吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2010-

【Disc Review】“A Night in Brazil” (2008) Joao Gilberto

“A Night in Brazil” (2008) Joao Gilberto


Joao Gilberto (Guitar, Voice)


A Night In Brazil
Joao Gilberto
Hi Hat
2020-05-31


 Joao Gilberto、未発表ライブ音源、2020年発表。

 “In Tokyo” (2003)の5年後。

 幽玄で異様なまでの静けさと緊張感に覆われたそちらに対して、地元ブラジルゆえか、曲間の観客の熱狂の印象ゆか、リラックスした印象。

 キリッとした印象もある"Live at Umbria Jazz" (2002)よりも、同じくブラジルでのステージ“Eu Sei que Vou Te Amar" (1994)をもっとリラックスした感じにして、柔らかく力が抜けたイメージでしょうか。

 定番のボサノバスタンダードがズラリと並ぶ、たっぷり29曲。

 MCなども含めて、ステージを丸まま収めた?のであろう一時間半。
 雑音やら何やらが乗っていますが、まあよしとしましょう。

 柔らかなギターと、紗が入った感じもする声。

 会場の空気感ゆえか、録音の具合なのか、心なしかマイクと口の距離がいつもよりも遠いような感じがして、朗々と・・・なんて聞こえる場面もちらほら。

 それら含めて、静謐な空間の中をひたすら静かな音が流れていく“In Tokyo” (2003)、あるいは最も近いスタジオ録音“João Voz e Violão” (2000)とはまた違った印象。

 そして最後に納められた、意外にも録音が少ない”Girl From Ipanema”。 

 “Getz / Gilberto” (1963)は半世紀以上も昔、古今東西あまたのカバーあれど、この声で流れていくメロディが正調かつベスト。

 “Wave”, ”Corcovado”, ” Desafinado”, ” Estate”・・・その他諸々、また然り・・・と書いてしまうと神様Jobimさんから怒られるのでしょうかね。

 そんな感じのもう一人の神様の記録。


※別のステージから。



Chega de Saudade” (1959)
O amor, o sorriso e a flor” (1960)
Joao Gilberto” (1961)
(“The Warm World of João Gilberto” (1958-1961))
  “Getz/Gilberto” (18,19,Mar.1963)
  “Getz/Gilberto Vol. 2” (Oct.1964) 
  "Herbie Mann & João Gilberto with Antônio Carlos Jobim" (1965)
João Gilberto” (1972-1973)
  “The Best of Two Worlds”(May.1975) 
  “Getz/Gilberto'76” (May.1976)
Amoroso” (1976)
 "João Gilberto Prado Pereira de Oliveira" (1980) 
Brasil” (1981)
 “Live in Montreux” (1985)
João” (1991)
 "Eu Sei que Vou Te Amar" (1994)
João Voz e Violão” (2000)
 "Live at Umbria Jazz" (2002)
 “In Tokyo” (2003)
 “A Night in Brazil” (2008)

posted by H.A.


【Disc Review】“Angular Blues” (2019) Wolfgang Muthspiel

“Angular Blues” (2019) Wolfgang Muthspiel

Wolfgang Muthspiel (guitar)
Scott Colley (bass) Brian Blade (drums)

Angular Blues
Wolfgang Muthpiel
ECM
2020-03-20


 Wolfgang Muthspiel、トリオでのコンテンポラリージャズ、ECMレコードから。
 近年毒気や過激さが影を潜め、オーソドックスなジャズに寄った感もありますが、本作もその流れ、スッキリ系のコンテンポラリージャズ。
 少しだけ哀し気なメロディ、ちょっと複雑な展開、しっかりジャズ。
 ECMでの諸作そのままの空気感、同じくトリオの”Driftwood” (2014)よりもキリっとした感じでしょうか。
 数曲のアコースティックギターに、エレキギターは例のPat Metheny以降のふわりとしたクリーントーン。
 ちょっとクラシカルな感じの音の動きもちりばめながら、あちこちに飛び回りながら疾走するギター、バンド。
 各曲、ジワジワと盛り上がりつつ、終盤にテンションが最高潮に達するドラマチックな演奏群。
 が、どこか醒めた感じのクールネス。
 紛うことなくジャズなのですが、一筋縄ではいきません。
 二曲取り上げられたジャズスタンダードもきちんとそれらしく聞こえるのですが、なんだか不思議感たっぷり。
 その源泉はギターのフレージングなのか、複雑な楽曲の展開なのか、ビートの作り方なのか。
 明後日の方向に行くわけではなく、かといって落ち着いているわけでもなく。
 静か過ぎずうるさ過ぎず、甘すぎず辛すぎず、ぶっとび過ぎず、でも普通ではない感たっぷり。
 全編に漂うクールネス、ハードボイルドネス・・・
 そんなバランスが通好み、ってな感じの現代ギタージャズ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Storytellers” (2017) Luciana Souza

