吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Andre_Mehmari

【Disc Review】“Nosso Brazil” (2019) Danilo Brito, André Mehmari

“Nosso Brazil” (2019) Danilo Brito, André Mehmari

Danilo Brito (bandolim) André Mehmari (piano)



 ブラジル、バンドリン奏者Danilo Brito、ピアニストAndré MehmariのDuo。
 クラシカルな色合い、ショーロの楽曲、作法に則った演奏集のようです。
 バンドリンとピアノのDuo、André Mehmariでは“Continuous Friendship” (2007),  “Gimontipascoal” (2009, 2010)、他にも“O Que Será” (2012) Stefano Bollani / Hamilton de Holandaなどもありますが、それらよりもさらにクラシカル。
 Ernesto Nazareth, Anacleto de Medeiros, Garotoなど、ブラジリアンの巨匠たちの楽曲にオリジナル曲を少々。
 ピアノの音が遠くから聞こえてくるようなクラシカルな音作り。
 必要以上には突っ走らない、転げまわらないクラシックモードのMehmariさん。
 相方のDanilo Brito、突っ走る感じではありません。
 さらさらと流れるような、優雅に漂うような音使い。
 穏やかに加速と減速、そしてときおりの停止を繰り返しながら、奏でられる優美なメロディ。
 極めて透明度の高い、それでいて少し靄がかかったようにも感じる優美な音。
 周囲の埃が無くなっていくような、湿度を下げるような、でも過度には乾燥しないほどよい湿り気。
 スピードを上げ、激しく高揚する場面もそこかしこにありますが、そんな場面もなぜか上品。
 とてもノーブルでエレガント、高貴で優雅・・・って同じ言葉が並びますが、そんな音。
 危なさや妖しさは微塵も感じないのですが、これまたトリップミュージック。
 たぶんショーロの時代、遠い昔からそうだったのでしょう。
 とても豊かな時間・・・ってなコピーは安くなってしまった感もありますが、こちらはホントに豊かで優美な音。




posted by H.A.


【Disc Review】“Música para Cordas” (2019) André Mehmari

“Música para Cordas” (2019) André Mehmari

André Mehmari (piano, cravo) 
Strings andJosé Staneck (harmônica) Emanuelle Baldini (violin, regência) Gabriele Mirabassi (clarinet) Christian Riganelli (Accordion) Paola Baron (harp) Fábio Cury (fagote)
Neymar Dias (contrabass) Sergio Reze (drum)
and Strings



 ブラジルのピアニストAndré Mehmariのストリングスを中心としたクラシック。
 本作はジャズ、ポップス色全くなしの正調クラシック。
 タイトルは”弦楽器のための音楽”。
 弦楽器オーケストラのみの演奏から始まり、中盤からはハーモニカ、アコーデオン、ファゴット、ハープなど、そして締めにジャズピアノトリオとの協奏曲。
 ゆったりとしたテンポ、哀しみを湛えた重い表情のメロディ、強い緊張感。
 短いタイミングで変わってゆく景色、重いテーマの映画のサントラの面持ち。
 そんな弦楽器オーケストラの演奏の後、徐々に音楽は明るくなり、柔らかなハーモニカと弦楽器の優雅な絡み合いが始まります。
 CD二枚目に移って、クラリネットとアコーデオン、ファゴットとハープと弦楽器の共演は、強い緊張感と柔らかな空気感が交錯する音。
 たびたび登場するワルツ系のビートは、南米フォルクローレの色のようでもあるし、ヨーロッパ伝統の色のようでもあるし。
 いずれにしても、とても優雅。
 そして締めの約20分、ようやく登場するピアノとストリングスの共演。
 やはりクラシカルですが、ジャズなビート、あの疾走、躍動、転げまわりをところどころに散りばめながらのゴージャスな音。
 これまたとても優雅。
 そしてこの人の音楽らしく、とても前向きなエンディング。
 明示されたタイトルやストーリーはありませんが、山あり谷ありの一大音楽ドラマ。
 当方、この種の音楽には明るくないアウトサイダーではありますが、心地よく優雅で上品な別世界にトリップできました。
 よろしいのではないでしょうか。




posted by H.A.

