吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

1980-1989

【Disc Review】“One Time Out” (1987) Paul Motian

“One Time Out” (1987) Paul Motian

Paul Motian (drums)
Bill Frisell (electric guitar) Joe Lovano (tenor saxophone)


One Time Out
Soul Note
1989-12-31


 Paul Motian、1980年代、アヴァンギャルドジャズ、イタリアSoul Noteレーベルからのトリオ作品。
 ここに来て幻想的名トリオ編成に。
 この期の連作、作品が進むごとに落ち着いてきている感じがするし、人数が減って静かになるかと思いきや、逆。
 確かに静かな演奏もあるのですが、ベースレスになり普通にジャズな感じが無くなりました。
 しかも、凶悪、激烈な音が並ぶ激しい演奏が中心。
 いつもの陰鬱沈痛なメロディと激しいビート。
 ギターとドラムはやりたい放題。
 グシャグシャ・ギュイーンにバタバタ・ドシャーン。
 端正でハードボイルドなイメージのJoe Lovanoもブチ切れる場面多々。
 このバンド、実はベースがかろうじてジャズサイドへ引き留めていたのかあ・・・と感心しきり。
 そんな中でスタンダードもいくつか演奏されていて、それは後のBroadwayシリーズに繋がる穏やかな音。
 艶やかでスペーシーなギターに丁寧にメロディを置いていくサックス。
 これは甘美。
 激烈と甘美な幻想が交錯する音。
 ぶっ飛んでいます。
 この後、スタンダード中心のBroadwayシリーズ、さらに後のECMレコードでの静かな音の名作群、など含めて落ち着いていくトリオですが、この期の再スタートは激烈さが圧倒する過激な内容。
 畏れ入りました。



Conception Vessel” (1973)
Tribute” (1974)
Dance” (1977)
Le Voyage” (1979)
Psalm” (1982)
The Story of Maryam” (1984)
Jack of Clubs” (1985)
It Should've Happened a Long Time Ago” (1985)
Misterioso” (1986)
One Time Out” (1987)
”Monk in Motian” (1988)
On Broadway Volume 1” (1989)
On Broadway Volume 2” (1989)
Bill Evans” (1990)
Motian in Tokyo” (1991)
On Broadway Volume 3” (1991)
Paul Motian and the Electric Bebop Band” (1992)
”Trioism” (1993)
”Reincarnation of a Love Bird” (1994)
At the Village Vanguard” (1995)
”Sound of Love” (1995)
”Flight of the Blue Jay” (1998)
”Trio 2000 + One” (1997)
”Play Monk and Powell” (1998)
”Europe” (2000)
”Holiday for Strings” (2001)
I Have the Room Above Her” (2004)
Garden of Eden” (2004)
”On Broadway Vol. 4” (2005)
Time and Time Again” (2006)
”Live at the Village Vanguard 1-3” (2006)
”On Broadway Volume 5” (2009)
Lost in a Dream” (2010)
The Windmills of Your Mind” (2011)


posted by H.A.



【Disc Review】"Misterioso” (1986) Paul Motian

"Misterioso” (1986) Paul Motian

Paul Motian (drums)
Bill Frisell (electric guitar) Ed Schuller (bass)
Joe Lovano (tenor saxophone) Jim Pepper (tenor, soprano saxophones)


