吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

American

【Disc Review】"Merry Christmas" (1965) The Supremes

"Merry Christmas" (1965) The Supremes

The Supremes: Florence Ballard, Diana Ross, Mary Wilson (vocals)
and others

Merry Christmas
Supremes
Motown
1999-10-12


 ジャズな季節モノはネタ切れですが、ジャジーなこれ。
 カクテルなピアノの素敵なオブリガード、危なっかしいベルが奏でるメロディ、別位相から聞こえてくるようなストリングス、天使のコーラス、そしてサラリとした声のねっとりとした歌。
 ちょっとずつズレてるんだか、なんなんだか・・・
 全部含めて平和で幸せな音。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“Budapest Concert” (2016) Keith Jarrett

“Budapest Concert” (2016) Keith Jarrett

Keith Jarrett (Piano)

Budapest Concert
Keith Jarett
ECM
2020-10-30


 Keith Jarrett、2016年のソロピアノ、ハンガリーでのステージ、2020年発表。
 昨年リリースされた“Munich 2016” (2016)と同時期、少し前の演奏。
 そちらと同様、重いムード、現代音楽的、あるいはCecil Taylor的な抽象的な衣を纏った疾走からスタートします。
 激しく長尺な導入の後は、音量とスピードを落としたバラードな展開。
 メロディが見えそうで見えない流れの中で終わり、戸惑うように間を空けた拍手。
 さらに静かで抽象的なPart3、重く激しいPart4と、暗闇の中を手探りで進むような、重苦しい音の動きが続きます。
 が、Part5、一転して静かなバラード、ここからメロディが明確になり、少し軽いムードに変わります。
 軽快に転げまわるPart6、フォーキーでメロディアスなPart7。
 湧き出てくる音、タメにタメて置かれていく哀しいメロディ、あの“La Scala” (1995)のピークを想い起こす、美しいPart8。
 この流れの中で大団円か、と思いきや、再び抽象的な音の流れに突入。
 Part9、10、軽快に始まりつつも次第に激しさを増し、重いビート、不穏な和音が鳴り響く中での疾走。
 そんな重苦しい時間を経て、本編の締め的なPart11、静かな祈り系・フォーク系・クラシック系が入り混じる美しいバラード。
 ようやく救われたようなムードでこの日のドラマは幕。
 そしてAfter Hours的にブルース、スタンダード二曲。
 “Rio” (Apl.2011)あたりからの2010年代型、同時期の“Munich 2016” (2016)も類似する展開。
 が、別のイメージのストーリー。
 “Munich 2016” のジャケットは青空でしたが、こちらは夜明け、あるいは黄昏。
 さて、夜明けなのか黄昏なのか、どうでしょう。
 聞く人それぞれで感じましょ。


 

〇:ソロ、除くクラシック ●:Standards

 “Life Between the Exit Signs" (May.1967)
〇“Restoration Ruin"(Mar.1968)
 “Somewhere Before" (Aug.1968)
 “Gary Burton & Keith Jarrett" (Jul.1970) 
 “Ruta and Daitya" (May.1971)
 “The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971)
 “Birth" (Jul.1971)
 “El Juicio (The Judgement)" (Jul.1971)

〇"Facing You" (Nov.1971)
 "Expectations" (Apl.1972)
 "Hamburg '72" (Jun.1972)
 “Conception Vessel” (Nov.1972) Paul Motian
 "Fort Yawuh" (Feb.1973)
 "In the Light" (Feb.1973)
〇”Solo Concerts:Bremen/Lausanne” (Mar.Jul.1973)
 “Treasure Island” (Feb.1974)
 “Belonging” (Apl.1974)
 “Luminessence” (Apl.1974) 
 “Death and the Flower” (Oct.1974)
 “Back Hand” (Oct.1974)  
〇“The Köln Concert” (Jan.1975)
 “Solo Performance, New York ‘75” (Feb.13.1975)
 "Gnu High" (Jun.1975) Kenny Wheeler
 “Arbour Zena” (Oct.1975)
 “Mysteries” (Dec.1975)  
 “Shades” (???.1975) 
 “Closeness” (Mar.1976) Charlie Haden
 “The Survivor's Suite” (Apl.1976)
〇“Staircase” (May.1976) 
 “Eyes of the Heart” (May.1976) 
 “Hymns/Spheres” (???.1976)
 “Byablue” (Oct.1976)
 “Bop-Be” (Oct.1976)
〇“Sun Bear Concerts” (Nov.1976)
 “Ritual” (Jun.1977)
 “Tales Of Another” (Feb.1977) Gary Peacock
 “My Song" (Oct.-Nov.1977)
 “Sleeper” (Apl,16-17.1979)
 “Personal Mountains” (Apl,16-17.1979)
 “Nude Ants:Live At The Village Vanguard” (May,1979)