【Disc Review】“Ra” (2018) André Mehmari, Bernardo Maranhão, Alexandre Andrés

“Ra” (2018) André Mehmari, Bernardo Maranhão, Alexandre Andrés

André Mehmari (piano, voice, etc.) Alexandre Andrés (flute, guitar, voice, percussion, etc.) Bernardo Maranhão (voice)
Neymar Dias (viola caipira) Artur Andres (marimba, vidro) Guastavo Amaral (bass) Adriano Goyata (drums) Daniel Guedes (percussion) Maria Joao (voice)



 ブラジルのピアニストAndré Mehmariと盟友のマルチ楽器奏者Alexandre Andrés、さらに詩人?Bernardo Maranhãoを冠した、ブラジリアンポップス、ジャズ~クラシック寄りなアルバム。
 André Mehmari、Alexandre Andrésの二人でベースのサウンドを作り、楽曲ごとにゲストが彩りを加える構成。
 ジャズでもクラシックでもない不思議感たっぷりのポップス。
 ヴォーカルを中心とした構成、コミカルにも聞こえる質感、凝りまくったポップなサウンドは、“Macaxeira Fields” (2012) Alexandre Andresの続編なイメージが強いかもしれません。
 フワフワした質感はそのままに、よりハイテンションにしたようなサウンド。
 あの凄まじいまでの疾走感、ぶっ飛んだピアノがたっぷりフィーチャーされ、ギターとヴォイスに管が加わり、シンセサイザーが飛び交う・・・ってな感じの摩訶不思議サウンド。
 二人で分け合った楽曲は、明るいけどもどこかひねくっているというか、なんだか変わっています。
 アレンジも強烈なピアノが動いている割には妙にポップで、シンプルなようで分厚く複雑。
 ともあれ主役はお二人の柔らかな歌声。
 ハードさと浮遊感が入り混じるサウンドに優し気な歌。
 あのMaria Joaoの魔女なヴォイスなどなど混ざりつつ、不思議な感じというか、珍味というか、何と申しましょうか・・・
 それら含めて、とてもポップな演奏が並びます。
 攻めた感じの新感覚MPB。




posted by H.A.


【Disc Review】“Na Esquina do Clube com o Sol na Cabeça” (2018) André Mehmari Trio

“Na Esquina do Clube com o Sol na Cabeça” (2018) André Mehmari Trio

André Mehmari (piano, synths, órgãn, accordion, sopros)
Neymar Dias (bass) Sérgio Reze (drums, gongos, melódicos)

Na Esquina Do Clube Com O Sol Na Cabeca
Andre Mehmari アンドレメーマリ
Estudio Monteverdi
2019-06-26


 ブラジルのピアニストAndré Mehmariのトリオ作品、“Clube Da Esquina” (1972), “Clube Da Esquina 2” (1978)Milton Nascimento & Lô Borgesへのトリビュート作品、2018年版。
 ソロピアノでの“MPBaby Clube Da Esquina” (2008) André Mehmariから10年、静かでクラシカルな2008年版に対して、本作はジャズ、あるいはジャズフュージョン。
 ジャズ~ファンクのグルーヴたっぷりのベース、ドラムに、あの突っ走り飛び跳ねまくり、明後日の方向に飛んで行くぶっ飛んだピアノ。
 シンセサイザー、オルガン、その他がオーバーダビングされ、分厚いフュージョンサウンドの場面、ときおりのアバンギャルドに、電子音を混ぜつつのスペーシーな音、激しい場面もそこかしこ。
 さらに近年のクラシカルでノーブルな色合いも混ざりつつ、ハイテンションでドラマチックな演奏が並びます。
 本編と同じく“Tudo Que Você Podia Ser”、ファンクなビートのピアノトリオと電子音の絡み合いで幕を開け、続くはドラマチックな“Clube da Esquina No. 1”、 激しくアバンギャルドな場面を含めて目まぐるしい展開の“Clube da Esquina No. 2~Cravo É Canela”。
 そこまでだけでもごちそうさまな凄い演奏。
 少々クールダウン、と思いきや、気がつけばまた新手のぶっ飛んだ演奏・・・などなど、怒涛の演奏。
 あれよあれよと景色は変わり、最後はクラシカルなソロピアノの演奏で締め。
 あのフォークロックな名曲の数々が全く様変わりして、あるいは別のイメージのドラマに作り変えられ、次々と流れていきます。
 さながら”Clube Da Esquina組曲”現代フュージョン版、ってな面持ち。
 とても激しく、とてもドラマチック。




posted by H.A.


