (cello) Vinícius Lacerda (pandeiro)

Angelus
Andre Mehmari アンドレメーマリ
Tratore
2013-10-28


 ブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmari、クラシック寄りの作品。
 “Orquestra À Base De Sopro De Curitiba & André Mehmari” (2011)はホーン中心でしたが、本作はストリングスカルテットとのアンサンブル、クラリネットとのアンサンブル、コンボの三部構成。
 元々クラシック色の強い音使いが多い人ですが、本作はジャズ色、MPB色を排したクラシックなアルバム。
 ここまでクラシック色が強いのは“Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul” (2014)と本作ぐらいでしょうか?
 全編クラシックなアルバムですが、ヨーロッパ系の洗練された感じのクラシックとは少し違う、より古典的?な感じと現代音楽が混ざったような、いかにもこの人のクラシック。
 一部は少し沈んで敬虔な感じ、哀しげなメロディ、変幻自在のストリングスとピアノが絡み合う”Angelus”組曲。
 二部はクラリネット群を従え、妖しげに徘徊するような”A Vida das Moscas”。
 ストリングスを絡めた楽曲を挟んで、三部はチェロ、ビブラフォン、フルートが絡み合うクラシカルブラジリアンジャズフュージョン”Pequena Suíte Popular Brasileira”。
 好みからすれば少々のジャズの香りがするコンボの演奏がいいのですが、クラシックを好んでは聞かない耳には前半の演奏も新鮮に聞こえます。
 ジャズやポップスに疲れた耳と脳への清涼剤・・・にしてはちょっと激しいのかな?
 とにもかくにも、優雅で上品、ちょっと激しいAndré Mehmariの音楽、そのクラシック版。




posted by H.A.



【Disc Review】‎”Orquestra À Base De Sopro De Curitiba & André Mehmari” (2011) Orquestra À Base De Sopro De Curitiba, André Mehmari

‎”Orquestra À Base De Sopro De Curitiba & André Mehmari” (2011) Orquestra À Base De Sopro De Curitiba, André Mehmari

André Mehmari (Piano)
Mário Conde (Electric Guitar) Davi Sartori (Electric Piano) Marsal Nogueira (Acoustic Bass) Graciliano Zambonin (Drums) Iê Dos Santos (Percussion)
Douglas Chiullo, Ozéias Veiga (Trumpet) Alexandre Santos, Osmário Estevam Júnior (Trombone) Sergio Monteiro Freire (Tenor Sax) Alexandre Ribeiro (Bass Clarinet) Jacson Vieira, Otávio Augusto (Clarinet) Sebastião Interlandi Junior (Flute) Gabriel Schwartz, Victor Gabriel Castro (Flute, Alto Sax) Clayton Rodrigues (Flute, Piccolo Flute)

 ブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmari、ホーンのオーケストラとの共演ライブ作品、コンサートの映像のDVDとのセット。
 いわゆるビッグバンドに近い編成で、確かにビッグバンドでのコンテンポラリージャズな音楽が中心ですが、クラシックな色合いも強いこの期のAndré Mehmariの音楽。
 金管でドカーンとくる場面よりも柔らかなフルートが前面に出る優しい場面が印象に残ります。
 楽曲は有名どころを少々と過去の作品で演奏されていたオリジナル曲のカバーが中心。
 冒頭はMilton Nascimentoナンバーのメドレー。
 “Native Dancer” (1974)の冒頭を飾った”Ponta de Areia”がメロディの芯だけを残して解体され、舞い落ちてくるような静かなピアノの高音~クラシカルな雰囲気のアンサンブルに模様替え。
 続くは“Speak Like a Child” (Mar.1968) Herbie Hancockな感じのコンテンポラリージャズ、ラテンなジャズ、あるいは“Lachrimae” (2003)のタイトル曲がまろやかな管の音で包み込まれつつさらにドラマチックになっていたり、得意の優雅なワルツだったり、さり気なく取り上げられたToninho Hortaのバラードがアップテンポになっていたり。
 ピアノはいつも通りに突っ走っています。
 大所帯ゆえか、いつもよりも少し後ろに下がった感じにも聞こえますが、やはり強烈です。
 ホーンのアンサンブル、あるいはジャジーなギター、サックス、トロンボーンなどと絡み合いながらのスーパーピアニストぶり。
 終盤、楽し気に盛り上がって締め、アンコール的な追加はクラシカルなピアノとフルートとのDuo。
 ブラジリアンなコンテンポラリー・クラシカル・ビッグバンド・ジャズ。
 妙な言葉ですが、そんな感じ。
 いつもながらに上品で前向きで気持ちいいなあ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Dorival” (2017) Tutty Moreno, Rodolfo Stroeter, Andre Mehmari, Nailor Proveta

