吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

1970-1979

【Disc Review】“Stingray” (1976) Joe Cocker

“Stingray” (1976) Joe Cocker

Joe Cocker (vocals)
Richard Tee (keyboards) Eric Gale, Cornell Dupree, Eric Clapton, Albert Lee (guitar) Gordon Edwards (bass) Steve Gadd (drums, percussion) Felix "Flaco" Falcon (congas) Sam Rivers (soprano sax) Lani Groves, Phylliss Lindsey, Maxine Willard Waters, Deniece Williams, Patti Austin, Brenda White, Bonnie Bramlett, Gwen Guthrie (vocals)

Stingray
Joe Cocker
MUSIC ON CD
2016-01-15


 ロッカーJoe CockerとStuffの共演作。
 全編沈んだムードで渋さ全開、激渋ソウル。
 Stuffの面々だけでなく、Eric Clapton, Patti Austin, なぜかSam Riversなどのビッグネームも並び、Bob Dylan, Leon Russellといった有名曲が採り上げられていますが、とにもかくにも鬼のように激渋。
 ゆったりとしたビートに肩の力が抜けた空気感、シャウトしないしゃがれ声。
 あのRichard Teeのふわふわしたエレピが鳴っていますが、なぜかハッピーな感じにはならず、どこかうらぶれたようなムード。
 バーの片隅で下を向いてブツブツブツ・・・ってな感じ。
 他の諸作はシャウトとゴージャスなサウンドでお化粧していて、こちらが本当の姿なのかもしれませんねえ。
 それがJoeさんのカッコよさといえばその通り。
 一聴ではビックリするぐらい地味なのですが、はまるとこれが心地よくて病みつき。
 しみるねえ・・・ってな静かなアメリカンな男の演歌。




posted by H.A.


【Disc Review】“Stuff” (1975-1976) Stuff

“Stuff” (1975-1976) Stuff

Gordon Edwards (Bass, percussion) Richard Tee (Hammond B-3 Organ, acoustic & electric piano) Cornell Dupree, Eric Gale (Acoustic & electric guitars) Chris Parker, Steve Gadd (Drums, percussion)

Stuff
Rhino/Warner Records
2010-04-07


 スーパーグループStuffのフュージョンというか、歌の無い1970年代ソウルというか。
 ブンブンボコボコなベースにタイトなドラム。
 Gordon Edwardsのジャストなのかズレているんだか、やっぱりキッチリ合っているブンブンボコボコがカッコいいなあ。
 Richard Teeのトレードマーク、フェイザーたっぷりのローズは楽園サウンド。
 そしてクククキュインとくる胸キュン(死語!)ギター。
 愛想があるような無いような、洗練されているような泥臭いような、ポップなようなマニアックなような・・・
 1960年代ソウルのザラザラした感じが時代に磨かれ、ツルツルになった感じ。
 が、極度にオシャレでもキャッチーでもないのは、なんだかんだで血沸き肉躍る系のブラックミュージックがベースに流れているのでしょう。
 これをもっともっとオシャレな方向に振ると“Winelight” (1980) Grover Washington Jr.、というか、この面々がいないとあんなにカッコよくはならなかったのでしょうねえ。
 それでも歌が欲しい向きには、隠れ名盤“My Love” (1981) Salena Jones, あるいはハッピーな“Natural Ingredients” (1980) Richard Tee、激渋な“Stingray” (1976) Joe Cockerあたりをどうぞ。 
 モダンジャズ、ロック時代を抜けた、1970年代の粋。




posted by H.A.


【Disc Review】“Press On” (1973) David T. Walker

“Press On” (1973) David T. Walker

David T. Walker (Guitar, Vocals)
Charles Larkey (Bass) Harvey Mason (Drums, Bells, Vibraphone) Ms. Bobbye Hall (Percussion) Carole King, Jerry Peters, Joe Sample, Clarence McDonald (Keyboards) George Bohanon (Trombone, Saxophone) Oscar Brashear (Trumpet, Saxophone) Ernie Watts, Tom Scott (Saxophone, Woodwind)
Jerry Peters, Merry Clayton, Stephanie Spruill (Vocals)