【Disc Review】“MPBaby Clube Da Esquina” (2008) André Mehmari

“MPBaby Clube Da Esquina” (2008) André Mehmari

André Mehmari (piano)

Mpbaby-Clube Da Esquina
Andre Mehmari
Mcd World Music
2008-09-02


 ブラジルのピアニストAndré Mehmari、ソロピアノでの“Clube Da Esquina” (1972), “Clube Da Esquina 2” (1978)Milton Nascimento & Lô Borgesへのトリビュート作品、2008年版。
 子ども向けのDVD?テレビ番組?の企画と思しきアルバム。
 フォーク・ロックな元作に対して、本作はクラシカル。
 元作のメロディはそのままに、ザラつきが徹底的に磨かれ、この上なくスムースに仕上がった音。
 突っ走り、飛び跳ねる方の彼の音はありません。
 あくまで優しく穏やかに丁寧に置かれていく、美しいピアノの音。
 ほどほどのタメとほどほどのリバーブ。
 とてもさり気ない演奏のようで、端々に見え隠れする名人芸。
 とても上品です。
 子守歌としては少しラウドなのかもしれません。
 が、全編、気持ちのささくれを収めてくれるような穏やかな音の流れ。
 何も予定がない休日の午前にこれほど合う音は少ないかも。




posted by H.A.


【Disc Review】‎“Angelus” (2012) André Mehmari

‎“Angelus” (2012) André Mehmari

André Mehmari (piano)
Betina Stegmann, Nelson Rios (violin) Marcelo Jaffé (viola) Robert Suetholz (cello)
Sérgio Burgani, Diogo Maia, Luca Raele (clarinets) Luis Eugênio Afonso Montanha, Nivaldo Orsi (clarones)
Davi Sartori (piano) Antonio Loureiro (vibraphone) Gabriel Schwartz, Sebastião Interlandi Jr (flute) Raiff Dantas Barreto (cello) Vinícius Lacerda (pandeiro)

Angelus
Andre Mehmari アンドレメーマリ
Tratore
2013-10-28


 ブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmari、クラシック寄りの作品。
 “Orquestra À Base De Sopro De Curitiba & André Mehmari” (2011)はホーン中心でしたが、本作はストリングスカルテットとのアンサンブル、クラリネットとのアンサンブル、コンボの三部構成。
 元々クラシック色の強い音使いが多い人ですが、本作はジャズ色、MPB色を排したクラシックなアルバム。
 ここまでクラシック色が強いのは“Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul” (2014)と本作ぐらいでしょうか?
 全編クラシックなアルバムですが、ヨーロッパ系の洗練された感じのクラシックとは少し違う、より古典的?な感じと現代音楽が混ざったような、いかにもこの人のクラシック。
 一部は少し沈んで敬虔な感じ、哀しげなメロディ、変幻自在のストリングスとピアノが絡み合う”Angelus”組曲。
 二部はクラリネット群を従え、妖しげに徘徊するような”A Vida das Moscas”。
 ストリングスを絡めた楽曲を挟んで、三部はチェロ、ビブラフォン、フルートが絡み合うクラシカルブラジリアンジャズフュージョン”Pequena Suíte Popular Brasileira”。
 好みからすれば少々のジャズの香りがするコンボの演奏がいいのですが、クラシックを好んでは聞かない耳には前半の演奏も新鮮に聞こえます。
 ジャズやポップスに疲れた耳と脳への清涼剤・・・にしてはちょっと激しいのかな?
 とにもかくにも、優雅で上品、ちょっと激しいAndré Mehmariの音楽、そのクラシック版。




posted by H.A.



