“Extensions” (1989) Dave Holland
Dave Holland (bass)
Kevin Eubanks (guitar) Marvin "Smitty" Smith (drums)
Steve Coleman (alto sax)
前作“Triplicate” (1988)にギターが加わった入ったサックスカルテット編成。
ギターは後の“Turning Point” (1992) などでも共演が続く、疾走ギターのKevin Eubanks。
ギターが加わっただけで景色はガラリと変わります。
装飾なし、武骨なまでにハードボイルドネス最高だった前作のトリオに対して、決して派手ではない洗練された彩りとクールネスが加わります。
たっぷりのリバーヴを効かせた上での繊細なクリーントーン中心、カミソリのような疾走ギター。
心地よさ最高な音。
時折のディストーション、チョーキング、ロックフレーズもあくまでシャープで上品。
複雑なファンクなビート、そろそろ始まった頃なのであろうM-Baseな感じもたっぷり。
そのうえでの浮遊感、疾走感、飛翔感。
ハードボイルドネスたっぷり、クールネス最高、オシャレさも少々。
Dave Holland諸作、これが一番カッコいい、というか私的な好み。
でもECMレコードでのKevin Eubanks参加作品はこれ一作のみ、スタイリストSteve Colemanもここまで。
ま、他のレーベルからカッコいい共演作がたくさん出ているので、うまくいったのでしょう。

posted by H.A.