Misterioso
Soul Note
1987-12-31


 今は亡き名手Paul Motian、1980年代、アヴァンギャルドジャズ、イタリアSoul Noteレーベルでの連作、第三弾。
 タイトル曲含めてMonkさんの曲が何曲か。
 その孤高でハードボイルドな感じがこのバンドに似合っているといえばその通り。
 この期の連作、作品が進むにつれ落ち着いてきている感じ、本作は普通なジャズ度が強いかもしあません。
 普通に4ビート(そうでもないか・・・)、ハードボイルドな感じの二人のサックスがとてもカッコいい。
 が、それを引っ搔き回していくジャズからはみ出した未来的、ときにグシャラグシャラに凶悪なギターの音。
 そんな音を煽っているんだか、どこ吹く風のマイペースなのか、摩訶不思議な親分の激しい打撃音。
 つられてサックス陣も狂気渦巻く世界へ行ったり、行かなかったり・・・
 Bill Frisellが静かにソロ奏でるあの懐かしい“Byablue”なんてマニアックな趣向もあったりしますが、 その後はいきなり激烈凶悪系なギターが鳴り響いたりして・・・
 そして締めはゴスペル(スピリチュアル?)チックなサックスの朗々とした独奏。
 変幻自在、予測不可能。
 普通にジャズな演奏がある分、かえって振れ幅が大きくなったように感じたり、落ち着いたように感じたり。
 いずれにしても、この期の連作で共通しているのは、甘さなし、苦み走った男っぽい感じ、ちょっとへんてこりん。
 ジャケットのポートレートな感じ。
 このくらいのバランスの方が自然に聞けていいなあ。今日は。




posted by H.A.



【Disc Review】“Jack of Clubs” (1984) Paul Motian

“Jack of Clubs” (1984) Paul Motian

Paul Motian (drums)
Bill Frisell (electric guitar) Ed Schuller (bass)
Joe Lovano (tenor saxophone) Jim Pepper (tenor, soprano saxophones)

Jack Of Clubs
Soul Note
1985-12-31


 今は亡き名手Paul Motian、1980年代、アヴァンギャルドジャズ、イタリアSoul Noteレーベルでの連作。
 近い時期にECMレコードでの“It Should've Happened a Long Time Ago” (1984)でBill Frisell, Joe Lovanoとのトリオ編成もありますが、こちらは前作 “The Story of Maryam” (1983)と同じくサックス二管、ベース入り。
 同編成は次作“Misterioso” (1986)まで続きます。
 これまた激しい系。
 端正なJoe Lovanoと狂気なJim Pepper。
 一人で両極端、どちらにでも振れていくBill Frisell。
 もちろん質感は前作と近く、沈痛で危機感煽り系のムードも同様。
 が、少しだけ穏やかになった感もあります。
 バラードっぽかったり、ミニマル的展開があったり、静かなギターのみの演奏があったり、サックス二本のみが絡み合う時間がたっぷりあってみたり。
 結果、不思議感も増大。
 天才的スタイリストのみなさま方がやることはわけわからず、予測不可能。
 それがカッコいい。
 それにしてもシンプルながらカッコいいジャケットのポートレート。
 まったく爽やかではなく、毒気たっぷりですが、やるせなくて男っぽい感じそのまま。
 まだここでは優しさよりも狂気強め。
 そのバランスがこの期のこのバンド。




posted by H.A.



【Disc Review】“The Story of Maryam” (1983) Paul Motian

“The Story of Maryam” (1983) Paul Motian

Paul Motian (drums)
Bill Frisell (electric guitar) Ed Schuller (bass)
Joe Lovano (tenor saxophone) Jim Pepper (tenor, soprano saxophones)