“Dorival” (2017) Tutty Moreno, Rodolfo Stroeter, Andre Mehmari, Nailor Proveta
André Mehmari (Piano) Nailor Proveta (Alto sax, Clarinet) Rodolfo Stroeter (Contrabass) Tutty Moreno (Drums)

 ブラジリアンジャズの名手が揃ったDorival Caymi作品集。
 大将はJoyceの夫君Tutty Morenoでしょうか?それともAndré Mehmari
 いずれにしても“Forcas D'Alma” (1999) Tutty Moreno、“nem 1 ai” (2000) Monica Salmaso、“Nonada” (2008)などを制作した中核メンバー。
 上記の作品群からかなりの年月が経過し、ほんの少しエキセントリックに、言葉を変えればクリエイティブに変化した音。
 ベテラン陣はあまり変わっていないのかもしれませんが、André Mehmariのピアノが変わっているように思います。
 近年の彼の作品のようにクラシック色は強くなく、あくまでジャズピアニストな演奏。
 それも内面から出てくるモノを抑えきれないような、その場に止まれないような、激しい演奏。
 スローテンポで漂うような音の流れから始まり、徐々に飛び跳ね、突っ走るピアノ。
 過去のジャズカルテット作品でも、頭抜けた演奏力のピアノだけがぶっ飛ぶ場面はあったのですが、この期では彼のピアノが全体を支配しているようにも聞こえます。
 そんなピアノに寄り添うように伸びたり縮んだり、時に共に突っ走り、時に定常に引き戻すバンド。
 多くの場面でフロントに立っているのは流麗なサックス、クラリネットなのですが、後ろで動きまくるピアノに耳が行ってしまいます。
 郷愁漂うDorival Caymiのブラジリアントラディショナルなメロディとドラマチックな編曲、ハイテンションなジャズカルテットの演奏。
 企画、メンツどおりの心地よい、ほんの少しだけぶっ飛んだブラジリアンジャズ。
 なお、録音はノルウェー、OsloのRainbow Studio。
 言わずと知れたECMのホームグラウンド。
 ここまでの作品とは音の感じが変わってそれっぽい音?・・・・ではありませんね・・・?





 Andre Mehmariの参加作品、私が知る限り。
 他にもたくさんあるのでしょう。
 2017年は極めて多作。
 近年はクラシック色が強くなってきているように思いますが、いずれにしてもどれもハズレなしの名作、佳作揃いなのが凄いなあ・・・

edição comemorativa: 10 anos de lançamento” (1998) with Celio Barros
  “Forcas D'Alma” (1999) Tutty Moreno 
nem 1 ai” (2000) Monica Salmaso
“Canto” (2002)
  “Áfrico” (2002) Sérgio Santos
Lachrimae” (2003) 
Piano e Voz” (2004) with Ná Ozzetti
  “Ia Ia” (2004) Monica Salmaso
  “Sergio Santos” (2004) Sergio Santos
Continuous Friendship” (2007) with Hamilton de Holanda
  “Io So” (2007) Sergio Santos
de arvores e Valsas” (2008)
Veredas” (2006-2008) Omnibus
Miramari” (2008) with Gabriele Mirabassi 
  “Nonada” (2008) with Rodolfo Stoeter, Tutty Moreno, Nailor Proveta, Teco Cardoso
  “Litoral e interior” (2009) Sérgio Santos
Gimontipascoal” (2009, 2010) with Hamilton de Holanda
  “Antonio Loureiro” (2010) Antonio Loureiro (一曲のみ)
Canteiro” (2010, 2011)
Afetuoso” (2011)
“Orquestra A Base De Sopro De Curitiba e André Mehmari” (2011)
  “Naissance” (2012) François Morin
Triz” (2012) with Chico Pinheiro, Sérgio Santos 
  "Macaxeira Fields" (2012)  Alexandre Andrés
  "Sunni-E" (2012) Renato Motha & Patricia Lobato (一曲のみ)
Arapora” (2013) with Francois Morin
Tokyo Solo” (2013)
“Angelus” (2013)
Ao Vivo No Auditorio” (2013) with Mario Laginha
Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul” (2014)
  ”Caprichos" (2014) Hamilton de Holanda (一曲のみ)
As Estacoes Na Cantareira” (2015)
  “Partir” (2015) Fabiana Cozza (一曲のみ)
"MehmariLoureiro duo" (2016) with Antonio Loureiro
Três no Samba” (2016) with Eliane Faria, Gordinho do Surdo
Guris” (2017) with Jovino Santos Neto
Am60 Am40” (2017) with Antonio Meneses
Serpentina” (2017) with Juan Quintero, Carlos Aguirre
Dorival” (2017) with Tutty Moreno, Rodolfo Stroeter, Nailor Proveta
  "Macieiras” (2017) Alexandre Andrés(一曲のみ)


