吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

1970-1979

【Disc Review】“El Juicio (The Judgement)" (Jul.1971) Keith Jarrett

“El Juicio (The Judgement)" (Jul.1971) Keith Jarrett

Keith Jarrett (Piano, Flute, Percussion, Soprano Saxophone)
Charlie Haden (Double Bass, Percussion) Paul Motian (Drums)
Dewey Redman (Tenor Saxophone, Percussion)

El Juicio (the Judgement)
Keith Jarrett
Imports
2012-05-29


 Keith Jarrett、アメリカンカルテット初期のセッション。
 “The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971), “Birth" (Jul.1971) と同セッションの録音、リリースは “Treasure Island” (Feb.1974)の後の1975年のようです。
 ジャケットからしてぶっ飛んでいますが、中身もぶっ飛び気味。
 ジャズロックから始まり、ピアノレス、ツインサックスでのOrnette Coleman的ジャズ、ラグタイム、パーカッションの連打へと・・・
 もー何がなんだかなLPレコードA面ですが、B面は長尺でハードな演奏二編+α。
 凄まじいまでのOrnette Coleman的ジャズと、これまたOrnetteの名前を冠したかっ飛びジャズ。
 突っ走るピアノ、重々しいベース、バシャバシャドラム、さらにはサックス二本の凄まじいバトル。
 妖しく激しい、いかにもアメリカンカルテットなぶっ飛んだ演奏。
 このバンドのハードでハイテンションな面が強調されたカッコいい音。
 同セッションと目される本作、“The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971)、“Birth" (Jul.1971)。
 いずれ劣らずぶっ飛んでいますが、それらからわかりやすい所、整理された演奏を選ぶと、名作が二作ほどできそうな気もするのだけども、それをしないことを含めて、不思議感、妖しさ満点のアメリカンカルテット。
 この後、いろんな要素がスッキリとまとまり、"Expectations" (Apl.1972), "Fort Yawuh" (Feb.1973), “Treasure Island” (Feb.1974)と続き、“Death and the Flower” (Oct.1974)へと繋がっていきます。




posted by H.A.

【Disc Review】“Birth" (Jul.1971) Keith Jarrett

“Birth" (Jul.1971) Keith Jarrett

Keith Jarrett (piano, soprano saxophone, recorder, banjo, steel drums, vocals)
Charlie Haden (double-bass, conga, steel drums, clapper) Paul Motian (drums, steel drums, bells, percussion)
Dewey Redman (tenor saxophone, Chinese musette, bells, percussion, vocals)



 Keith Jarrett、アメリカンカルテット事始め。
 “The Mourning of a Star” (Jul.Aug.1971)、“El Juicio (The Judgement)" (Jul.1971)と同時期のセッション、リリースは"Facing You" (Nov.1971)の後。
 少々ぶっ飛ぶび気味、でもカッコいい演奏集。
 冒頭は優しく穏やかな漂うようなバラード。
 ゆったりとしたビートの中、タメた上で突っ走る”官能的”ピアノ。
 ロマンチックなアメリカンカルテット。
 が、安心できるのは一曲目のみ、次は一転、サックス二本が前面に出て絡み合う、サイケで激しいジャズロック。
 さらに妖し気なリコーダーがクダを巻き、呪術的ヴォイスと絡み合うフリー混じりのエスニックな演奏にてLPレコードA面は幕。
 B面に移ると、サックスが主導する美しいイントロダクションに導かれ、ジャズロックとフリージャズが入り混じる“Treasure Island” (Feb.1974)的な世界へ。
 そして締めは妖しさ120%、深刻な表情を見せる長尺なフリー混じりのハイテンションジャズ。
 全編にデビュー作“Life Between the Exit Signs" (May.1967)から続く、あの何かがズレたような雰囲気が流れています。
 Ornette ColemanBill Evansが混ざり合うような雰囲気、ハイテンションな深刻さとフォーキーな長閑さ、あるいはすっとぼけた感じ、エスニックな感じ、さらにサイケな色合いが交錯する、この期のこのバンドの不思議な質感。
 美しさと妖しさ、そして狂気と混沌が入り混じる、いかにもKeith Jarrettアメリカンカルテットな音。
 それらさまざまな要素がスッキリと整理されつつ、後の“Death and the Flower” (Oct.1974)へと繋がっていく、その端緒。




posted by H.A.