 David T. Walkerの1973年作。
 ソウルジャズインスツメンタルというか、ソウルフュージョンというか、歌の無いソフトソウルというか、いずれにしても1970年代のソフトなソウル色たっぷりな音。
 弾むビートにホーンのアンサンブル。
 洗練されているような、それでいてちょっとヤクザな感じのあの時代の音。
 そんな空気感の中を泳ぐ、ナチュラルトーン、決してスムースではない、引っ掛かりながら、後ろ髪を引かれるように音を置いていくギター。
 たっぷりの余白とタメと加速、タイミングのズレ、などなどが組み合わさって、琴線をくすぐるような音の動き。
 黒々とした甘美、ってな感じ。
 そして全編に流れているさり気ない哀愁がカッコいいなあ。
 ソウル界隈の名曲にビートルズなども加わってのベタな選曲、それまたご愛敬。
 さて、胸キュン(死語!)ギターの元祖はこの人か、Eric Galeか、はたまたB.B.King御大か?
 これを時代の流れとともにもう少し洗練すると、人気作“Stuff” (1976)になるんだろうなあ・・・




posted by H.A.


【Disc Review】“All 'n All” (1977) Earth, Wind & Fire

“All 'n All” (1977) Earth, Wind & Fire

Maurice White (vocals, drums, kalimba) Verdine White (vocals, electric bass) Fred White, Ralph Johnson (drums) Philip Bailey (vocals, percussion, congas) Johnny Graham, Al McKay (guitar) Larry Dunn (piano, synthesizer)
Eduardo del Barrio, Skip Scarborough (piano) Paulinho Da Costa (percussion) Oscar Brashear, Chuck Findley, Michael Harris, Steve Madaio (trumpet) Don Myrick (alto, tenor, baritone sax) Andrew Woolfolk (tenor sax) Roger Bobo (tuba) George Bohanon, Garnett Brown, Louis Satterfield (trombone) Phil Ayling, Terry Harrington, Abe Most, Fred Jackson, Jr. (flute) and Horns, Strings, Others



 Earth, Wind & Fire、これまた聖典。
 どこを切っても名曲名演、その上での畏ろしいまでのポップネス。
 ソウルというか、ファンクというか、ポップスというか、ここまでくるとディスコってな感じが一番似合うのでしょうか?
 デジタルビート直前期だと思いますが、まだまだしなやかな人力ビート。
 ホーンが炸裂するノリノリ“Serpentine Fire”から始まって、ディスコ(クラブではありません)やらテレビやらラジオやらスーパーやらで毎日聞こえていた”Fantasy”やら“Jupiter”やらは、図らずとも天を仰いで両手をあげてしまいそうになるのをこらえつつ、横に置いておきましょう。
 落ち着いたバラード“Love's Holiday”に連なる “パラッパッパ、パッパッパ”、一分に満たないインタールード”Brazillian Rhyme” がカッコいい。
 そして終盤、クールなファンクフュージョン“Runnin'”からMilton Nascimentoの“Ponta de Areia”が少し聞こえた後に始まる、トドメの超バラード”Be Ever Wonderful”。
 “パ、パラッパ・・・”と唱えると、これはもう何かが降りてくるとしか考えられません。
 神々しい。




posted by H.A.


【Disc Review】“Songs in the Key of Life” (1974-1976) Stevie Wonder

“Songs in the Key of Life” (1974-1976) Stevie Wonder

Stevie Wonder (vocals, Clavinet, Fender Rhodes, synthesizer, piano, Keyboards, vocoder, drums, bass synth, percussions, harmonica)
Greg Phillinganes (keyboards) Herbie Hancock (Fender Rhodes, handclaps) Ronnie Foster (organ) Mike Sembello, Ben Bridges, Dean Parks, W. G. "Snuffy" Walden (guitar) George Benson (guitar, vocals) Nathan Watts (bass, handclaps) Raymond Pounds, Greg Brown (drums) Raymond Maldonado, Bobbye Hall, Larry "Nastyee" Latimer, Eddie "Bongo" Brown, Nathan Alford, Jr. (percussion) Carmello Hungria Garcia (timbales) Charles Brewer, Shirley Brewer, Renee Hardaway, Nelson Hayes, Marietta Waters, John Fischbach, Amale Mathews, Josette Valentino, Dave Hanson, Yolanda Simon (percussions)
Hank Redd (alto sax) Trevor Lawrence (tenor sax) Raymond Maldonado, Steve Madaio (trumpet) George Bohanon, Glen Ferris (trombone) Bobbi Humphrey (flute) Jim Horn (saxophone) Dorothy Ashby (harp) Peter "Sneaky Pete" Kleinow (steel guitar) Michael Gray, Josie James, Shirley Brewer, Artece May, Renee Hardaway, Minnie Riperton, Mary Lee Whitney, Deniece Williams, Syreeta Wright, Hare Krishna, West Angeles Church Choir, Linda Lawrence, Terri Hendricks, Sundray Tucker, Charity McCrary, Madelaine Jones, Susaye Green, Mary Lee Whitney, Carolyn Denis, Josie James (vocals)