posted by H.A.

【Disc Review】“Ao Vivo No Auditório Ibirapuera” (2012) André Mehmari, Mário Laginha

“Ao Vivo No Auditório Ibirapuera” (2012) André Mehmari, Mário Laginha
André Mehmari, Mário Laginha (piano)

Ao Vivo No Auditório Ibirapuera
Estúdio Monteverdi [dist. Tratore]
2013-08-02


 ブラジル、ポルトガルのスーパーピアニストのDuo、ライブ録音。
 Mário LaginhaはスーパーボーカリストMario Joaoの夫君。
 彼女、あるいは共同名義の作品で、しなやかで柔らかな質感ながら強烈な疾走感のピアノを弾いている人。
 ポルトガル語圏のブラジルはもとより、アルゼンチン現代フォルクローレ系の“Andrés Beeuwsaert” (2015)でも楽曲が取り上げられていたり、どこか南米系と繋がっているのでしょう。
  André Mehmariよりも一回り以上年上のはず、柔らかな音の使い方も共通していて、南米のピアニストに影響が大きい人なのかもしれません。
 ピアノが二台の作品、音がぶつかってうるさくなるケースが無きにしも非ずなのですが、本作は違います。
 私的には“An Evening With Herbie Hancock & Chick Corea In Concert” (1978) Herbie Hancock & Chick Coreaに並ぶ心地よいコンサート。
 いずれも絶妙なバランス。
 短いイントロダクションを経て、フォルクローレ的な優しさに溢れたAndré Mehmariの名曲”Lagoa Da Conceição”からスタート。
 各人のオリジナル曲を中心に、とても優雅な音の流れ。
 クラシックの色はそこそこ、ジャズ~フォルクローレ~MPB的な色合いが強い感じ、ゆったりとしたセンチメンタルなメロディが中心。
 奇数拍子のフワフワとしたイメージが印象に残ります。
 抑え目ながら、要所では跳びはね、短く高速フレーズを散りばめているのがAndré Mehmari、オーソドックスにまとめているのがMário Laginhaなのでしょう。たぶん。
 いずれ劣らぬ名人芸。
 バトルではなく、上品なアンサンブルと、ピリッと効いたオブリガード、強烈なインプロビゼーション、ときおりの疾走と高揚、その他もろもろの交錯、あるいは融合。
 本作はもちろん、この二人が参加する作品はどれも名作です。




posted by H.A.

【Disc Review】“Serpentina” (2017) André Mehmari, Juan Quintero, Carlos Aguirre

“Serpentina” (2017) André Mehmari, Juan Quintero, Carlos Aguirre
André Mehmari (Voice, Piano, Oberheim, Synth, Accordion, Harmonium, Koto, Viola de arco, Bandolim, Acoustic bass, Pandeiro, Pife) Juan Quintero (Voice, Guitar, Charango, Bombo, Percussion) Carlos Aguirre (Voice, Piano, Accordion, Fretless bass, Guitar, Percussion)



