吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

-1969

【Disc Review】“Bridge over Troubled Water” (1969) Paul Desmond

“Bridge over Troubled Water” (1969) Paul Desmond

Paul Desmond (alto saxophone)
Herbie Hancock (electric piano) Gene Bertoncini, Sam Brown (guitar) Ron Carter (double bass) Jerry Jemmott (Fender bass) Airto Moreira, Bill Lavorgna, João Palma (drums) and Orchestra

明日に架ける橋(紙ジャケット仕様)
ポール・デスモンド
ユニバーサル ミュージック クラシック
2005-12-14


 Paul Desmond、エレキサウンドを前に出したポップなジャズフュージョンな一作、Simon & Garfunkelの楽曲集。
 “Summertime” (1968)に続くアルバム、ボサノバの“From the Hot Afternoon” (1969)と同年の制作。
 企画自体はなんだかなあ・・・と思ってしまいますが、楽曲は折り紙付きの名曲揃いだし、気鋭のジャズメンを集め、豪華なホーンにストリングス。
 "El Condor Pasa" で幕を開け、"Mrs. Robinson","Scarborough Fair"を挿みつつ、 涙々の"Bridge over Troubled Water"で締める、絵にかいたようにコマーシャリズムに溢れた構成。
 それでも、Milesバンドを脱した頃であろうHerbie Hancockのエレピが浮遊感を醸し出し、Ron Carter含めたモダンジャズをはみ出した手練れな演奏のジャズにボサノバ。
 その上に乗ってくる、いつもながらにクールなアルト。
 1970年代の一歩手前、時代の波に乗ろうとするポップで洗練されたなサウンドと、優しく頑固なアルトサックス。
 ポップ寄りなサウンドですが、これはこれで結構かと。




posted by H.A.


【Disc Review】“Summertime” (1968) Paul Desmond

“Summertime” (1968) Paul Desmond

Paul Desmond (alto saxophone)
Herbie Hancock (piano) Jay Berliner, Joe Beck, Eumir Deodato, Bucky Pizzarelli (guitar) Frank Bruno, Ron Carter (bass) Leo Morris (drums)
Mike Mainieri (vibraphone) Joe Venuto (marimba) Jack Jennings, Airto Moreira (percussion)
Wayne Andre, Paul Faulise, Urbie Green, J. J. Johnson, Bill Watrous, Kai Winding (trombone) Burt Collins, John Eckert, Joe Shepley, Marvin Stamm (trumpet, flugelhorn) Ray Alonge, Jimmy Buffington, Tony Miranda (French horn) George Marge (flute, oboe) Bob Tricarico (flute, bassoon)


 Paul Desmond、ジャズオーケストラを従えたCTIでの制作、その第一弾。
 モダンジャズから一歩はみ出した旬な人たちを集めた豪華な編成。
 全体の音はハイテンションになり、ジャズの定番曲、得意のボサノバからBeatlesナンバーまで含めたポップな選曲、Don Sebesky仕切りのアレンジに、コンパクトに納められたCTIサウンド。
 が、ホーン陣の入り方はあくまで上品で控え目、うるさくなくてスッキリしたいつもの上品なPaul Desmondサウンド。
 Herbie Hancockのピアノがフューチャーされ、ギタートリオを背景にした諸作の少し沈んだ感じはなくなり、きらびやかにはなりました。
 それでも、アルトサックスの紡ぐ音は、何事もなかったようにいつも通りの優しくて穏やかな音。
 軽やかなサンバ”Samba With Some Barbecue”に、Don Sebeskyの"Olvidar"ときて、これやるの?な"Ob-La-Di, Ob-La-Da"と続き、後はジャズスタンダードやらボサノバやら。
 いろんな色合いですが、普通にメロディが吹かれるだけで優しく穏やかなPaul Desmondワールド。
 全部合わせてしっとりさはほどほど、軽快なPaul Desmondの一作。




posted by H.A.


【Disc Review】“Easy Living” (1963,1964,1965) Paul Desmond

“Easy Living” (1963,1964,1965) Paul Desmond

Paul Desmond (alto saxophone)
Jim Hall (guitar) Gene Cherico, Percy Heath, Eugene Wright (bass) Connie Kay (drums)