“Storytellers” (2017) Luciana Souza

Luciana Souza (voice)
WDR Big Band Köln:
Vince Mendoza (produce, arrange, conduct)
Johan Hörlen, Karolina Strassmayer, Olivier Peters, Paul Heller, Jens Neufang, Stefan Karl Schmid (saxophone) Wim Both, Rob Bruynen, Andy Haderer, Ruud Breuls, John Marshall, Bastian Stein (trumpet) Ludwig Nuss, Shannon Barnett, Andy Hunter (trombone) Mattis Cederberg (tuba)
Paul Shigihara (guitar) Rainer Böhm (piano) John Goldsby (bass) Hans Dekker (drums) Marcio Doctor (percussion)

Storytellers
Souza, Luciana and the Wd
Delta
2020-03-27


 ブラジルのボーカリストLuciana Souza、ドイツのビッグバンドWDR Big Band Kölnとの共演。
 ジャジーでゴージャス、少々幻想的なMPB。
 Jobim、Djavan、GuigaからChico Pinheiroまで、新旧のブラジリアンの作品からの渋い選曲。
 柔らかなビート感のブラジル曲、奇をてらわないオーソドックスなビッグバンドアレンジと、楽曲ごとに律儀にソリストを変え、いずれも手練れた各人のソロ。
 それらに彩られたスモーキーとシルキーを行き来するミステリアスヴォイス。
 主役は歌なのかもしれませんが、オーケストラのアンサンブル、ソロのスペースがたっぷりとられているので、コンテンポラリーなビッグバンドジャズとして聞いてもいい感じ。
 パキーンとしたバンドサウンドと幻想的なメロディ、スキャットの対比。
 決して大音量ではありませんが、とてもリッチな音。
 ソリストたちの音にもタダモノではない感が漂います。
 放送局曲系を中心としたドイツのビッグバンドモノには、ブラジル系を含めてよく出くわすのですが、いずれもゲストの色合いと喧嘩しない徹底的に洗練されたサウンド。
 王道サウンドっちゃあその通りなのですが、どれもがありそうでなかなかない極めて上質なジャズ、あるいはジャズフュージョン。
 本作も然り。
 ドイツのビッグバンドモノにハズレなし。
 Luciana Souzaにもハズレなし。




posted by H.A.



【Disc Review】“Angels Around” (2020) Kurt Rosenwinkel

“Angels Around” (2020) Kurt Rosenwinkel

Kurt Rosenwinkel (guitar) 
Dario Deidda (bass) Greg Hutchinson (drum)

ANGELS AROUND
KURT ROSENWINKEL TRIO
HEARTCORE RECORDS/MOCLOUD
2020-04-15


 Kurt Rosenwinkel、トリオでのジャズ。
 たっぷりのジャズスタンダード曲からの選曲からして、“Intuit” (1998)、“Reflections” (Jun.2009)あたりと同じく、オーソドックスなジャズ路線かと思いきや、さにあらず。
 徹底的に攻めたジャズ。
 近作“Searching The Continuum” (2019)と比べれば、十分にオーソドックスで、メロディもビートもジャズな感じではあるのですが、ディストーションを掛けたファットな音で、例のどこまでもどこまでも続いていくギター。
 ビシバシとアクセントを入れまくるヘビーなドラムに、ウネウネグニャグニャとしながら疾走するギター。
 これでもかこれでもかと攻めてくる、あくまで「ジャズ」。
 壮絶悶絶な“The Remedy“ (2006)に匹敵するような攻撃性、音圧、音数。
 油断していると聞いているほうがヘロヘロになりそうではありますが、キチンと身構えて聞けば、各曲終盤に訪れるカタルシスが何とも心地よい。
 とにもかくにも激しいギターがずーっと鳴りっぱなし。
 それでもロックロックした感じがしないのは、この人ならではの色合い。
 フリーでもない、混沌でもない、1970年代のエネルギー放出型でもない、凄まじいまでに強烈な音。
 実はジャズスタンダード集であったことなど忘却の彼方。
 これまた21世紀の新型ジャズ、ってところでしょう。




posted by H.A.


