“João Voz e Violão” (2000) Joao Gilberto
João Gilberto (guitar, vocals)
João Gilberto、ギター弾き語り作品。
ひとつ前のスタジオ録音“João” (1991)と同じくVerveからですが、ブラジルでの録音のようです。
淡々と爪弾かれるギターと沈んだヴォイス。
他には何もない混じりっけなしのJoão Gilberto。
ひたすら静か。
同じくスタジオ録音でのほとんど弾き語りの作品に“João Gilberto” (1972-1973)がありますが、そちらよりは柔らかな感じ。
低く後ろに下がった感じのギターに耳元で囁かれているような生々しいヴォイス。
静かで柔らかで優しい音は、さながら催眠術の呪文のようにも響きます。
次々と紡がれる優しくて寂しげ、Saudadeなブラジル曲。
静かで柔らかで優しい音は、さながら催眠術の呪文のようにも響きます。
次々と紡がれる優しくて寂しげ、Saudadeなブラジル曲。
最後に収められたボサノバの生誕曲“Chega De Saudade”は、40年を経て21世紀になってもギターとヴォイスはそのまま、よりシンプルになったサウンド。
プロデュースはCaetano Veloso。
アメリカ人だとここまでシンプルにはできないんだろうなあ。
他の楽器が入った方が、愛想があって普通に聞きやすいんだろうけども、これは別次元のカッコよさ。
アートですねえ・・・
posted by H.A.