 "Invocations/The Moth and the Flame" (1979,1980)
 "G.I. Gurdjieff: Sacred Hymns" (Mar.1980)
 "The Celestial Hawk" (Mar.1980)
Concerts:Bregenz” (May.1981)
〇”Concerts:Munchen” (Jun.1981)
●“Standards, Vol. 1” (Jan.1983)
●“Standards, Vol. 2” (Jan.1983)
●“Changes” (Jan.1983)
 "Arvo Part: Tabula Rasa" (Oct.1983,1984,1977) 
 "Spirits" (May-Jul.1985)
●"Standards Live" (Jul.1985)
 “Barber/Bartók” (1984-85)
●"Still Live" (Jul.1986)
 "Book of Ways" (Jul.1986)
 "No End" (Jul.1986)
 "Well-Tempered Clavier I" (Feb.1987)
〇"Dark Intervals" (Apl.1987)
●“Changeless” (Oct.1987)
 “J.S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier, Buch I” (1987)
〇”Paris Concert” (Oct.1988)
 “Lou Harrison: Piano Concerto” (1988)
●”Standards in Norway” (Oct.1989)
●“Tribute” (Oct.1989)
 “Hovhaness, Alan: Piano Concerto:Lousadzek (Coming Of Light) ” (1989)
 “J.S. Bach: Goldberg Variations” (1989)
●“The Cure” (Apl.1990)
 “J.S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier, Buch II” (1990)
 “G.F. Handel: Recorder Sonatas with Harpsichord Obbligato.” (1990)
〇“Vienna Concert” (Sep.1991)
●“Bye Bye Blackbird” (Oct.1991)
 “J.S. Bach: The French Suites” (1991)
 “J.S. Bach: 3 Sonaten für Viola da Gamba und Cembalo” (1991)
 “At the Deer Head Inn” (Sep.1992)
 “J. S. Bach: 3 Sonatas with Harpsichord Obbligato. 3 Sonatas with Basso Continuo” (1992)
 “Peggy Glanville Hicks: Etruscan Concerto” (1992)
 “Dmitri Shostakovich: 24 Preludes and Fugues op.87” (1992)
 “Bridge of Light" (Mar.1993)
 “G.F. Handel: Suites For Keyboard” (1993)
●“At the Blue Note” (Jun.1994)
 “W.A. Mozart: Piano Concertos, Masonic Funeral Music, Symphony In G Minor” (1994)
〇“La Scala” (Feb.1995)
●“Tokyo '96” (Mar.1996)
〇“A Multitude of Angels” (Oct.1996)
 “W.A. Mozart: Piano Concertos, Adagio And Fugue” (1996)

〇“The Melody At Night, With You” (1998)
●"After The Fall" (Nov.1998)
●“Whisper Not” (Jul.1999)
●“Inside Out” (Jul.2000)
●“Always Let Me Go” (Apl.2001)
●“Yesterdays” (Apl.30.24.2001)
●“My Foolish Heart” (Jul.22.2001)
●“The Out-of-Towners” (Jul.28.2001)
●“Up for It” (Jul.2002)
〇“Radiance” (Oct.2002)
〇“The Carnegie Hall Concert” (Sep.2005)
 ”Jasmine” (2007)
 “Last Dance” (2007)
〇“Testament” (Oct.2008)
●“Somewhere” (May.2009)
〇“Rio” (Apl.2011)
〇“Creation” (2014)
〇“Budapest Concert” (2016)
〇“Munich 2016” (2016)

posted by H.A.