Songs in the Key of Life
Stevie Wonder
Motown
2000-05-02


 Stevie Wonder、天下御免の聖典。
 “Kind of Blue” (1959) Miles Davisよりも、”Waltz for Debby” (1961) Bill Evansよりも、 “A Love Supreme” (1964) John Coltraneよりも、“The Köln Concert”(1975) Keith Jarrettよりもこっちの方がいいんじゃない、と言われると、そうかもしれないなあ・・・と逡巡してしまう鬼のようなアルバム。
 厳かにコーラスに彩られて始まる”Love's in Need of Love Today”から、間髪を入れず続く名曲たち~超弩級エバーグリーン”Sir Duke”で締める、とても気高いLPレコードA面。
 B面に移って、ノリノリの“I Wish”、メロディアスな”Knocks Me off My Feet”、グルーヴィーな”Summer Soft”に頬を緩めていると、最後はちょっとだけお仕置きモード・・・
 LPレコード二枚目は愛の塊“Isn't She Lovely”から始まり、シンセなベースに心臓を鷲掴みにされるようなバラード”Joy Inside My Tears”、ファンクな”Black Man”・・・
 裏返してハープの優しい響きにゆったりするのは束の間、締めは超ウルトラ強力、怒涛の”As”,  ”Another Star”の連発。
 その二曲だけでも集中して聞いてしまうと、もう血管切れそうというか、呼吸困難、頭クラクラ、気が遠くなりそうというか、何と申しましょうか。
 これはもう平伏すのみ。
 畏ろしいまでの完成度、畏ろしいほどポップ。
 あな畏ろしや。




posted by H.A.


【Disc Review】“Who Is This Bitch, Anyway?” (1975) Marlena Shaw

“Who Is This Bitch, Anyway?” (1975) Marlena Shaw

Marlena Shaw (vocals)
Benard Ighner (piano, flugelhorn) Mike Lang, Bill Mays (piano) Larry Nash (electric piano, synthesizer) Dennis Budimir, Larry Carlton, David T. Walker (guitar) Chuck Rainey (electric bass) Chuck Domanico (bass) Harvey Mason (drums, wind chimes) Jim Gordon (drums) King Errison (conga) and strings, horns, woodwinds

フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
ジム・ゴードン
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
2009-03-25


 Marlena Shaw、1970年代ソウルの名作。
 冒頭のストリートトークが終わるのを我慢強く待つこと三分強、極楽のようなファンク開始。
 加減速を繰り返すリズム、ウネウネと動きまくり跳ねまくり突っ走るベースに、余裕たっぷり、堂々、朗々としたVoice。
 続いて胸キュン(死語!)なギターが彩りをつける甘いバラード二連発”You Taught Me How to Speak in Love”, “Davy” ときて、あのエバーグリーン“Feel Like Makin' Love”。
 このエレピとギターが聞こえると周囲は秋のセントラルパークに・・・って制作はロスでしたかね?
 B面に移っても、うなるベースにフワフワしたエレピ、くすぐるような、ヴォイスに絡みつくような胸キュン(死語!)ギター。
 終盤、これまた名曲“Loving You Was Like a Party”でドカーンときて、2ビートをストリングスで彩った少しノスタルジックなエンディング。
 汗が飛び散る1960年代ジャズ、ソウルから、世は洗練されたポップス色が強くなってきて、“Songs in the Key of Life” (1976) Stevie Wonderの直前期。
 4ビートのカッコいい場面があるのはさすがBlue Noteさんなのですが、モダンジャズはこのあたりでギブアップ・・・かどうかはわかりませんが、とにもかくにも都会的に洗練された1970年代ソウルのカッコよさ全開。
 全編その塊。



posted by H.A.