 ブラジルのAndré Mehmariと、アルゼンチン、現代フォルクローレのAca Seca TrioのJuan Quintero、現代フォルクローレのドン?Carlos Aguirreのトリオ作品。
 夢のなんとか・・・と書いてしまうのが憚られるような、あざといまでの組み合わせ。
 “Triz”(2012)André Mehmari, Chico Pinheiro, Sérgio Santosなんてブラジル人スーパーなトリオ作品もありましたが、それを上回るようなビッグネームなセッション。
 クラシックとジャズとMinasなAndré Mehmariと、元気系ポップスなフォルクローレなJuan Quinteroと、しっとり系フォルクローレのAndré Mehmari
 それらが交錯し混ざり合う音。
 穏やかな怒涛?のような全18曲。
 三人で概ね均等に楽曲を分け合い、他にブラジル曲、アルゼンチン曲を数曲。
 プロデューサーにAndré Mehmariのクレジット、また多くの楽曲でピアノを弾く彼の色が少々強いのかもしれません。
 が、さすがにつわものたち、いい感じでフュージョンし、André Mehmari諸作とは違う色合い。
 あの素晴らしくも強烈なピアノが続くと聞き疲れするかな・・・?と思っていたら、Carlos Aguirreの優しいピアノに変わってみたり、思い出したように水が滴るようなギターが聞こえたり、穏やかなだったり楽し気だったりのアコーディオンが聞こえたり・・・
 さらにはボーカリストが入れ替わりながらのさまざまなコーラスワーク。
 ・・・瑞々しい感性が有機的に絡み合いながら、自然に対するリスペクトとそこはかとない感傷、憂いを秘めた・・・とかなんとかの恥ずかしくなるような形容がそのまま当てはまってしまう音なのだから、困ってしまいます。
 André MehmariCarlos Aguirreがお互いに捧げ合っている曲もあり、まあ、そこまで演出しないでも・・・とも思ってしまいますが、それらがまた素晴らしい演奏なので、まあ、何と申しましょうか・・・
 全編、フワフワしていて、優しくて、センチメンタルで、でも前向きで・・・
 南米の郷愁感の極めつけ。
 ピアノを中心としたジャズ的インプロビゼーションのスペースもたっぷり。
 企画負けすると・・・?は全くの杞憂。
 大変失礼しました。
 期待以上の極上の出来。
 月並みな結論ですが、2017年の一番はこれでしょう。




posted by H.A.

【Disc Review】“Guris” (2016) Jovino Santos Neto, Andre Mehmari

“Guris” (2016) Jovino Santos Neto, Andre Mehmari
Jovino Santos Neto (piano, melodica, flute) Andre Mehmari (piano, harmonium, rhodes, bandolim)
Hermeto Pascoal (teakettle, melodica)

Guris
Jovino Santos Neto
Adventure Music
2017-07-21


 ブラジル人ピアニストJovino Santos Netoと、同じくAndre MehmariのDuo。
 Hermeto Pascoalの作品集。
 ブラジル系のアーティストにとって、Jobim、Joao Gilbertは言わずもがな、Egberto GismontiHermeto Pascoalも神のような人なのでしょう。
 ピアノ二台の音を基本として、フルート、メロディアなどで彩りを加える形。
 Hermetoさん本人も三曲ほどに参加し、得意の不思議な音を出してます。
 意外なのが二人のピアノの色合いが似ていること。
 大先輩方に敬意を払ってかどうか、Andre Mehmariが抑え気味なこともあるのでしょうが、随分落ち着いた演奏。
 実はJovino Santos Netoからの影響も小さくないのでしょうかね?
 子弟か兄弟のような、ぶつかることのない、自然な二台のピアノの絡み合い。
 でも、たまに高音でぶっ飛んだ音が聞こえるのは、いつものMehmariさんなのでしょうね・・・?
 ん・・・?
 基本的にはHermeto Pascoalの色合いのブラジリアンフュージョンというか、インスツルメンタルMPBなのだけども、全編を通じたジャジーなムード、要所でのクラシック香りは、Jovino Santos Neto、Andre Mehmariそれぞれの得意な色合いが出ている演奏、場面なのでしょう。
 Hermeto Pascoalのメロディの中でそれらが交錯する音の流れ。
 端正で上品、いろんな要素が交錯するピアノミュージック。
 ボッサやサンバとは違うけども、全体を漂う郷愁感。
 もちろんブラジル風味120%。