【Disc Review】“City Of Dreams” (2019) Chico Pinheiro

“City Of Dreams” (2019) Chico Pinheiro

Chico Pinheiro (Guitars, Vocals)
Tiago Costa (Piano, Keyboards) Bruno Migotto (Bass) Edu Ribeiro (Drums) Chris Potter (Tenor Sax)

CITY OF DREAMS
CHICO PINHEIRO
Rip Curl Recordings
2020-07-24


 ブラジルのギタリストChico Pinheiroのコンテンポラリージャズ。
 リーダー作は共作では“Triz”(2012)André Mehmari, Chico Pinheiro, Sérgio Santos以来?、単独では“There's a Storm Inside” (2010)以来?でしょうか?
 サポートはファーストコールなブラジリアンピアノトリオに、数曲で大御所Chris Potterを加えたオーソドックスなジャズフォーマット。
 面々から予想される通りの今風コンテンポラリージャズ。
 奇数系のビートがちらほら、もちろんフワフワとしたブラジル風味も漂っていますが、都会的ニューヨーク的なムード。
 それっぽい複雑な動きのビート、メロディ、構成。
 テクニカルでメカニカル。
 が、奇をてらったところや実験色もない、いかにもこの人らしい音。
 そんな音を背景にして突っ走るクリーントーンのジャズギター。
 これでもかこれでもかと音数たっぷり。
 でもあくまで上品なジャズギター。
 ガットギターが鳴ってスキャットボイス乗ってくるブラジルっぽい幻想的な感じ、直球センチメンタルな場面もありますが、あくまでハイテンション。
 さらにChris Potterが入ってくるといかにもな超ハイテンションジャズになりますが、突っ走りつつもドカーン、グシャーンとはこない、あくまで抑制されたノーブルさ。
 同じような編成であっちの世界までぶっ飛んでいくPat MethenyKurt Rosenwinkelとはまた違ったカッコよさ。
 そんな感じと、微かなブラジル風味がほどよいバランスのコンテンポラリージャズ、とにもかくにも古今東西、疾走するジャズギターの心地よさ最高、ってな感じでよろしいのでは。




posted by H.A.


【Disc Review】“Remember: A Tribute to Wes Montgomery” (2006) Pat Martino

“Remember: A Tribute to Wes Montgomery” (2006) Pat Martino

Pat Martino (Guitar)
David Kikoski (Piano) John Patitucci (Bass) Scott Robinson (Drums) Daniel Sadownick (Percussion)



 Pat Martino、Wes Montgomeryへのオマージュ作品。
 ピアノトリオを迎えた正統ギターカルテットにパーカッションの編成。
 “Four On Six”, “Full House”, “Road Song”の名曲御三家はもちろん、“Groove Yard”, “Twisted Blues”などのブルース、Milt Jackson絡みの“Heartstrings”, “S.K.J.”から、 バラード“If I Should Lose You”まで、所縁の人気曲の選曲。
 絵にかいたような企画ですが仕方ありません。
 演奏もいたってオーソドックス。
 手練れのメンバーも奇をてらったことをしようとはせず、あくまで1960年代のジャズをやってみよう、ってな感じ。
 テーマ一発、後は突っ走るのみ。
 Patさん、齢おいくつの時の演奏なのかはわかりませんが、本当に突っ走っています。
 Wesさんとはまた違った感じのフレーズを散りばめながら、どこまでもどこまでも続いていきそうなギター。
 続くピアノもまた然り。
 Tommy Flanaganほどノーブルではなく、 Wynton Kellyほど黒くはない、でも突っ走り転げまくる現代のモダンジャズピアノ。
 皆、1960年代ジャズ、Wesさんの音楽が好きなのでしょう。
 カッコいい現代の1960年代ジャズ、Wes Montgomeryミュージック。




posted by H.A.