【Disc Review】“The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971) Keith Jarrett

“The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971) Keith Jarrett

KKeith Jarrett (Piano, Tenor, Soprano Saxophone, Steel Drums)
Charlie Haden (Bass, Steel Drums) Paul Motian (Drums, Steel Drums)

流星<SHM-CD>
キース・ジャレット
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-06-21


 Keith Jarrett、摩訶不思議なトリオ作品。
 続くアメリカンカルテット事始めの“Birth" (Jul.1971)、“El Juicio (The Judgement)" (Jul.1971)と同時期のセッションと目されますが、世に出たのは一番不思議な本作が最初のようです。
 Ornette Coleman的フリー混じりのジャズからスタート。
 ピアノトリオに加えて、スチールパンの激しい音も加わるぶっ飛んだ演奏。
 短く美しいピアノソロをインタールードとして、続くメロディアスで美しいフォークロックは盛り上るか、と思いきや、あれれ?なフェイドアウト。
 さらに”Mysteries” (Dec.1975)で再演される名曲”Everything That Lives Laments”の不思議なほどコンパクトな演奏。
 笛と鐘のインタールードの後は、徐々にスピードが上がっていくビート感、気がつけばフリーへと突入していく激しいトリオ演奏。
 LPレコードB面はフォーキーなジャズロックから。
 爽やかな演奏ですが、なぜかこれまた唐突に終わります。
 続いて自身がサックスを吹くOrnette Coleman的トリオときて、タイトル曲ではフォーキーなジャズロックからゴスペルチックなリフレインへと遷移していく後々までの王道パターンが初?登場。
 美しくてドラマチックなカッコいい演奏。
 が、締めの美しいピアノで始まるバラードは、ベースソロで徐々にズレていくような雰囲気からピアノが正調に戻して、唐突に幕であれれ?
 最初から最後まで何かがズレている感じ、不思議感たっぷり。
 時に激しく、時に美しく、時に妙なジャズ。
 ぶっ飛んでいてカッコいいといえばその通り。




posted by H.A.


【Disc Review】“Ruta and Daitya" (May.1971) Keith Jarrett, Jack DeJohnette

“Ruta and Daitya" (May.1971) Keith Jarrett, Jack DeJohnette

Keith Jarrett (piano, electric piano, organ, flute) Jack DeJohnette (drums, percussion)

ルータ・アンド・ダイチャ [SHM-CD]
ジャック・ディジョネット
ユニバーサル ミュージック クラシック
2008-11-05


 当時のMilesバンド、そして現在まで共演が続く盟友のDuo。
 “Live Evil” (Dec.16-19,1970)よりも少し後、"Facing You" (Nov.1971)との間のセッション。
 リリースは"Facing You" (Nov.1971)と前後し、さらに“Solo Concerts:Bremen and Lausanne” (1973) の後のようですが、ECMレコードでの初制作だったのでしょう。
 この前後含めて、いつもの作品とは色合いが異なります。
 ジャズファンク、サイケ、エスニック、美しいバラード、フォークロック、フリージャズ、その他が入り混じる、不思議感たっぷりの演奏集。
 Milesバンド在籍中の時期だからといったこともあるのでしょうか、エフェクティングされたエレクトリックピアノが中心。
 パーカッションとのDuo演奏を中心に、一部でフルート、アコースティックピアノがフィーチャーされます。
 静かに鳴る鍵盤と静かにビートを出す打楽器。
 いい感じのメロディ、鋭いインプロビゼーションを散りばめつつ、不思議で穏やかな音の流れが続きます。
 ここまで、これからのKeith Jarrettの音楽が断片的にコラージュされたような演奏集。
 その意味ではコンボでの“Somewhere Before" (Aug.1968),“The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971)に通じるのですが、全く別テイストの淡く、さらにサイケな色合い。
 おそらく大ブレークはもう少し後。
 その前にしてこれを企画し世に出すECMレコードも凄い。
 さすがの慧眼。

※後のStandardsでの演奏から。


posted by H.A.