Story Of Maryam
Soul Note
1984-12-31


 かつてBill Evans, Keith Jarrettを支えたスタリストPaul Motian、1980年代アヴァンギャルドジャズ、イタリアSoul Noteレーベルから。
 ECMレコードからの“Psalm” (1982)に続くアルバム、同じくBill Frisellのギターとベースのトリオにサックス二管入り。
 とても妖しく激しい音。
 よじれたメロディ、ぶっ飛んでいくビート。
 浮遊と激烈を行き来するギターに、狂気が入り混じる二本のサックス。
 近い時期のECMレーベルからの諸作では、静かなイメージもあるのですが、こちらはぶっ飛んだ激しい系。
 テンションの高い混沌はエレクトリックMilesの派生型のようにも思えますし、ブチ切れた演奏が始まればPharoah Sandersが加わった頃のJohn Coltraneバンドのような感じもします。
 あるいは十二分に激しい“Fort Yawuh” (1973) Keith Jarrettをさらにグチャラグチャラにした感じは、Keith Jarrettアメリカンカルテットの行きついた先、ってな感じもします。
 いずれにしても、エレキギターの音が新しいというか、妖しさ激しさを先導しているというか、不思議さ120%。
 そんな激しい演奏の合間に挟み込まれるジャズでバラードな演奏がとてもハードボイルド。
 が、その時間は短く、再び混沌の中へ・・・
 時代はフュージョン、AOR真っ盛りだったのだと思うのですが、どこ吹く風。
 後の甘美なBroadwayシリーズとは全く違うハードネス。
 毒気たっぷり、遅れてきた激烈フリージャズたっぷり、それに少々の優しさが交錯する男臭い音。
 硬派でカッコいいんじゃないでしょうか。

※これは爽やか系。



posted by H.A.



【Disc Review】“Extensions” (1989) Dave Holland

“Extensions” (1989) Dave Holland

Dave Holland (bass)
Kevin Eubanks (guitar) Marvin "Smitty" Smith (drums) 
Steve Coleman (alto sax)

Extensions
ECM Records
2008-11-04


 Dave Holland、1989年作。
 前作“Triplicate” (1988)にギターが加わった入ったサックスカルテット編成。
 ギターは後の“Turning Point” (1992) などでも共演が続く、疾走ギターのKevin Eubanks
 ギターが加わっただけで景色はガラリと変わります。
 装飾なし、武骨なまでにハードボイルドネス最高だった前作のトリオに対して、決して派手ではない洗練された彩りとクールネスが加わります。
 たっぷりのリバーヴを効かせた上での繊細なクリーントーン中心、カミソリのような疾走ギター。
 心地よさ最高な音。
 時折のディストーション、チョーキング、ロックフレーズもあくまでシャープで上品。
 複雑なファンクなビート、そろそろ始まった頃なのであろうM-Baseな感じもたっぷり。
 そのうえでの浮遊感、疾走感、飛翔感。
 ハードボイルドネスたっぷり、クールネス最高、オシャレさも少々。
 Dave Holland諸作、これが一番カッコいい、というか私的な好み。
 でもECMレコードでのKevin Eubanks参加作品はこれ一作のみ、スタイリストSteve Colemanもここまで。
 ま、他のレーベルからカッコいい共演作がたくさん出ているので、うまくいったのでしょう。




posted by H.A.


【Disc Review】“Triplicate” (1988) Dave Holland

“Triplicate” (1988) Dave Holland

Dave Holland (bass)
Marvin "Smitty" Smith (drums) 
Steve Coleman (alto sax)

Triplicate
ECM Records
1988-09-05


 Dave Holland、1988年作。
 しばらく続いた三管ピアノレスクインテットから、Steve Colemanだけ残し、ドラムにエレクトリックMiles時代の盟友を迎えたサックストリオ編成。
 分厚かったサウンドが削り取られ、研ぎ澄まされシャープになった音。
 諸作よりもジャズな感じがするのは、Jack DeJohnetteのドラムゆえでしょうか。
 ホーンのアンサンブルの中に隠れていいたベース、ドラムの動きが余白を含めて明確になりました。
 装飾なしの空間に響くアルトサックス。
 変な音を出すわけではないのになぜか不思議感たっぷり、変幻自在。
 グニョグニョしながら起承転結があるんだか無いんだかよくわからない節回し、太いんだか細いんだかわからない、でも綺麗な音。
 アルトが引いた時間のベースとドラムのみの飾り気のない時間が、これまたハードボイルド。
 ジャズスタンダードが少々加わっていますが、中心となるオリジナル曲は複雑で愛想のないメロディ。
 それがクールでハードボイルドといえばその通り。
 加えて、少人数での張り詰めた演奏が醸し出す緊張感。
 危機一髪とか、寄らば切るとか、タイトロープとか、そんな感じ。
 甘さや愛嬌なし。
 うるさくないので、大音量で聞いて心地よい音。
 クールでハードボイルドなDave Hollandのジャズ、真骨頂、ってな感じでよろしいのでは。




posted by H.A.