 Andre Mehmari参加作品、私が今知る限り。
 他にもたくさんあるのでしょう。
 ジャズだろうがクラシックだろうが、何でも凄いピアノを弾いてしまう人。
 当然、駄作なし。
 徐々にジャズ色が薄くなり、クラシックっぽさ、またタッチが強くなってきているようにも聞こえます。
 私的にはオムニバス盤“Veredas”あたりまでの柔らかい音楽、ピアノが一番好み。
 もちろん近作も格調高くて素晴らしいのですが。

edição comemorativa: 10 anos de lançamento” (1998) with Celio Barros
 “Forcas D'Alma” (1999) Tutty Moreno 
nem 1 ai” (2000) Monica Salmaso
“Canto” (2002)
 “Áfrico” (2002) Sérgio Santos
Lachrimae” (2003) 
Piano e Voz” (2004) with Ná Ozzetti
 “Ia Ia” (2004) Monica Salmaso
 “Sergio Santos” (2004) Sergio Santos
Continuous Friendship” (2007) with Hamilton de Holanda
 “Io So” (2007) Sergio Santos
de arvores e Valsas” (2008)
Veredas” (2006-2008) Omnibus
Miramari” (2008) with Gabriele Mirabassi 
 “Nonada” (2008) with Rodolfo Stoeter, Tutty Moreno, Nailor Proveta, Teco Cardoso
 “Litoral e interior” (2009) Sérgio Santos
Gimontipascoal” (2009, 2010) with Hamilton de Holanda
 “Antonio Loureiro” (2010) Antonio Loureiro (一曲のみ)
Canteiro” (2010, 2011)
Afetuoso” (2011)
 “Naissance” (2012) François Morin
Triz” (2012) with Chico Pinheiro, Sérgio Santos 
“Orquestra A Base De Sopro De Curitiba e André Mehmari” (2012)
"Macaxeira Fields" (2012)  Alexandre Andrés
 "Sunni-E" (2012) Renato Motha & Patricia Lobato (一曲のみ)
Arapora” (2013) with Francois Morin
Tokyo Solo” (2013)
“Angelus” (2013)
Ao Vivo No Auditorio” (2013) with Mario Laginha
Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul” (2014)
 ”Caprichos" (2014) Hamilton de Holanda (一曲のみ)
As Estacoes Na Cantareira” (2015)
 “Partir” (2015) Fabiana Cozza (一曲のみ)
"MehmariLoureiro duo" (2016) with Antonio Loureiro
Três no Samba” (2016) with Eliane Faria, Gordinho do Surdo
Guris” (2017) with Jovino Santos Neto
Am60 Am40” (2017) with Antonio Meneses
Serpentina” (2017) with Juan Quintero, Carlos Aguirre
Dorival” (2017) with Tutty Moreno, Rodolfo Stroeter, Nailor Proveta
"Macieiras” (2017) Alexandre Andrés


posted by H.A.




【Disc Review】“Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul” (2014) Andre Mehmari

“Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul” (2014) Andre Mehmari
Andre Mehmari (piano)
Neymar Dias (bass) Sérgio Reze (drums)

Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul
Andre Mehmari アンドレメーマリ
Estudio Monteverdi
2014-10-05


 Andre Mehmari、ブラジルのピアニスト、作曲家Ernesto Júlio Nazarethの作品集。 
 ソロピアノ(+α)。
 Ernesto Júlio NazarethはブラジルのChopin、あるいはブラジルのScott Joplinと呼ばれている人のようです。
 もちろんクラシック中心の作品。
 クラシックについては全く疎いので、その観点での善し悪し、その他諸々は分かりません。
 が、とても優雅でジャズの耳にとっても素敵な音楽。
 微妙なタメと強烈な疾走が交錯する音の流れ。
 全くのクラシック作品ですがAndre Mehmariの音楽だなあ・・・と思います。
 もちろん彼のルーツの大きな部分がErnesto Nazarethなのでしょう。
 初期の作品からクラシックの色合いは強いのですが、近年はそれが強くなっているようにも感じます。
 バラード的なスローテンポな曲もちろん、Scott Joplinよろしくラグタイムっぽかったり、コミカルだったり、決して高尚な感じでだけでもなく、ノスタルジックな香りをふりまきつつ進む音楽。
 ・・・と思っていたら、終盤に乱入するドラム、ベース、エレピのアバンギャルド一歩手前~ジャズピアノトリオな演奏。
 とても素敵です。
 こんな音が低く流れているカフェがあれば最高です。
 さて、私もいつかクラシックを好んで聞く日が来るのでしょうか・・・?
 さて・・・?