【Disc Review】“Gary Burton & Keith Jarrett" (Jul.1970) Gary Burton, Keith Jarrett

“Gary Burton & Keith Jarrett" (Jul.1970) Gary Burton, Keith Jarrett

Gary Burton (Vibraphone, Vocals) Keith Jarrett (Piano, Vocals)
Sam Brown (Guitar) Steve Swallow (Bass) Bill Goodwin (Drums)

Gary Burton & Keith Jarrett
Keith Jarrett & Gary Burton
Imports
2012-05-29


 Gary Burton、Keith Jarrettの双頭リーダー作。
 Keith Jarrettの曲が中心ですが、Gary Burtonな色合いが強いイメージ、彼のバンドに客演した形でしょうか。
 フュージョンの萌芽、ジャズロックの色合いの強い演奏集。
 ロックなビートに明るくポップな空気感。
 ギターもサイケ色も混ざるロックな感じ。
 それにKeith Jarrettな色合いであろう、フォークロック、あるいはゴスペルチックなテイスト、後の“Treasure Island” (Feb.1974)な感じも混ざりつつの新感覚なジャズロック。
 そんな中で突っ走り、あちこちを飛び交い、ときにフリーに突っ込んでいくピアノがカッコいい。
 が、決してそれに支配された感じにはならないGary Burtonサウンド。
 もちろんヴィブラフォンが全編で漂い、突っ走り、全体の音のイメージはGary Burton的。
 アルバム全体もさることながら、一曲の中でもGary Burton色とKeith Jarrett色がせめぎ合っていたりするのが何とも面白い。
 さすが両者とも若くしてお互いに引けを取らないスタイリスト。
 どっちにつけばいいのよ?なSam Brown・・・
 さて、この二人の相性は良かったのでしょうか?
 この後の共演は?
 さて・・・?




posted by H.A.


【Disc Review】“Dancing in Your Head” (1973-1975) Ornette Coleman

“Dancing in Your Head” (1973-1975) Ornette Coleman

Ornette Coleman (alto saxophone)
Bern Nix, Charlie Ellerbee (guitar) Rudy McDaniel (Bass) Shannon Jackson (drums)
Robert Palmer (clarinet) and Master Musicians of Jajouka

ダンシング・イン・ユア・ヘッド
オーネット・コールマン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2003-11-21


 Ornette Coleman、1970年代のファンクフュージョン。
 かつての子分たちは近い時期“Old and New Dreams” (Oct.1976)でアコースティックにジャズしていますが、さすがの親分、もっともっとぶっ飛んでいます。
 お祭りビートのドタバタドラムとファンクに弾むエレキベース、サイケな色のギター。
 そんな音を背景にして吹きまくられるアルトサックス。
 “Theme from a Symphony”と題された合計25分を超える長尺な演奏、リフ一発、後はほぼ全編、前面に立つのはアルトサックス。
 ベースが寄り添うようにさまざまなパターンを繰り出し、ドラムも大胆に変化を付けていくものの、例の明後日の方向に動いていく予想不可能なインプロビゼーションがひたすらひたすら続いていきます。
 背景が4ビートからファンクに変わっても、アルトサックスの動きは変わりません。
 現れては消えていく過去の楽曲の断片なども振り撒きながら、テンションを上げてブチ切れ気味の激しい音の局面もしばしば。
 かといって無軌道な混沌に陥ることなない、調性の中での激しい系、予測不可能系。
 さらに最後に収められたのは、モロッコ?民族音楽の管のチームと激しい演奏。
 これまたアルトサックス吹きまくり。
 これでもかこれでもかと続く、怒涛のような演奏。
 ひたすら続くビート、1960年代の4ビートだとモヤっとした感じもありましたが、パキーンとしたエスニックなファンクビートだと陶酔効果もたっぷり。
 タイトル通り、頭の中を引っ掻き回されたい時があれば、是非どうぞ。
 とても激しいのですが、グチャラグチャラではないので無事生還できると思います。
 たぶん。




posted by H.A.