【Disc Review】“Live at Yoshi's” (2001) Pat Martino

“Live at Yoshi's” (2001) Pat Martino

Pat Martino (guitar)
Joey DeFrancesco (organ) Billy Hart (drums)

Live at Yoshi's
Pat Martino
Blue Note Records
2001-06-01


 21世紀に入ったPat Martino。
 オルガン入りトリオでのライブ録音。
 サポートは名手のお二人。
 ドラムは名作“Exit” (1976) のBilly Hart。
 あのタイトル曲とまではいかずとも、攻めまくるドラム、そしてオルガン。
 その上で、さらに攻めるギター。
 オーソドックスなジャズの少人数での演奏ながら、徹底的に攻撃的。
 火の出るような”Oleo”から始まって、Miles Davis所縁が二曲にオリジナル。
 静かに始まる演奏も、気がつけば怒涛の弾きまくり、叩きまくり。
 いくら興が乗っても、そこまでやらなくても・・・なんて演奏がてんこ盛り。
 というか、最初から最後までそれ。
 なんだか昔の徹底的に音を並べていく怒涛のジャズ路線に戻った感じもするし、特に新しいアプローチがあるわけではありません。
 それでいてビックリ仰天な演奏揃い。
 21世紀になっても攻撃的なジャズはカッコいい。




posted by H.A.


【Disc Review】“The Maker” (1994) Pat Martino

“The Maker” (1994) Pat Martino

Pat Martino (guitar)
James Ridl (piano) Marc Johnson (bass) Joe Bonadio (drums)

The Maker
Pat Martino
Evidence
1995-04-20


 Pat Martino、1994年作。
 大病の療養から復帰して10年弱。
 ピアノトリオを迎えたオーソドックな編成でのオリジナル曲の演奏集。
 摩訶不思議な展開のメロディたち。
 そんなテーマの提示が終わったら、落ち着いたジャズ演奏。
 かつての怒涛のような激しい演奏とはイメージが違う、スッキリとした音。
 10分を超える演奏が何曲か並び、たくさんの音を高速に繰り出していくギターのスタイルは変わりません。
 が、音の流れに合い間が出来ていて、それがいい感じ。
 あわせて、音のイメージがすっかり現代的になり、ほどよいリバーブ、艶のあるギター、きらびやかなピアノ。
 空間に響くギターの残響音が心地よい場面もしばしば。
 これでメロディに愛想があってキャッチーだったらなあ・・・
 オーソドックスながらちょっとここまでとは違った感じの新時代のジャズ、でもそこはかとなく漂う不思議感がいかにもPatさんといえばその通りなのかもしれません。




posted by H.A.


【Disc Review】“Exit” (1976) Pat Martino

“Exit” (1976) Pat Martino

Pat Martino (guitar)
Gil Goldstein (piano) Richard Davis (bass) Jabali Billy Hart (drums)

イグジット
パット・マルティーノ
ポニーキャニオン
2001-08-10


 Pat Martino、1976年、カルテットでのアルバム、人気作、代表作なのでしょう。
 冒頭のタイトル曲“Exit”。
 伸び縮みするような漂うような複雑なビート繰り広げるベースとドラム。
 少しよじれたような不思議なメロディ、さらに複雑な構成。
 ギターは相変わらずジャズなフレーズを発しながら突っ走っていますが、ベース、ドラムとのインタープレーがそこかしこにちりばめられ、変幻自在。
 さらに遅ればせながら登場するピアノの激しいソロ。
 一時期のMiles DavisにOrnette Colemanをブレンドして、もっと現代的にしたような感じでしょうか。
 全部含めてジェットコースターのような演奏。
 攻めまくっています。
 一転、スタンダードのバラード”Come Sunday”。
 オーソドックスかと思いきや、崩れそうで崩れない複雑なビート感、これまた攻めた演奏。
 以降、Wes的なオリジナル曲に、スタンダード“Days of Wine and Roses”, ”Blue Bossa”, “I Remember Clifford”三連発。
 ほどほどオーソドックスにまとまっていますが、グングン前に進みつつときおり意外な方向に動くベース、攻めまくるドラム、ただ事ではないムードがちらほら。
 他で見たことがあるようなないような、Richard Davis, Billy Hartコンビがカッコいいなあ。
 新しい事が始まりそうな予感たっぷりながら、この後、重病で長期療養。
 好事魔多し。




posted by H.A.