※ライブ映像から。


posted by H.A.


【Disc Review】“De Arvores E Valsas” (2008) Andre Mehmari

“De Arvores E Valsas” (2008) Andre Mehmari
André Mehmari (Piano, Accordion, Bandolim, Bass, Bateria, Cello, Clarinet, Cravo, Fender Rhodes, Flute, Guitar, Mellotron, Organ, Palmas, Percussion, Synthesizer Bass, Viola, Violin, Vocals)
Teco Cardoso (Baritone Sax) Gabriele Mirabassi (Clarinet)
Mônica Salmaso, Sérgio Santos (Vocals)



 ブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmariの2008年作。
 南米系の音源は廃盤になるのが早く、その中にはとんでもない名作があるのですが、このアルバムはその最たる作品。
  現在も流通しているであろうオムニバスアルバム“Veredas” (2006-2008)にその一部、一番よさそうなところが収められてはいるのですが、アルバムとしての素晴らしさはまた別格。
 タイトルは「木?とワルツ?」。
 その通りに全編フワフワとした優雅なビートとナチュラルな音の流れ。
 サンバ、ボッサではない、フォルクローレな雰囲気。
 計算しつくされたと思われるアレンジと、オーバーダビングによる自身での演奏、効果的な彩りを加えるゲストの音。
 柔らかな管、弦のアンサンブルと、要所に配置される自身の声、最高のボーカリストMônica Salmaso, Sérgio Santosの声。
 シンプルな編成のピアノトリオ、あるいはソロピアノではなく、いろんな優し気な音が絡み合いながら流れていく時間。
 センチメンタルだけども、暗さや絶望感とはほど遠い優しいメロディ。
 全曲、名曲名演。
 全編を通じた浮遊感と穏やかな郷愁感。
 哀し気なようでとても前向きな、あるいは、前向きなようで悲し気な音の流れ。
 南米音楽共通の質感ですが、その繊細でデリケートな版。
 そんな空気の中を漂うような、零れ落ちてくるようなピアノ。
 スローでは十二分にタメを効かせ、時には突っ走り・・・
 少し前の“Lachrimae” (2003)の素晴らしさに多言は無用ですが、そちらは少々ジャズピアノトリオ寄り。
 この後の作品“Miramari” (2008)以降はクラシックの色合いがより強くなっているように感じます。
 その分水嶺的な作品かもしれません。
 ジャズとクラシックとフォルクローレの最高のバランスのフュージョンミュージック。
 もちろん一番強い成分はブラジル的南米的フォルクローレ。
 どこを取り出しても、とても優雅で美しい音。
 この人の音はいつもどこか遠くを眺めているような音。
 どこを切り出してもその真骨頂。
 これはもう最高でしょう。




posted by H.A.

【Disc Review】“Três no Samba” (2016) Eliane Faria, André Mehmari, Gordinho do Surdo

“Três no Samba” (2016) Eliane Faria, André Mehmari, Gordinho do Surdo
André Mehmari (Piano) Eliane Faria (Voice) Gordinho do Surdo (Surdo)

Tres No Samba
Andre Mehmari
Imports
2017-03-03


 ブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmariのとても穏やかなサンバアルバム。
 ボーカルとパーカッションのトリオ。
 少々クラシックに寄せ気味のピアノに、低い音で静かにビートを刻むスルド。
 その上を踊るボイス。
 ウイスパー系、可憐系ではなく、ちょっと貫禄ある系の落ち着いたしっとり系の声、決して大きな声は出さないブラジル系特有の優しく穏やかな歌。
 サンバ系の伝統曲、スタンダード曲が並んでいるのだと思います。
 どこかで聞いたことがある、誰かが歌っていたメロディばかりなのだけども、思い出せない・・・
 もちろんサンバ特有の明るいようで切ないような、いわゆるサウダージ、郷愁感・・・
 そんな感じで普通の現代サンバ作品と思いきや、普通でないのは、ピアノの動きゆえ。
 この編成であれば、本来は器楽を背景にしてボーカルが踊るはずなのですが、踊り、跳ねまわり、突っ走るのはピアノ。
 スタートはクラシカルな上品なムード、ビートが乗ってくるとジャズなグルーヴが加わり、突っ走り、転げまわるような凄まじい動き。
 バラードでは一転、たっぷりとタメが効いた伸び縮みするビート。
 歌の後ろのオブリガードだけでも普通ではない感たっぷりなのですが、さらにインプロビゼーションのスペースもたっぷり。
 遠いところに飛んで行ってしまいそうになるピアノを大地に引き留めようとしているようなスルド。
 ボーカルさえもそんな役回りを演じているように聞こえます。
 初期~“Veredas” (2005-2008オムニバス)あたりまでのピアノには丸みを感じましたが、この頃は鋭さが際立ちます。
 そんなアグレッシブなピアノを暖かく見守るようなスルドとボイス。
 これしかないようなバランスなのかもしれません
 全体を眺めれば静かで穏やかで優しい音。
 優しく、かつプログレッシブな、とても素敵な現代サンバ。