【Disc Review】“Grazing Dreams” (1977) Collin Walcott

“Grazing Dreams” (1977) Collin Walcott

Collin Walcott (sitar, table)
John Abercrombie (guitar, electric mandolin) Palle Danielsson (bass) Dom Um Romão (percussion, tambourine, berimbau)
Don Cherry (trumpet, wood flute, doussn' gouni)

Grazing Dreams
Collin Walcott
Ecm Records
2001-06-19


 シタールとタブラを操るCollin Walcott、“Cloud Dance” (Mar.1975)に続くECMでのアルバム。
 鬼のようなギタートリオを従えた前作のメンバーからJohn Abercrombieだけが残り、Don Cherryが加わる、これまたスーパーなメンバー。
 Oregonでコンスタントに制作が続く時期、“Codona” (1978) Collin Walcott, Don Cherry, Naná Vasconcelosの前年。
 LPレコードA面は組曲。
 前作同様に穏やかなムードではあるのですが、少々淡い色合い。
 トランペットが前面に出て、シタール、ギターは背景を作る役回りが中心。
 西欧的な洗練が強かった前作に対して、無国籍な非日常感。
 そんな中にキリッとしたトランペットが激しく、木管が妖しく鳴り響きます。
 前作には無かったフリー混じりの妖しい場面もちらほら。
 どちらが本当の姿はさておき、いかにもECMな感じ、あるいは“Codona” (1978)に近づいた感じでしょうか。
 B面に移ってDon Cherryが参加しない演奏は西欧的洗練、前作のイメージの楽曲もありますが、エスニックな空気感が勝ります。
 同時期のOregonでの演奏もあるタイトル曲も含めて、そちらよりも十分に妖しい、ECMな感じ。
 無国籍な空気感、静けさ、そして不思議な明るさは、ジャケットのイメージそのまま、そんな音。
 この後ECMでは、Codona諸作を経て、次のリーダー作は南アフリカのSteve Eliovson との共作“Dawn Dance” (1981)、そして隠れ名作“Cycles” (1981) David Darlingなどに参加、さらにバンドまとめて移籍した"Oregon" (1983) 。
 さまざまな世界が交錯する無国籍フュージョン、摩訶不思議なトリップミージックが続いていきます。

※Oregonでの演奏から。


posted by H.A.


【Disc Review】“Moon and Mind” (1979) Oregon

“Moon and Mind” (1979) Oregon

Ralph Towner (Guitar, 12String Guitar, Piano, Organ, Percussion) Glen Moore (Double Bass Piano) Collin Walcott (Sitar, Tabla, Piano, Congas, Percussion, Dulcimer) Paul McCandless (Flute, Oboe, Bass Clarinet)

Moon & Mind
Oregon
Vanguard Records
1991-07-01


 無国籍フュージョンバンドOregonの1979年作。
 ElektraでもECMでもなく、再びVanguardレーベルから。
 カルテットでの演奏ではなく、メンバーのDuoでの演奏集。
 諸作の中でも人数を絞った演奏がありましたが、そんな演奏をピックアップしたような、いかにもOregonな演奏揃い。
・ハイテンションなギターとタブラ
・幻想的な木管と美しいピアノ
・グルーヴするシタールとベース
・妖しいバスクラリネットとベース
・Bill Evans, Scott LaFaroに捧げたのであろうギターとベース
・漂い、疾走するオーボエとピアノ
・優しく懐かしいフルートとタブラ
・ドラマチックに疾走するギター、オルガン、ピアノ、タブラ
・美しく哀しいピアノとベース
 さまざまな色合いが交錯しますが、いずれも魅力的な楽曲と、美しく、ときに妖しい演奏、そして美しい録音。
 一見バラバラなようで、全てが見事なまでにOregon色。
 アウトテイク集なのか契約消化なのか何なのか、そんな詮索は無用。
 むしろ音を出す人数が絞られている分だけ、静かで繊細、それが特別な音。
 とても美しく妖しい演奏集。




posted by H.A.