【Disc Review】“We'll Be Together Again” (1976) Pat Martino

“We'll Be Together Again” (1976) Pat Martino

Pat Martino (guitar)
Gil Goldstein (electric piano)



 Pat Martino、エレピとのDuo。
 冒頭は15分を超える組曲風のオリジナル曲。
 悲し気な淡い色合いのメロディをモチーフに、浮遊と疾走が交錯する構成。
 インタープレー云々が中心ではなく、あらかじめ決められたのであろう構成、片方が背景を作り、あるいは独奏も挿みながら、さまざまな表情に変わっていきます。
 人数が少ない分、音量は絞られていますが、相変わらず音数はたくさん、疾走するギター。
 その複雑な音の流れは、何か新しいモノを求めて試行していたのでしょう。
 それが近作の“Exit” (1976)だったのか、あるいは、まさか大ヒットの“Concierto” (1975) Jim Hallだったのか、他の何かだったのか、わかりません。
 以降はジャズスタンダードが並びます。
 こちらは抑制された演奏。
 オルガンのように音を伸ばしつつ静かに背景を作るエレピの音に、いつものように疾走しながらも一定の空間を取った演奏。
 オーソドックなようで、エレピのフワフワした音が醸し出す妖しいムード、これまた不思議感たっぷり。
 静かなPat Martino。




posted by H.A.


【Disc Review】“Pat Martino/Live!” (1972) Pat Martino

“Pat Martino/Live!” (1972) Pat Martino

Pat Martino (guitar)
Ron Thomas (electric piano) Tyrone Brown (electric bass) Sherman Ferguson (drums)

ライブ!
パット・マルティーノ
ポニーキャニオン
2001-06-20


 Pat Martino、エレピのトリオを迎えたライブ録音。
 各曲10分を超える演奏、全三曲。
 LPレコードA面を締める”Special Door”、テーマを提示した後に方向を探るような妖しい動き。
 フリーな方向に行きそうな音の流れがちらほらしつつも、ビートが定まれば、うりゃーってな感じの怒涛のジャズ、弾きまくり。
 一段落つけば、妖しく混沌とした溜まりを経て、再び怒涛の4ビートジャズ。
 そんな混沌と超絶4ビートジャズが交錯する構成。
 二曲目は後のフュージョンを想わせるようなメカニカルなテーマ。
 が、その提示が終わると端正な4ビートジャズ。
 締めはジャズスタンダード。
 これまたたくさんの音符がこれでもかこれでもかと並べられていきます。
 怒涛のような演奏が続きますが、エレピの響きがクールな分、極端に熱くはなりません。
 そして弾むエレキベースが主導するグルーヴ。
 “Bitches Brew”(1969) Miles Davisを経て、“Return to Forever” (Feb.1972) Chick Coreaに近い時期。
 それらの空気感に近い場面もちらほらしますが、本作はやはりジャズ。
 それら含めて、普通の1970年代ジャズとはまた違った新感覚なジャズ。




posted by H.A.


【Disc Review】“East!” (1968) Pat Martino

“East!” (1968) Pat Martino

Pat Martino (guitar)
Eddie Green (piano) Ben Tucker (bass, tambourine) Tyrone Brown (bass) Lenny McBrowne (drums)

East
Pat Martino
Ojc
1991-07-01


 Pat Martino、1968年、ギターカルテット編成でのアルバム。
 オーソドックスな編成ながら、冒頭、10分を超える”East”は、旋回するただ事ではない雰囲気のピアノのイントロからスタート。
 アジアンエスニックなムード。
 何か新しいことが始まりそうな空気が充満します。
 が、ビートが定まりギターのソロが始まるとやはりジャズ。
 ノリノリのグルーヴに音数たっぷり、突っ走るいつものジャズギター。
 ピアノソロになると妖し気なムードに変わり、攻めていますが、やはりモード~ファンクなジャズ。
 テーマに戻ると再びピアノのつむじ風が吹きますが、前段のジャズの残り香が付き纏い、ほどほどの“East”具合。
 続くオリジナル曲はBlue Noteっぽい哀愁漂うミディアムテンポのジャズ。
 ブルージーなコードに乗って、憑かれたように音符を並べていくギター。
 さらに続くはジャズスタンダードにBenny Golson、John Coltrane。
 ってな感じで、本作で東洋なのは冒頭一曲のみ。
 それがなかなか変わった感じでいいのですが、やはりPat Martinoはジャズの人です。




posted by H.A.


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