【Disc Review】“Caoimhín Ó Raghallaigh & Thomas Bartlett” (2019) Caoimhín Ó Raghallaigh, Thomas Bartlett

“Caoimhín Ó Raghallaigh & Thomas Bartlett” (2019) Caoimhín Ó Raghallaigh, Thomas Bartlett

Caoimhín Ó Raghallaigh (Hardingfele) Thomas Bartlett (Piano)

Caoimhin O Raghallaigh..
Caoimhin O Raghallaigh &
Real World
2019-11-22



 アイルランドのフィドル奏者Caoimhín Ó RaghallaighとアメリカのピアニストThomas BartlettのDuo作品。
 アイリッシュ~ケルトミュージックなのか、ニューエイジミュージック(死語?)なのか、ポストクラシカルなのか、コンテンポラリージャズでいいのかよくわかりませんが、そんな感じの静かで穏やか、美しい音。
 ジャズっぽさはなくクラシック寄り、近年のECMレコードにありそうな感じでもありますが、もっと優しい雰囲気。
 少し遠くで鳴っているようなクラシック寄りの音で、ゆったりと置かれていくピアノ、寄り添うような物悲しいフィドルの擦過音との繊細な絡み合い。
 穏やかな起伏を伴いながら揺れるビート。
 たっぷりの余白。
 日常の法則を無視するかのように揺れ、ゆったりと流れていく時間。
 終始明るい感じながらも、ほのかなセンチメンタリズムが漂うメロディ、リフ。
 ときおりビートを崩し漂いながら、また元のゆったりとしたテンポへ。
 その繰り返し。
 ときおりいかにもケルティッシュな躍動感も表出しますが、その時間は長くはなく、気がつけばまた穏やかな表情。
 緩やかな風のようでもあるし、穏やかな波のようでもあるし。
 この種の音楽、繊細なガラス細工のような質感が多いのですが、本作はもっと柔らかくしなやか。
 さわると壊れるのではなく、緩やかに形が変わっていきそうな、そんな感じ。
 どこか遠くを眺めるような懐かしい感じは、これまたSaudadeな音。
 とても心穏やか、安らぎます。




posted by H.A.

【Disc Review】“Black Orpheus” (2012) Masabumi Kikuchi

“Black Orpheus” (2012) Masabumi Kikuchi

Masabumi Kikuchi (piano)

Black Orpheus
Masabumi Kikuchi
Ecm Records
2016-05-20

 菊地雅章氏、2012年のソロピアノ、東京でのライブ録音、ECMレコードから。
 おそらく遺作。
 とても静かで穏やか、繊細な音。
 幽玄の方が語感が合うのかもしれません、
 超スローテンポ、淡い色合い、漂うような音の動き。
 定まりそうで定まらないビート。
 メロディの核が見えそうで見えない、見えそうになると崩れていく、そんな流れの繰り返し。
 淡く緩やかな音の流れは、中盤に収められた“Black Orpheus”のテーマに向けて収斂していき、その後また崩れていく、そんな感じにも聞こえるステージ構成。
 予定していた展開なのかもしれませんし、偶然そうなったのかもしれません。
 いずれにしても、とても繊細な綾がゆったりと紡がれていくような時間。
 ソロゆえか“Sunrize” (2009)よりもさらに繊細。
 外国とは一線を画する日本的なモノを感じます。
 その静謐な緊張感の中に没頭するもよし、サラサラと流れてゆく心地よい音を聞き流すもよし。
 本邦のスタイリストが奏でる、スタイリッシュな静けさ。

※別のアルバムから。


posted by H.A.