【Disc Review】“Live” (1971) Donny Hathaway

“Live” (1971) Donny Hathaway

Donny Hathaway (vocals, electric piano, piano, organ)
Phil Upchurch, Cornell Dupree, Mike Howard (guitar, vocals) Willie Weeks (bass, vocals) Fred White (drums, vocals) Earl DeRouen (conga drums, vocals)

Live [12 inch Analog]
Donny Hathaway
Music on Vinyl
2012-12-04


 定番中の定番、Donny Hathawayのライブ。
 汗が飛び散らない、血管切れそうにならない、1970年代型の洗練されたソウル。
 エレピと柔らかなグルーヴが醸し出す浮遊感と優しい声がカッコいい。
  “What's Goin' On”で始まって、”You've Got A Friend”、”Jealous Guy”・・・、あざといまでの選曲がカッコいい。
 エレピ、オルガン、弾むベースはもちろん、Cornellさんのペラペラしたヤクザなギター、Phil Upchurch?のジャズなギターがカッコいい。
 柔らかで優しい歌が終わって間奏になるとなぜかボリュームが上がり、イケイケノリノリ、歌に戻ってクールダウン、ってな展開がカッコいい。
 歌物はもちろん、コテコテグルーヴの”The Ghetto”、締めの”Voices Inside”もカッコいいなあ。
 私的イチオシは、さりげない哀愁と洗練、静かな高揚感がカッコいい“Little Ghetto Boy”だなあ・・・
 さて本編、何回“カッコいい”が出てきたのでしょう。
 カッコいいんだから、仕方ない。




posted by H.A.


【Disc Review】“What's Going On” (1971) Marvin Gaye

“What's Going On” (1971) Marvin Gaye

Marvin Gaye (Vocals, Piano)
Joe Messina, Robert White (Guitar) Bob Babbit, James Jamerson (Bass) Chet Forest (Drums) Earl DeRouen, Eddie Brown (Bongos, Congas) Jack Ashford (Percussion) Larry Nozero (Soprano Sax) Angelo Carlisi, Eli Fountain (Alto Sax) William "Wild Bill" Moore, George Benson (Tenor Sax) Tate Houston (Baritone Sax) Carl Raetz (Trombone) John Trudell, Maurice Davis (Trumpet) Dayna Hartwick, William Perich (Flute) Jack Brokensha (Vibraphone) Johnny Griffith (Celeste) Carole Crosby (Harp) Elgie Stover, Lem Barney, Mel Farr, Bobby Rodgers, The Andantes (Backing Vocals)  and Strings

What's Going on
Marvin Gaye
Motown
2003-01-14


 Marvin Gaye、言わずもがなのアルバム。
 テレビやラジオ、街で流れていた“What's Going On”や“Mercy Mercy Me”を知っていても、ベストアルバムやコンピレーションを持っていても、このアルバムはこのアルバムとして聞くべきなのでしょう。
 LPレコードでのA面、“What's Going On”から“Mercy Mercy Me”まで全六曲、あるいは裏面含めて全曲、“What's Going On”組曲とも言えそうな穏やかなドラマ。
 その全てが名曲、名演。
 穏やかながらやるせないメロディ。
 とてつもないグルーヴを発し、激しく上下しながらも、なぜか厳かに聞こえるベース、抑制されたストリングス、控え目に鳴るホーン、コーラス。
 そして柔らかな歌声。
 天国から流れてくる音。




posted by H.A.


【Disc Review】"Attica Blues" (1972) Archie Shepp

"Attica Blues" (1972) Archie Shepp

Archie Shepp (tenor, soprano saxophone)
Walter Davis, Jr. (electric piano, piano) Dave Burrell (electric piano) Cornell Dupree (guitar) Roland Wilson, Gerald Jemmott (electric bass) Jimmy Garrison (bass) Beaver Harris, Billy Higgins (drums) Ollie Anderson, Nene DeFense, Juma Sultan (percussion)
Clifford Thornton (cornet) Roy Burrows, Charles McGhee, Michael Ridley (trumpet)
Cal Massey (fluegelhorn) Hakim Jami (euphonium) Charles Greenlee, Charles Stephens, Kiane Zawadi (trombone) Clarence White (alto sax) Roland Alexander, Billy Robinson (tenor sax) James Ware (baritone sax) Marion Brown (alto sax, flute, percussion) John Blake, Leroy Jenkins, Lakshinarayana Shankar (violin) Ronald Lipscomb, Calo Scott (cello)
Henry Hull, Joe Lee Wilson, Waheeda Massey, Joshie Armstead, Albertine Robertson (vocals) William Kunstler, Bartholomew Gray (narrator)