【Disc Review】‎”Orquestra À Base De Sopro De Curitiba & André Mehmari” (2011) Orquestra À Base De Sopro De Curitiba, André Mehmari

‎”Orquestra À Base De Sopro De Curitiba & André Mehmari” (2011) Orquestra À Base De Sopro De Curitiba, André Mehmari

André Mehmari (Piano)
Mário Conde (Electric Guitar) Davi Sartori (Electric Piano) Marsal Nogueira (Acoustic Bass) Graciliano Zambonin (Drums) Iê Dos Santos (Percussion)
Douglas Chiullo, Ozéias Veiga (Trumpet) Alexandre Santos, Osmário Estevam Júnior (Trombone) Sergio Monteiro Freire (Tenor Sax) Alexandre Ribeiro (Bass Clarinet) Jacson Vieira, Otávio Augusto (Clarinet) Sebastião Interlandi Junior (Flute) Gabriel Schwartz, Victor Gabriel Castro (Flute, Alto Sax) Clayton Rodrigues (Flute, Piccolo Flute)

 ブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmari、ホーンのオーケストラとの共演ライブ作品、コンサートの映像のDVDとのセット。
 いわゆるビッグバンドに近い編成で、確かにビッグバンドでのコンテンポラリージャズな音楽が中心ですが、クラシックな色合いも強いこの期のAndré Mehmariの音楽。
 金管でドカーンとくる場面よりも柔らかなフルートが前面に出る優しい場面が印象に残ります。
 楽曲は有名どころを少々と過去の作品で演奏されていたオリジナル曲のカバーが中心。
 冒頭はMilton Nascimentoナンバーのメドレー。
 “Native Dancer” (1974)の冒頭を飾った”Ponta de Areia”がメロディの芯だけを残して解体され、舞い落ちてくるような静かなピアノの高音~クラシカルな雰囲気のアンサンブルに模様替え。
 続くは“Speak Like a Child” (Mar.1968) Herbie Hancockな感じのコンテンポラリージャズ、ラテンなジャズ、あるいは“Lachrimae” (2003)のタイトル曲がまろやかな管の音で包み込まれつつさらにドラマチックになっていたり、得意の優雅なワルツだったり、さり気なく取り上げられたToninho Hortaのバラードがアップテンポになっていたり。
 ピアノはいつも通りに突っ走っています。
 大所帯ゆえか、いつもよりも少し後ろに下がった感じにも聞こえますが、やはり強烈です。
 ホーンのアンサンブル、あるいはジャジーなギター、サックス、トロンボーンなどと絡み合いながらのスーパーピアニストぶり。
 終盤、楽し気に盛り上がって締め、アンコール的な追加はクラシカルなピアノとフルートとのDuo。
 ブラジリアンなコンテンポラリー・クラシカル・ビッグバンド・ジャズ。
 妙な言葉ですが、そんな感じ。
 いつもながらに上品で前向きで気持ちいいなあ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Dorival” (2017) Tutty Moreno, Rodolfo Stroeter, Andre Mehmari, Nailor Proveta

“Dorival” (2017) Tutty Moreno, Rodolfo Stroeter, Andre Mehmari, Nailor Proveta
André Mehmari (Piano) Nailor Proveta (Alto sax, Clarinet) Rodolfo Stroeter (Contrabass) Tutty Moreno (Drums)

 ブラジリアンジャズの名手が揃ったDorival Caymi作品集。
 大将はJoyceの夫君Tutty Morenoでしょうか?それともAndré Mehmari
 いずれにしても“Forcas D'Alma” (1999) Tutty Moreno、“nem 1 ai” (2000) Monica Salmaso、“Nonada” (2008)などを制作した中核メンバー。
 上記の作品群からかなりの年月が経過し、ほんの少しエキセントリックに、言葉を変えればクリエイティブに変化した音。
 ベテラン陣はあまり変わっていないのかもしれませんが、André Mehmariのピアノが変わっているように思います。
 内面から出てくるモノを抑えきれないような、その場に止まれないような、激しい演奏。
 スローテンポで漂うような音の流れから始まり、徐々に飛び跳ね、突っ走るピアノ。
 過去のジャズカルテット作品でも、頭抜けた演奏力のピアノだけがぶっ飛ぶ場面はあったのですが、この期では彼のピアノが全体を支配しているようにも聞こえます。
 そんなピアノに寄り添うように伸びたり縮んだり、時に共に突っ走り、時に定常に引き戻すバンド。
 多くの場面でフロントに立っているのは流麗なサックス、クラリネットなのですが、後ろで動きまくるピアノに耳が行ってしまいます。
 郷愁漂うDorival Caymiのブラジリアントラディショナルなメロディとドラマチックな編曲、ハイテンションなジャズカルテットの演奏。
 企画、メンツどおりの心地よい、ほんの少しだけぶっ飛んだブラジリアンジャズ。
 なお、録音はノルウェー、OsloのRainbow Studio。
 言わずと知れたECMのホームグラウンド。
 ここまでの作品とは音の感じが変わってそれっぽい音?・・・・ではありませんね・・・?