【Disc Review】“Three Crowns” (2019) Maciej Obara Quartet

“Three Crowns” (2019) Maciej Obara Quartet

Maciej Obara (alto saxophone)
Dominik Wania (piano) Ole Morten Vågan (double bass) Gard Nilssen (drums)



 ポーランドのサックス奏者Maciej Obara、ECMでの第二作。
 前作“Unloved” (2017)と同じメンバー、ピアニストはポーランド、ベースドラムはノルウェー勢、オーソドックスな編成のカルテット。
 音の方も前作と同様、静かでクール、少々オードドックスにも寄ったコンテンポラリージャズ。
 美しい音、物悲しいメロディ、強烈な浮遊感、冷たい空気感は、やはり名作“Fish Out of Water” (1989) Charles Lloydあたりを想い起こします。
 冒頭はECMのお約束、前作も同様、ルバートでのスローバラード。
 前作の冒頭と比べると、さらに静けさ儚さが増した音の流れ。
 零れ落ちてくるような美しいピアノと、フリーに動くドラム、ベース、そしてキリッとしたサックス。
 さらには、高速にシンシンと鳴るシンバルの中を漂うピアノ、突っ走るサックス。
 中盤にフリー混じりの激しい場面もいくらか。
 が、うるさくも沈痛でも陰鬱でもない、クールで清廉な印象。
 リーダーもさることながら、全編通じてピアノトリオが素晴らしい演奏。
 浮遊、タメ、疾走が交錯する美しいピアノと変幻自在のドラム、ベース。
 いかにもECMな、美しく、儚く、そして微かな狂気を孕んだような音。
 メンバーのリーダー作もそろろそ来るんじゃないかな?
 全体的にはフワフワした印象の前作に対して、リズム隊の自由度が上がり、少々キリッとした印象でしょうか。
 1980年代90年代のECMのオーソドックスジャズ寄りの作品ってこんな感じだったなあ・・・ってな感じのアルバム。
 懐かしいやら、かえって新しいやら、カッコいいやら。




posted by H.A.

【Disc Review】“From This Place” (2019) Pat Metheny

“From This Place” (2019) Pat Metheny

Pat Metheny (Guitars, Keyboards)
Gwilym Simcock (Piano) Linda May Han Oh (Bass) Antonio Sanchez (Drums)
Luis Conte (Percussion) Meshell Ndegeocello (voice) Gregoire Maret (harmonica)
and Orchestra

From This Place -Digi-
Pat Metheny
Warner
2020-02-21


 Pat Metheny、2020年新作。
 前作はスタジオライブの”The Unity Sessions” (2014)、スタジオ録音では”KIN (←→)” (2013)以来。
 20年来の盟友Antonio Sanchezのみを残してメンバーを一新。
 ギター+ピアノトリオのカルテット+αにオーケストラが加わる編成。
 近作のハードなジャズ色を残しつつ、かつてのPat Metheny Groupの幻想的なムード、ドラマチックさが戻った感じ。
 全十曲ですが、”The Way Up” (2003-4)のイメージに近い組曲風。
 冒頭は10分を超える長尺な演奏。
 静かに漂う様に始まりつつ、徐々にテンションと音量を上げるバンド、緊張感を煽るオーケストラ。
 徐々に変わっていく景色の中を漂い疾走するピアノ、ギター。
 そして陶酔を誘うリフレインの中、凄まじいまでにドラマチックなエンディング。
 その余韻と緊迫感を引きずりつつ、ハードなジャズ、重さを抑えたジャズフュージョン、バラード等々、形態を変えながらも神妙な空気感を纏ったドラマチックな演奏が続きます。
 中盤を過ぎるとキャッチーな展開もちらほらしてきますが、張り詰めた空気感は変わりません。
 終盤に収められた儚げな女性ボーカルも、全体の中に溶け込む小さなアクセント。
 そしてストリングスに彩られたバラードで静かに幕。
 全部あわせて往年のPat Metheny Groupをよりハイテンション、よりシリアスに寄せ、よりドラマチックになった色合い。
 もしLyle Maysが健在なら、オーケストラの部分がシンセサイザーになって軽快な感じにもなっていたのかもなあ・・・いや、やはりこんな感じかも・・・などと想像すると、何とも・・・
 ともあれ本作、めくるめく音楽ドラマ、重厚な大作にして名作。