EASY LIVING
PAUL DESMOND
RCAVI
2016-07-22


 Paul Desmond、本作はジャズスタンダード集。
 人気作“Take Ten” (1963)、ジャズな“Glad To Be Unhappy” (1963-1964)、ボサノバの“Bossa Antigua” (1963-1964)と同時期。
 この期の定番、Jim Hall をはじめとするギタートリオを従えた静かで優しい音。
 冒頭の”When Joanna Loved Me”からトロトロ状態。
 これまた全身が弛緩するような柔らかで甘い音の流れ。
 ビートが上がっても、聞き飽きたスタンダードのメロディが流れても、何ら気をてらうことの無いオーソドックスな演奏でも、なぜか特別な柔らかな空気が静かに穏やかに流れていきます。
 優しいアルトの後は、これまた静かに、でも転げまわるようなギター。
 あくまで淡々とビート刻むベースとドラム。
 全部含めて少し沈んだ空気感。
 薄目の音の隙間に響く各楽器のエコーまでがカッコいいなあ。
 静かで落ち着いたジャズの時間。
 静かでオーソドックスなジャズだと、これか“Glad To Be Unhappy” (1963-1964)が古今東西のベストではないかな?




posted by H.A.


【Disc Review】“Take Ten” (1963) Paul Desmond

“Take Ten” (1963) Paul Desmond

Paul Desmond (alto saxophone)
Jim Hall (guitar) Gene Cherico, Eugene Wright (bass) Connie Kay (drums)

Take Ten
Paul Desmond
Colum
2010-07-16


 Paul Desmond の人気作。
 同時期の制作、同じメンバー、ボサノバの“Bossa Antigua” (1963-1964)、ジャズな“Glad To Be Unhappy” (1963-1964)を合わせた感じ。
 さらに変則ジャズを交えつつのPaul Desmondさんのショーケース的な構成。
 "Take Five”の変型版“Take Ten”で始まり、続くはラテンな“El Prince”、ジャズな “Alone Together”ときて、”Nancy “を挿みつつボサノバが続いて、最後はジャズ。
 何を演奏してもこの人しか吹けない優しいアルトサックスの音。
 その音が鳴った瞬間に、全身の力が抜けて、ふにゃーっと弛緩してしまうような心地よい空気が流れます。
 後ろは軽やかなリズムにとても涼し気なJim Hallのギター。
 とても優しい音ですが、クールで少し沈んだ感じがハードボイルドでカッコいい。
 この人のアルバムに外れなしですが、これが代表作に異論なし。




posted by H.A.


【Disc Review】”Mudando De Conversa” (1969) Dóris Monteiro

”Mudando De Conversa” (1969) Dóris Monteiro

Dóris Monteiro (Vocals) and others



 ブラジルの女性ボーカリストDóris MonteiroのジャジーなMPB。
 1960年代の終わり、ロックやフォークがシーンを席巻し、エレクトリックMilesやらアヴァンギャルドやらサイケやらが華やかなりし頃なのでしょう。
 が、本作はそれらの香りがしない、優雅でジャジーなブラジリアンポップス。
 ヴィブラフォンのクールな響きに、オルガン、ピアノ、ギター、カバキーニョ、フルートにオーケストラ。
 アクセントをつけるホーンのアレンジが現代的になり、この期のMPBの定番の洗練されたコーラスワーク・・・
 カラフルなサウンドとこれまたカラフルでポップなメロディ。
 もちろんヴォイスはあのクールネス。
 ”Doris Monteiro” (1964)あたりと同じっちゃあそうなんですが、ジャケットのポートレートと同様に、モノクロからカラーになった感じでしょうかね。
 でもやっぱり空気感は1940-60年代の心地よいノスタルジー、とても穏やかで暖か。
 以前、ポップス色が強いブラジルものが苦手でしたが、最近はこっちの方が心地よくて・・・
 これまたパラダイスな音。




posted by H.A.


【Disc Review】“Simplesmente” (1966) Dóris Monteiro

“Simplesmente” (1966) Dóris Monteiro
Dóris Monteiro (Vocals) and others

シンプレスメンチ
ドリス・モンテイロ
インディペンデントレーベル
1996-07-21


 ブラジルの女性ボーカリストDóris MonteiroのジャジーなMPB、1960年代中盤作。
 ガットギターとピアノが先導する、静かでクールなボサノバサウンド。
 柔らかな管楽器とときおりのストリングスが彩付けをする、穏やかな空気感。
 諸作の中ではポップス色は薄目、この期のトレンドだったのであろうオルガンも聞こえません。
 ゴージャスではなくシンプル、音の厚みはなくて薄目で静か。
 シンプルながらとても洗練されたボサノバサウンドに乗ってくる、クールでベタつかない、淡々としたヴォイス。
 Jobimなどの有名曲はありませんが、選ばれたブラジルの楽曲はどれもサウダージたっぷりの郷愁メロディ。
 サラサラと流れていく、心地よい音。
 何のことはなさそうで、気がつけば部屋の空気がすっかりキレイなるような、そんな音。
 これ、結構な名作だと思うんだけどなあ・・・


 

posted by H.A.