 Andre Mehmariの参加作品、私が知る限り。
 他にもたくさんあるのでしょう。
 2017年は極めて多作。
 近年はクラシック色が強くなってきているように思いますが、いずれにしてもどれもハズレなしの名作、佳作揃いなのが凄いなあ・・・

edição comemorativa: 10 anos de lançamento” (1998) with Celio Barros
  “Forcas D'Alma” (1999) Tutty Moreno 
nem 1 ai” (2000) Monica Salmaso
“Canto” (2002)
  “Áfrico” (2002) Sérgio Santos
Lachrimae” (2003) 
Piano e Voz” (2004) with Ná Ozzetti
  “Ia Ia” (2004) Monica Salmaso
  “Sergio Santos” (2004) Sergio Santos
Continuous Friendship” (2007) with Hamilton de Holanda
  “Io So” (2007) Sergio Santos
de arvores e Valsas” (2008)
Veredas” (2006-2008) Omnibus
Miramari” (2008) with Gabriele Mirabassi 
  “Nonada” (2008) with Rodolfo Stoeter, Tutty Moreno, Nailor Proveta, Teco Cardoso
  “Litoral e interior” (2009) Sérgio Santos
Gimontipascoal” (2009, 2010) with Hamilton de Holanda
  “Antonio Loureiro” (2010) Antonio Loureiro (一曲のみ)
Canteiro” (2010, 2011)
Afetuoso” (2011)
“Orquestra A Base De Sopro De Curitiba e André Mehmari” (2011)
  “Naissance” (2012) François Morin
Triz” (2012) with Chico Pinheiro, Sérgio Santos 
  "Macaxeira Fields" (2012)  Alexandre Andrés
  "Sunni-E" (2012) Renato Motha & Patricia Lobato (一曲のみ)
Arapora” (2013) with Francois Morin
Tokyo Solo” (2013)
“Angelus” (2013)
Ao Vivo No Auditorio” (2013) with Mario Laginha
Ernesto Nazareth Ouro Sobre Azul” (2014)
  ”Caprichos" (2014) Hamilton de Holanda (一曲のみ)
As Estacoes Na Cantareira” (2015)
  “Partir” (2015) Fabiana Cozza (一曲のみ)
"MehmariLoureiro duo" (2016) with Antonio Loureiro
Três no Samba” (2016) with Eliane Faria, Gordinho do Surdo
Guris” (2017) with Jovino Santos Neto
Am60 Am40” (2017) with Antonio Meneses
Serpentina” (2017) with Juan Quintero, Carlos Aguirre
Dorival” (2017) with Tutty Moreno, Rodolfo Stroeter, Nailor Proveta
  "Macieiras” (2017) Alexandre Andrés(一曲のみ)


posted by H.A.

【Disc Review】“Ao Vivo No Auditório Ibirapuera” (2012) André Mehmari, Mário Laginha

“Ao Vivo No Auditório Ibirapuera” (2012) André Mehmari, Mário Laginha
André Mehmari, Mário Laginha (piano)