・ソロ、リーダー ・・サポート (録音or発表年) 、当方知る限り。
・・“Jaco” (Jun.1974) w. Jaco Pastorius
・・“Ring” (Jul.1974) Gary Burton 
・”Bright Size Life” (Dec.1975) 
・・“Dreams So Real” (Dec.1975) Gary Burton 
・・“Passengers”(1976) Gary Burton 
・”Watercolors” (1977)
Pat Metheny Group” (Jan.1978) 
・“New Chautauqua” (Aug.1978)
American Garage” (Jun.1979)
・・“Shadows and Light” (Sep.1979) Joni Mitchell
・”80/81” (May.1980)
・”As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls” (Sep.1980) w.Lyle Mays 
・・”Toninho Horta” (1980) Toninho Horta
・・“The Song Is You” (Sep.1981) Chick Corea
Offramp” (Oct.1981) 
Travels” (1982)
・”Rejoicing”(1983) 
・・”All The Things You Are” (1983) w. The Heath Brothers
・・“Move To The Groove” (1983) w. The Heath Brothers
First Circle” (1984) 
・・“Contemplacion” (1985) Pedro Aznar
・・"Encontros e Despedidas" (1985) Milton Nascimento
・・“Day In-Night Out” (1986) Mike Metheny
・”Song X” (1985) w. Ornette Coleman
Still Life (Talking)" (1987)  
・・“Story Of Moses” (1987) Bob Moses
・・“Michael Brecker” (1987) Michael Brecker
Letter from Home” (1989) 
・”Question and Answer” (1989)
・・“Electric Counterpoint” (1989) Steve Reich
・・“Reunion” (1989) Gary Burton 
・・“Moonstone” (1989) Toninho Horta
・・”WELCOME BACK” (1989) 矢野顕子
・・“Parallel Realities” (1990) Jack DeJohnette
・・“Parallel Realities Live...” (1990) Jack DeJohnette
・・“Tell Me Where You're Going” (1990) Silje Nergaard
The Road to You” (1991)
・”Secret Story” (1991-2) 
・・“Till We Have Faces” (1992) Gary Thomas
・”Zero Tolerance for Silence” (1992) 
・・“Wish” (1993) Joshua Redman
・”I Can See Your House from Here” (1993) w. John Scofield
・・“Noa” (1994) Achinoam Nini
・・“Te-Vou !” (1994) Roy Haynes
・・"Angelus" (1994) Milton Nascimento
We Live Here” (1995)
Quartet” (1996)
・”Passaggio per il paradiso”(1996) 
・“Sign of 4” (1996) w. Derek Bailey
・・“Pursuance” (1996) Kenny Garrett
・”Beyond the Missouri Sky” (1996) w. Charlie Haden
・・"Tales from the Hudson" (1996) Michael Brecker
・”The Elements : Water” (1997) w. David Liebman 
Imaginary Day”(1997)
・・”The Sound of Summer Running” (1997) Marc Johnson 
・・”Like Minds” (Dec.1997) Gary Burton
・”Jim Hall & Pat Metheny” (Jul,Aug.1998)
・・”A Map of the World” (1999) 
・・“Dreams” (1999) Philip Bailey
・・“Time Is of the Essence” (1999) Michael Brecker
・”Trio 99 → 00”(Aug.1999) 
・”Trio → Live” (1999-2000)
・・“Nearness of You: The Ballad Book” (2000) Michael Brecker
・・”Reverence” (2001) Richard Bona 
Speaking of Now” (2001)
・・”Upojenie” (2002)
・”One Quiet Night” (2001,3) 
The Way Up” (2003-4)
・”Tokyo Day Trip” (Dec.2004) 
・”Day Trip” (Oct.2005) 
・”Metheny/Mehldau Quartet” (Dec.2005) 
・・“Pilgrimage” (Aug.2006) Michael Brecker
・”Metheny/Mehldau” (Dec.2006) 
・・”Quartet Live" (2007) Gary Burton  
・”Orchestrion” (2009)
・”The Orchestrion Project” (2010)
・”What's It All About” (2011) 
・”Unity Band” (2012)
・”Tap: John Zorn's Book of Angels, Vol. 20” (2013) 
・・“SHIFT” (2013) Logan Richardson
・”KIN (←→)” (2013)
・”The Unity Sessions” (2014)
・・”Hommage A Eberhard Weber”(2015)  
・・”Cuong Vu Trio Meets Pat Metheny” (2016) Cuong Vu
・“From This Place” (2019)


posted by H.A.