posted by H.A.

【Disc Review】“edição comemorativa: 10 anos de lançamento” (1998) André Mehmari, Celio Barros

“edição comemorativa: 10 anos de lançamento” (1998) André Mehmari, Celio Barros
André Mehmari (piano, flute, guitar, synthesizer, Rhodes, bandolim, percussion, etc.) Celio Barros (bass)
Sergio Reze (drums) Luca Raele (clarinete) Renato Martins (percussion)

Andre Mehmari & Celio Barros
Andre Mehmari アンドレメマーリ
Caravelas
2014-06-12


 ブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmari、若き日の、同じくブラジル人ベーシストの双頭リーダー作。
 当時の作品、アルバムからのオムニバスなのだと思いますが、詳細は分かりません。
 トリオ、Duo、ソロ、ギターやアコーディオンを交えたアンサンブルなどなど、さまざまな編成でのさまざまな演奏。
 穏やかで優し気なメロディと瑞々しく美しい音。
 この人ならではの独特の浮遊感、遠くを見るような郷愁感。
 ”Forcas D'Alma” (1999) Tutty Moreno、“nem 1 ai” (2000) Monica Salmasoなどの参加作品を聞くと、初期はジャズっぽい演奏なのですが、そればかりではないようです。
 本作、確かにピアノトリオ、あるいはベースとのDuoで現代的ながらオーソドックスなジャズな演奏も目立ちます。
 それらはBill Evansの香りが漂う最高のジャズピアノ。
 が、クラシック風あり、奇数拍子のフォルクローレ風あり、優しく穏やかなポップス風のインスツルメンタル曲あり、現代音楽的なアバンギャルド風味あり、バンドリンなどを交えたブラジリアンエスニックな演奏あり・・・
 ってな感じで、後のAndré Mehmariの音楽がこの時点で揃っています。
 ないのは歌のみ、でしょうか。
 ピアノはこの時点から圧倒的な演奏力。
 時折見せる、欧米の若手代表選手?Leszek_MozdzerTigran_Hamasyanに匹敵するような、指に加速装置が付いているとしか思えないような疾走感。
 欧米の彼らと比べるとトゲや毒気が薄く、身構えて聞かなくてもいいのがこの人の色合い。
 さらに要所でしっかりとタメが効いて、伸び縮みするようなビート。
 本作では一曲一曲が短いこともあってか、全編通じて凄まじい・・・といった感じではありません。
 また、全体で物語を綴るような構成は、まだありません。
 が、只モノではない感が漂う演奏揃い。
 冒頭のDuo、ルバートでのバラード”Prologo”から、クラシックとジャズとミナスが入り混じるような瑞々しくも美しい音。
 アグレッシブにあちこちに跳びまわるソロピアノで演奏するGismontiナンバー"Loro"なんて最高。
 やはりBill Evansもさることながら、Egberto Gismonti、あるいはKeith Jarrettからの影響は多大だったのかなあ、と思ったり、思わなかったり。
 ガシガシ弾き倒しているようでフワフワした浮遊感があるのものこの人ならではの色合い。
 ベースのCelio Barrosはおそらくジャズの人なのでしょう。
 しっかりしたグルーヴに硬軟織り交ぜカッコいい音使い。
 全部Duoで作ってしまえば、また違った凄い作品になりそうな予感。(あるのかな?)
 全編通じた浮遊感とセンチメンタルなメロディは、後の傑作“Lachrimae” (2003)が生まれる予感、十分。
 やはりこの期からタダモノではありません。
 ・・・ってもこれも廃盤なのかな?

※別の時期のトリオから。


 posted by H.A.



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