Ao Vivo No Auditório Ibirapuera
Estúdio Monteverdi [dist. Tratore]
2013-08-02


 ブラジル、ポルトガルのスーパーピアニストのDuo、ライブ録音。
 Mário LaginhaはスーパーボーカリストMario Joaoの夫君。
 彼女、あるいは共同名義の作品で、しなやかで柔らかな質感ながら強烈な疾走感のピアノを弾いている人。
 ポルトガル語圏のブラジルはもとより、アルゼンチン現代フォルクローレ系の“Andrés Beeuwsaert” (2015)でも楽曲が取り上げられていたり、どこか南米系と繋がっているのでしょう。
  André Mehmariよりも一回り以上年上のはず、柔らかな音の使い方も共通していて、南米のピアニストに影響が大きい人なのかもしれません。
 ピアノが二台の作品、音がぶつかってうるさくなるケースが無きにしも非ずなのですが、本作は違います。
 私的には“An Evening With Herbie Hancock & Chick Corea In Concert” (1978) Herbie Hancock & Chick Coreaに並ぶ心地よいコンサート。
 いずれも絶妙なバランス。
 短いイントロダクションを経て、フォルクローレ的な優しさに溢れたAndré Mehmariの名曲”Lagoa Da Conceição”からスタート。
 各人のオリジナル曲を中心に、とても優雅な音の流れ。
 クラシックの色はそこそこ、ジャズ~フォルクローレ~MPB的な色合いが強い感じ、ゆったりとしたセンチメンタルなメロディが中心。
 奇数拍子のフワフワとしたイメージが印象に残ります。
 抑え目ながら、要所では跳びはね、短く高速フレーズを散りばめているのがAndré Mehmari、オーソドックスにまとめているのがMário Laginhaなのでしょう。たぶん。
 いずれ劣らぬ名人芸。
 バトルではなく、上品なアンサンブルと、ピリッと効いたオブリガード、強烈なインプロビゼーション、ときおりの疾走と高揚、その他もろもろの交錯、あるいは融合。
 本作はもちろん、この二人が参加する作品はどれも名作です。




posted by H.A.

【Disc Review】“Serpentina” (2017) André Mehmari, Juan Quintero, Carlos Aguirre

“Serpentina” (2017) André Mehmari, Juan Quintero, Carlos Aguirre
André Mehmari (Voice, Piano, Oberheim, Synth, Accordion, Harmonium, Koto, Viola de arco, Bandolim, Acoustic bass, Pandeiro, Pife) Juan Quintero (Voice, Guitar, Charango, Bombo, Percussion) Carlos Aguirre (Voice, Piano, Accordion, Fretless bass, Guitar, Percussion)



 ブラジルのAndré Mehmariと、アルゼンチン、現代フォルクローレのAca Seca TrioのJuan Quintero、現代フォルクローレのドン?Carlos Aguirreのトリオ作品。
 夢のなんとか・・・と書いてしまうのが憚られるような、あざといまでの組み合わせ。
 “Triz”(2012)André Mehmari, Chico Pinheiro, Sérgio Santosなんてブラジル人スーパーなトリオ作品もありましたが、それを上回るようなビッグネームなセッション。
 クラシックとジャズとMinasなAndré Mehmariと、元気系ポップスなフォルクローレなJuan Quinteroと、しっとり系フォルクローレのAndré Mehmari
 それらが交錯し混ざり合う音。
 穏やかな怒涛?のような全18曲。
 三人で概ね均等に楽曲を分け合い、他にブラジル曲、アルゼンチン曲を数曲。
 プロデューサーにAndré Mehmariのクレジット、また多くの楽曲でピアノを弾く彼の色が少々強いのかもしれません。
 が、さすがにつわものたち、いい感じでフュージョンし、André Mehmari諸作とは違う色合い。
 あの素晴らしくも強烈なピアノが続くと聞き疲れするかな・・・?と思っていたら、Carlos Aguirreの優しいピアノに変わってみたり、思い出したように水が滴るようなギターが聞こえたり、穏やかなだったり楽し気だったりのアコーディオンが聞こえたり・・・
 さらにはボーカリストが入れ替わりながらのさまざまなコーラスワーク。
 ・・・瑞々しい感性が有機的に絡み合いながら、自然に対するリスペクトとそこはかとない感傷、憂いを秘めた・・・とかなんとかの恥ずかしくなるような形容がそのまま当てはまってしまう音なのだから、困ってしまいます。
 André MehmariCarlos Aguirreがお互いに捧げ合っている曲もあり、まあ、そこまで演出しないでも・・・とも思ってしまいますが、それらがまた素晴らしい演奏なので、まあ、何と申しましょうか・・・
 全編、フワフワしていて、優しくて、センチメンタルで、でも前向きで・・・
 南米の郷愁感の極めつけ。
 ピアノを中心としたジャズ的インプロビゼーションのスペースもたっぷり。
 企画負けすると・・・?は全くの杞憂。
 大変失礼しました。
 期待以上の極上の出来。
 月並みな結論ですが、2017年の一番はこれでしょう。




posted by H.A.

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