Attica Blues
Archie Shepp
Verve
2018-03-09


 Archie Shepp、1970年代ソウルフュージョン、あるいは激しい系ファンク。
 楽曲は5分前後にコンパクトにまとめられ、メロディ、コード展開も明解、ソウルに近づいたサウンド。
 が、すさまじい音。
 弾みまくるベース、チャカポコしたギターのカッティングに、分厚いホーンのアンサンブル、神秘的というか、妖しいことこの上ないストリングス。
 そんな音を背景に、真っ黒けの男声女声のシャウトが交錯し、さらにナレーションが絡み合う、妖しく激しいファンク。
 時代は “What's Going On” (1971) Marvin Gayeなどのソフトなソウルが隆盛し始めた時期?、確かにそんな演奏、いわゆるレアグルーヴっぽい楽曲もあるのですが、よじれまくるサウンド。
 全体のイメージはやはりおどろおどろしく激しい系。
 魂の叫び、大音量の血沸き肉躍るハードなサウンドに、ハードなメッセージが込められた強烈な緊張感。
 “The Magic of Ju-Ju” (1967)よりもこちらの方がよほど怖い。
 それでいてビートは柔らか、グチャグチャな絶叫大会のようで、今にも崩れてしまいそうで、そうはなりません。
 背後に洗練を感じるのは、キャッチ―なメロディゆえか、実は考え抜かれたアンサンブルゆえか?
 いずれにしても、こりゃスゲーや。
 血管切れそう。




posted by H.A.


【Disc Review】“Things Have Got to Change” (1971) Archie Shepp

“Things Have Got to Change” (1971) Archie Shepp 

Archie Shepp (tenor, soprano sax)
Dave Burrell (electric piano) Billy Butler, David Spinozza (guitar) Roland Wilson (electric bass) Beaver Harris (drums) Ollie Anderson, Hetty "Bunchy" Fox, Calo Scott, Juma Sultan (percussion)
James Spaulding (alto sax, piccolo) Roy Burrows, Ted Daniel (trumpet) Charles Greenlee, Grachan Moncur III (trombone) Howard Johnson (baritone sax)
Joe Lee Wilson, Anita Branham, Claudette Brown, Barbara Parsons, Ernestina Parsons, Jody Shayne, Anita Shepp, Johnny Shepp, Sharon Shepp (vocals)

変転の時
アーチー・シェップ
ユニバーサル ミュージック クラシック
2001-12-21


 Archie Shepp、1970年代初頭のぶっ飛んだファンクジャズ、というよりもアバンギャルドソウル、あるいはこの種もスピリチュアルジャズになるのでしょうか。
 さておき、冒頭のアカペラコーラスからおどろおどろしい感十分、ビートは徐々に強くなり、気がつけば分厚いホーンのアンサンブルとヴォイスの饗宴。
 LPレコード片面全一曲18分強、ひたすら一つのリフ。
 端正な4ビートなんてのは今は昔、重く激しいビートに魂の叫び系のヴォイス。
 強いメッセージが込められた、ただ事ではない緊張感。
 裏返して、短く優しいエレピの音とサックスのDuo、オアシス的なインタールドは束の間、さらにド激しい長尺ファンク。
 リフ一発、怒涛のパーカッションの中、狂気を纏ったバイオリン、ピッコロ、そしてコーラスがたっぷりフィーチャーされるアフロなファンク。
 陶酔感ってな言葉は生易しい、クラクラしてくる音の洪水。
 もちろんあの強烈なサックスがたっぷりフィーチャーされているのですが、周りの激しさに呑み込まれ、何処に行ったんでしょう・・・?ってな具合の激しさが最後まで続きます。
 怖いまでに押し寄せてくる音の洪水は、聞いてるだけでヘロヘロ、汗ダラダラ・・・
 このムードを引きずりつつ、洗練されたド激しいソウル"Attica Blues" (1972)へと続きます。




posted by H.A.


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