【Disc Review】“The Razor's Edge” (1987) Dave Holland

“The Razor's Edge” (1987) Dave Holland

Dave Holland (bass)
Marvin Smitty Smith (drums) 
Kenny Wheeler (flugelhorn, trumpet, cornet) Robin Eubanks (trombone) Steve Coleman (alto saxophone)

Razor's Edge
Holland, Dave
Ecm Records
2000-06-06


 Dave Holland、1987年作。
 “Jumpin' In” (1983), “Seeds of Time” (1984)に続く三管、ピアノレスでのクインテット。
トロンボーンが交代し、Kenny Wheeler以外は変拍子ファンクジャズ集団M-Base閥で固められました。
 が、この期はまだまだ普通にジャズ。
 冒頭からこれECMでやるの?な明るく平和な感じの“ど”ジャズ。
 強烈な推進力のリズム隊に、Kenny Wheelerさておき、黒々としたホーン陣。
 とてもモダンジャズ。
 が、二曲目はフリービート、全編ルバートっぽいバラード、いかにもECM。
 Kenny Wheelerの音が聞こえるとヨーロピアンハイテンションジャズに聞こえてきたり、やっぱり平和でブルージーなジャズだったり、危機感煽り系の演奏はSteve Colemanの曲だったり・・・
 そんな色合いが交錯します。
 ピアノレスゆえのたっぷりの空間を埋め尽くすのはボコボコと鳴り響くベース。
 華やかな音でないだけにクールでハードボイルド。
 そんな中で響くホーンの残響音が孤高な感じで、これまたハードボイルド。
 ここから先は編成をさまざまに変えつつ、クールでハードボイルドなジャズが続きます。

※別のバンド、アルバムから。


posted by H.A.


【Disc Review】“Seeds of Time” (1984) Dave Holland

“Seeds of Time” (1984) Dave Holland

Dave Holland (bass)
Marvin "Smitty" Smith (drums)
Kenny Wheeler (trumpet) Julian Priester (trombone) Steve Coleman (alto sax)

Seeds Of Time
Dave Holland Quintet
ECM
2019-01-18


 Dave Holland、1984年作、ピアノレス三管クインテット。
 ECMでのこの編成は、“Jumpin' In” (1983)に続いての二作目でしょうか。
 1970年代、エレクトリックMiles、“Conference of the Birds” (1972)や“Balladyna” (1975)  Tomasz Stankoなどほどのエネルギー放出型ではない、でも激しい系ジャズ。
 ECM御用達のトランペット、トロンボーンに、後の変拍子ファンクジャズM-Base閥の親分Steve ColemanとMarvin "Smitty" Smithの若手の組み合わせ。
 ホーンのアンサンブルはビッグバンドのように響き、その後ろで動きまくるベースと煽るドラム。
 沈痛陰鬱系やら勇壮系やら、やっぱりジャズっぽかったりやら、さまざまな表情のメロディに、フロント三者が絡み合いつつ徐々にブチ切れていくソロ。
 肉声なども交えつつのArt Ensemble of Chicago?なんて演奏も含めてフリーや混沌、激情系に突っ込んでいく場面も少々。
 気がつけば怒涛の中、でも調整は崩れない、クールでハードボイルドな空気感はそのまま、そんなバランス。
 ECMにしては普通にジャズっぽいかなあ・・・と思いつつも、美しい音を含めて醸し出される緊張感はこのレーベルならではなのでしょう。
 1970年代も今は昔、かつてのイメージと変わってほどほど落ち着いたジャズ、でも激しい系。




posted by H.A.