【Disc Review】“Family Tree” (2012) Oregon

“Family Tree” (2012) Oregon

Ralph Towner (classical guitar, piano, synthesizer) Glen Moore (bass) Mark Walker (drums, percussion) Paul McCandless (bass clarinet, flute, English horn, oboe, soprano saxophone)

Family Tree
Oregon
Camjazz
2012-08-28


 無国籍フュージョンバンドOregonの2012年作。
 ECMからポップなテイストな時代を経て、イタリアのCAM Jazzからのアルバム。
 オリジナルメンバー故Collin Walcottの代わりは若手ドラマー。
 タブラ、シタールなどの音が聞こえない分、エスニック色は薄くなっていますが、一時期のポップな色合いもなくなり、ジャズな香りたっぷり、スッキリしたサウンド、。
 御年おいくつだったのかわかりませんが、Ralph Towner, Glen Moore, Paul McCandlessお三方とも枯れた風情など微塵もない音。
 突っ走る木管とギター、ピアノ、動きまくるベース。
 若い打楽器も相まって、1970年代と何ら変わらない躍動感。
 ピアノトリオ+管の場面などは若手のコンテンポラリージャズバンドじゃないの、ってな演奏。
 タブラがドラムになって毒気が抜けた、といえばその通りなのかもしれませんが、強烈な演奏力が醸し出すのであろう緊張感はたっぷり。
 堂々たるジャケット写真の大ベテランの出す音は、若々しいコンテンポラリージャズ、そんなOregon。




Oregon
"Our First Record" (1970) 
"Distant Hills" (1973) 
"Winter Light" (1974)  
"In Concert" (1975) 
"Together" (1976) 
"Friends" (1977)
"Violin" (1978)      ↑Vanguard
"Out of the Woods" (1978)  Elektra
"Roots in the Sky" (1979)   Elektra
"Moon and Mind" (1979)     Vanguard
Best of the Vanguard Years” (1970-1979) 
"In Performance" (1980)    Elektra
"Oregon" (1983)                ECM
"Crossing" (1984)              ECM
"Ecotopia" (1987)              ECM 
"45th Parallel" (1989)  ↓etc.
"Always, Never and Forever" (1991) 
"Troika" (1993) 
"Beyond Words" (1995) 
"Music for a Midsummer Night's Dream" (1998)
"In Moscow" (2000)
"Live at Yoshi's" (2002) 
"Prime" (2005)               ↓CamJazz
"1000 Kilometers" (2007) 
"In Stride" (2010) 
"Family Tree(2012)
"Lantern" (2017)

posted by H.A.


【Disc Review】“Gnosis” (2016) David Virelles

“Gnosis” (2016) David Virelles

David Virelles (piano, marímbula, voice)
Román Díaz (voice, percussion)
Thomas Morgan (double bass) Allison Loggins-Hull(piccolo, flute) Rane Moore(clarinet, bass clarinet) Adam Cruz (steel pan, claves) Alex Lipowski (orchestral bass drum, temple blocks, bongos, gong) Matthew Gold(marimba, glockenspiel) Mauricio Herrera (ekón, nkomos, erikundi, claves)
Yunior Lopez (viola) Christine Chen, Samuel DeCaprio (cello) Melvis Santa, Mauricio Herrera(voice)

Gnosis
David Virelles
Ecm Records
2017-09-15


 キューバ出身、ニューヨーク在住のピアニストDavid Virelles、摩訶不思議なフリー混じりエスニックコンテンポラリージャズ、ECMレコード制作。
 ピアノトリオとパーカッション、ヴォイスを中心に、何曲かにストリングスが加わる構成。
 ECMのChris Potter, Tomasz Stankoの作品に参加していた人。
 そちらではジャズ色の強い演奏でしたが、本作ではアヴァンギャルド系。
 陽気ながらちょっと哀しいキューバンミュージックでも、超絶技巧演奏集でも、Kip Hanrahan的なダークで都会的なアフロキューバンでもありません。
 敬虔、沈痛、陰鬱、静かで摩訶不思議な音楽。
 クラシックとジャズ、ラテンが交錯するピアノ、それが叩く不協和音と山奥パーカッション、呪術的なヴォイス、ジャズなベース。
 ときおりラテンな感じ、あるいは超絶疾走ピアノも表出し、多くの場面でキューバンなグルーヴが流れているように感じるのですが、気がつけば明後日の方向に動いていきます。
 連打されるパーカッションとプリミティヴな祝祭ヴォイスが押し寄せてくると、周りの景色はここがどこだか・・・
 そして度々訪れる思索的な静かな時間、断片的に鳴る美しいピアノの音、呪術ヴォイス・・・
 静かながら強烈なトリップミュージック、エスニック、プリミティヴ、シリアス系。
 この非日常感を怖いと感じるか、心が洗われると感じるかは、その人次第。
 なお、タイトルは“神秘的直観、霊知”のような意のようです。
 なるほど。




posted by H.A.


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