【Disc Review】“Roots In The Sky” (1979) Oregon

“Roots In The Sky” (1979) Oregon

Ralph Towner (Guitar, Piano, Flugelhorn) Glen Moore (Bass) Collin Walcott (Percussion, Guitar) Paul McCandless (Clarinet, Oboe, Horn)



 無国籍フュージョンバンドOregonの1979年作、Elektraレーベルから。
 冒頭から疾走するOregon。
 タブラとギター、ベースが作るハイテンションな音を背景にして突っ走るクラシカルな木管。
 続くは美しいピアノと木管の絡み合い、さらにはエスニックで幻想的な木管、パーカッションの絡み合い、ピアノの疾走、妖しいシタールの響き・・・
 ショーケースのような演奏集。
 いずれの楽曲もドラマチックな構成。
 一曲の中でさまざまに変化しながら強烈なグルーヴを伴いながらの疾走へ。
 いわゆるキャッチーなメロディがないのもこのバンドの色合いなのだと思いますが、この曲は何かな?と思っているうちにあれよあれよと展開し、気がつけばハイテンションでカッコいい局面へ突入しているいつものパターン。
 前作“Out of the Woods” (1978)と同じく、先のVanguard諸作と比べると、勢い、妖しさが抑えられ、よりスムースに、スッキリしたようにも聞こえます。
 また、後のECMのOregon諸作と比べると、音の明度が高く、展開が明解。
 そのあたりも時代の狭間、1970年代から1980年代への過渡期。
 ハイテンションなVanguard諸作、スムースなElektra諸作、より淡く幻想的なECM諸作、といったところでしょうか。
 どの色合いがいいかはお好み次第。




posted by H.A.


【Disc Review】“Out Of The Woods” (1978) Oregon

“Out Of The Woods” (1978) Oregon

Ralph Towner (Guitar, 12String Guitar, Piano, Flugelhorn, Percussion) Glen Moore (Bass) Collin Walcott (Percussion, Guitar, Sitar, Tabla) Paul McCandless (Oboe, Cor Anglais, Bass Clarinet)

Out of the Woods
Oregon
Discovery / Wea
1993-09-28


 無国籍フュージョンバンドOregon、1978年作、Vanguardレーベル諸作の後、メジャーレーベルElektraから。
 強いグルーヴのベース、エスニックなパーカッション、牧歌的な雰囲気と妖しさが交錯する中、ギター、ピアノ、木管が疾走するOregonサウンドはそのまま。
 ここまでの諸作と比べると心なしかスッキリした印象のサウンド。
 まさか、同レーベル近い時期の“Winelight” (1980) Grover Washington,Jr.あたりの雰囲気を狙いに・・・なんてことはないのだと思いますが、“American Garage” (1979) Pat Metheny Groupな感じもちらほらしたりして・・・
 さておき、冒頭からピアノと疾走する木管の激しいチェイスのアコースティックジャズフュージョン。
 さらにはフリューゲルホーンとカリンバの絡み合い、さらには美しいピアノに導かれたタブラ、ギター、木管の幻想的な絡み合い、そして強烈なグルーヴのウッドベースとハイテンションなギターの絡み合い・・・
 ハイテンションでマニアック、それでいてスッキリとまとまった、美しい演奏が続きます。
 同時期の“Batik” (1978) Ralph Townerで凄まじいテンションで演奏される”Waterwheel”、“Witchi-Tai-To” (Nov.1973) Jan Garbarek, Bobo Stenson Quartetのタイトル曲の再演されています。
 それらのバージョンのドラマチックさはそのままに、抑制された演奏、少しニュアンスの違う影と湿り気のある色合い。
 なんだかんだでコマーシャリズムとは距離がありますかね。
 少しだけマニアックなカッコいい音。




posted by H.A.


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