【Disc Review】“Cracked Mirrors” (1987) Harry Pepl, Herbert Joos, Jon Christensen

“Cracked Mirrors” (1987) Harry Pepl, Herbert Joos, Jon Christensen

Harry Pepl (Guitar, MIDI Controller, Piano)
Herbert Joos (Flugelhorn) Jon Christensen (Drums)

Cracked Mirrors
ECM Records
2009-06-12


 ドイツのギタリストHarry Peplの変則トリオでのコンテンポラリージャズ、ECMレコードから。
 フリージャズ、フュージョンの色合いも混ざる妖しいジャズ。
 スペーシーなギターと電子音、静かにヒタヒタと迫ってくるようなドラム、漂うトランペット。
強い浮遊感の中のしばしばの強烈な疾走。
 ギターはジャズがベースだと思うのですが、Bill Frisell的な不思議感たっぷり、あるいは疾走する場面はJohn McLaughlinのようでもあるし、現代の先端系のようでもあるし。
 冒頭は風の音と静かで妖しい疾走ギター、漂うミュートトランペット。
 牧歌的な感じもしばしば、静かな場面は“In a Silent Way”(Feb.1969) Miles Davisのようでもあるし、Ornette Coleman的な疾走曲があったり、クラシカルでメロディアスな局面があったり・・・
 ヒタヒタと迫るビートが刻み続けられ、変幻自在のギターとトランペット。
 哀しい表情、ほどほどの緊張感。
 激情に走るわけでも、耽美にはまるわけでも無く、淡々とクールに音楽は進んでいきます。
 最後は前向きでメロディアスなピアノ演奏で締める組曲風。
 “Cracked Mirrors”なんて、サスペンスにもSFにもオカルトにもなりそうなカッコいいタイトルですが、オカルト臭無しのSFサスペンス映画のサントラってな感じ。
 あるいは繊細で陰鬱なWeather Reportってな感じ。
 とてもカッコいいと思います。

※近い時期の演奏から。


posted by H.A.


【Disc Review】“... And She Answered” (1988) AM4: Wolfgang Puschnig, Linda Sharrock, Uli Scherer

“... And She Answered” (1988) AM4: Wolfgang Puschnig, Linda Sharrock, Uli Scherer

Wolfgang Puschnig (Alto Saxophone, Alto Flute, Hojak, Shakuhachi) Linda Sharrock (Vocals) Uli Scherer (Piano, Prepared Piano, Keyboards)

... And She Answered
ECM Records
2008-10-14


 オーストリアのサックス奏者Wolfgang Puschnig、ピアニストUli Scherer、アメリカのボーカリストLinda Sharrockのプロジェクト、1988年、ECMレコードでの制作。
 静かで妖しいフリー混じり、あるいはアバンギャルド混じりのジャズ。
 名前からしてちょっと怖い感がありますが、難解な音が並んでいるわけではなく、あくまでメロディアス。
 静かに流れるビート、ときにエスニック、電子が入り混じるゆったりとした動きの中を漂うウイスパーなヴォイスとサックス。
 余白の多い空間の中、耳元で囁くようなヴォイスとリバーヴがたっぷり効いたサックスの心地よい響き、ときおり聞こえる透明度高く美しいピアノの音。
 どこか遠い所から聞こえてくるような、遠い所を眺めているような音の流れが続きます。
 妖しい空気の中、唐突に流れる”Lonely Woman”、そして”Over The Rainbow”。
 とても穏やかですが、油断しているとどこかいけないところへ引きずり込まれそうな、そんな感じ。
 尺八が聞こえても、喘ぎのような声が聞こえても、空気は平穏なまま。
 隠されているかもしれない狂気は最後まで表出することなく、穏やかにエンディング。
 何事もなかったように時間は過ぎますが、何かが憑いたんじゃないなあ・・・とか思ったり、思わなかったり・・・
 とにもかくにも、とても穏やかな、とても素敵なトリップミュージック。




posted by H.A.


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