【Disc Review】”Doris Monteiro” (1964) Dóris Monteiro

”Doris Monteiro” (1964) Dóris Monteiro

Dóris Monteiro (Vocals)
Walter Wanderley (Organ) Tenorio Jr. (Piano) Luiz Marinho (Acoustic Bass) Theo De Barros (Electric Bass) Edison Machado (Drums) and others

サマー・サンバ
ドリス・モンティロ
ユニバーサル ミュージック
2014-07-23



 ブラジルの女性ボーカリストDóris Monteiro、ジャジーな1960年代MPB。
 Voiceは少し低め、淡々としているけどもしっとり系。
 いわゆるウイスパー系ではないけども、力の入らない歌がとてもクール。
 クールでウォーム、なんて矛盾した言葉が似合う、柔らかなオルガンを中心とした、あの時代のブラジリアンジャズな柔らかな音。
 大仰なオーケストラが後ろで鳴っていても、なぜかサラっとした質感。
 コテコテのポップなようで、ベトつきなし。
 きっちり作り込まれた感じだけども、それらをたっぷりのリバーブでくるんで、ゆるくて暖かな空気感、パラダイスな音。
 どこか浮世離れした時間、柔らかで優雅で、さらにクールで、心地よさ最高。




posted by H.A.



【Disc Review】“Sticky Fingers” (1969,1970) The Rolling Stones

“Sticky Fingers” (1969,1970,1971) The Rolling Stones

Mick Jagger (vocal, guitars, percussion) Keith Richards (guitars, vocals)  Mick Taylor (guitars) Bill Wyman (bass, electric piano) Charlie Watts (drums)
Ry Cooder (guitar) Jim Dickinson, Nicky Hopkins, Jack Nitzsche, Jim Price, Ian Stewart (piano) Billy Preston (organ) Rocky Dijon, Jimmy Miller (percussion) Bobby Keys (tenor saxophone)

STICKY FINGERS-2009 RE
ROLLING STONES
Universal
2009-05-08


 泣く子も黙るRolling Stonesのエバーグリーン。
 ジャケットはAndy Warhol。
 1960年代を締めくくる、あるいは1970年代の始まりを告げるヒップな音。
 冒頭を飾る超超超超定番“Brown Sugar”から、これまたエバーグリーンが立ち並ぶ怒涛の楽曲群。
 ワイルドで粗っぽくて強烈なこの期のStones。
 どこを切り取ってもカッコよさ120%。
 たまにはこうゆうの、聞かないとね。




posted by H.A.


【Disc Review】“The Congregation” (1957) Johnny Griffin

“The Congregation” (1957) Johnny Griffin

Johnny Griffin (tenor saxophone)
Sonny Clark (piano) Paul Chambers (bass) Kenny Dennis (drums)


 Johnny Griffin、1950年代、Blue Noteから。
 ジャケットはAndy Warhol。
 ジャケットのシャツの爽やかな色とは対照的な、ゴリゴリ、ブリブリ、真っ黒けの音。
 粘るリズム隊に、それに輪をかけたように粘っこく、黒々としたテナーサックス。
 強烈なビブラートをかけつつ、あっちに行ったりこっちに来たり、クダをまいたりよれたり突っ走ったり。
 悠々としたジャズにラテン。
 これまた1950年代マンハッタンな音。




posted by H.A.

【Disc Review】“Blue Lights (Volume1, 2)” (1958) Kenny Burrell

“Blue Lights (Volume1, 2)” (1958) Kenny Burrell

Kenny Burrell (guitar)
Duke Jordan, Bobby Timmons (piano) Sam Jones (bass) Art Blakey (drums)
Louis Smith (trumpet) Tina Brooks, Junior Cook (tenor saxophone)

Blue Lights 1 & 2
Kenny Burrell
Blue Note Records
1997-07-07


 Kenny Burrell、1950年代、Blue Noteから。
 ジャケットはAndy Warhol。
 これまた1950年代ヒップな音。
 御大のありがたいンチャンチャとおめでたいドラムロールが鳴り響き、手練れが繰り広げるいかにもBlue Noteな少し粘りのあるビート。
 “Kenny Burrell (Volume 2)” (1956)に比べると、黒くソウルフルなホーン陣がたっぷりフィーチャーされ、その分豪華で分厚い音。
 そんな華やかな音の流れの中、少し沈んだクールな音で全体の熱を抑えるような流麗なギター。
 これまた1950年代マンハッタンの音。




posted by H.A.

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