吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

BosaNova/Samba/Minas/MPB

【Disc Review】“Você” (1974) Claudette Soares

“Você” (1974) Claudette Soares

Claudette Soares (vocal) 
and others



 ブラジルのボーカリストClaudette Soaresの1970年代MPB。
 “Claudette Nº3” (1970)などほどノリノリではなく、落ち着いたサウンド。
 ソウルな感じの演奏も少々ありますが、ジャズサンバなバンドや、オーケストラとギターのみなど、少し前の時代を想い起こすようなジャジーなサウンドが中心。
 それでもIvan Lins, Milton Nascimentoといった新しい世代の楽曲も取り入れながら、1970年代MPBサウンドが色濃くなったClaudetteさん。
 何曲かのストリングス混じりのバラードでは、例の吐息ヴォイスが前面に出ますが、歌も心なしか軽やか。
 1960年代“É Dona Da Bossa” (1964)のようなパラダイス感、夜のボサノバ感は薄くなりましたが、その分ポップで現代的、爽やかな空気感。
 どれがいいかはお好み次第。




posted by H.A.



【Disc Review】“Claudette Nº3” (1970) Claudette Soares

“Claudette Nº3” (1970) Claudette Soares 

Claudette Soares (vocal) 
and others

CLAUDETTE Nº 3 ヌメロ・トレス
CLAUDETTE SOARES クラウデッチ・ソアレス
THINK! RECORDS
2014-03-05


 ブラジルのボーカリストClaudette Soaresの1970年作。
 エレキベースがうなるノリノリなサウンド、ファンク混じりの疾走曲からスタート。
 混ざり合う相手がしっとりしたジャズから、ロック、ファンクに移行した感じのブラジリアンポップス。
 バラードになっても躍動感は変わらず、ソウルっぽいホーンやらオルガンやらエレキギターのカッティングやら。
 すっかり模様替えしました・・・ってな感じではあるのですが、オーケストラがあの時代を引きずっている感もあって、それがまた何とも微妙でいい感じ。
 ヴォイスは変わらず、ビブラートたっぷり、吐息たっぷり。
 明るく前向き、ノリノリのポップス曲で聞こえる、吐息が何とも・・・
 アイドル然としたジャケットの明るい笑顔と、1970年代が明けました、ってな感じのおめでたいサウンドと、やはり夜な感じの艶っぽい歌。
 ミスマッチなのでしょうけども、その不思議な混ざり具合と過渡期なサウンドがお好みの人も少なくないのでしょうねえ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Claudette” (1969) Claudette Soares

“Claudette” (1969) Claudette Soares

Claudette Soares (vocal) 
and others

CLAUDETTE SOARES クラウデッチ・ソアレス
CLAUDETTE SOARES クラウデッチ・ソアレス
THINK! RECORDS
2014-03-05


 ブラジルのボーカリストClaudette Soaresの1969年作。
 時代はジャズからロックへ移行している時期。
 オーケストラやピアノが先導するジャズサンバなコンボだけでなく、ファンクなビートやジャズロック、オルガンなども取り入れ、ブラジル定番な男女混成コーラスなども交えつつのブラジリアンポップス。
 新しいブラジル曲も取り上げ、モダンな感じ、1970年代になりそう感もちらほら。
 でもClaudetteさんの歌は変わりません。
 ヴィブラートたっぷり、吐息たっぷりのしっとりボイス。
 ここまで全体のサウンドが明るくなると、“É Dona Da Bossa” (1964)などのように夜のボサノバ、妖しいパラダイス、ってな感じではありませんが、何曲か登場するストリングス混じりのベタベタの哀歌には、やはりゾクゾクしたりします。
 ってな感じで、ちょうど過渡期、ジャズからロック、ファンクの色合いを取り入れつつの時代、いろんな色合いが交錯するあの時代のブラジリアンポップス。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“Claudette Soares” (1965) Claudette Soares

“Claudette Soares” (1965) Claudette Soares

Claudette Soares (vocal) 
and others



 ブラジルのボーカリストClaudette Soaresの1965年作。
 この人のアルバム、名前がタイトルになったモノが多くて、ジャケットもそれぞれ何種類もあったり、黒髪だったり金髪だったりするので、何が何だか分からなくなるのですが、とにもかくにも1965年作。
 近い時期の“É Dona Da Bossa” (1964)と同様にオーケストラとジャズサンバコンボを使い分けたボサノバ~ブラジリアンポップス。
 ヴィブラートたっぷり、吐息もたっぷり、情感たっぷり、ねっとりした感じでクネクネと歌う人。
 オーケストラはあの時代の優雅な音、コンボはコロコロと転げまわるピアノが先導し軽快に突っ走るバンド。
 オーケストラではムーディーにしっとりと、コンボでは軽快に・・・ってな感じではなくて、やはり全編しっとりした音が聞こえてくるのは、特別な歌のなせる技なのでしょう。
 ・・・っても、どことなく明度の高い録音を含めて、“É Dona Da Bossa” (1964)よりは少し軽い感じでしょうかね。
 それでもこれもパラダイス、湿った夜のボサノバ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Canto Primeiro” (2019) Beatriz Nunes

“Canto Primeiro” (2019) Beatriz Nunes

Beatriz Nunes (Vocals)
Luís Barrigas (Piano) Afonso Pais (Guitar) Mário Franco (Contrabass) Jorge Moniz (Drums) Tiago Canto (Flute) 
Carla Santos, Jorge Vinhas (Violin) Kátia Santandreu (Viola) Emídio Coutinho (Cello)



 ポルトガルのボーカリストBeatriz Nunes、おそらくデビュー作。
 静かなコンテンポラリージャズ。
 サポートはピアノトリオを中心としたアコースティックな音。
 クラシックの香りが漂う端正で美しいピアノと静かなドラムとベース、おそらくジャズの人たちなのだと思います。
 静かで間の多い空間の中の、極めて透明度の高い美しい声。
 少しキャンディな感じもちらほらする微妙なニュアンスで、テクニカルなスキャットまでやってしまう、何ともいい感じの歌。
 中心となるオリジナル曲は、少し不思議系。
 哀しげな表情のようでどこかクール。
 ヨーロピアンなクラシカルで透明度の高い音の中に漂う、微かなエキゾチシズム。
 4ビートもなければ、普通にポップスな感じでもありません。
 メロディも決してキャッチーな感じではないのですが、美しいピアノの音と、さらに輪をかけたような美しさ、図らずとも聞き入ってしまう声。
 さらにときおりのストリングスカルテットが上品な緊張感を付け加えていきます。
 静かに流れていく、何処か不思議な違和感のある綺麗な音。
 大化けする予感、そんな特別な声。




posted by H.A.

【Disc Review】“Brasileiro” (2018) Silva

“Brasileiro” (2018) Silva

Silva (vocal, piano, electric piano, synthesizer, guitar, bass, percussion)
Hugo Mciel (bass) Hugo Coutinho (drums) Edu Szajnbrum, Andre Paste (percussion)
Bruno Santos (trumpet) Roger Rocha (sax) Joabe Reis (trombone) Anita, Lucas Silva (vocal)

BRASILEIRO ブラジレイロ
SILVA シルヴァ
THINK!RECORDS
2018-12-26


 ブラジルのシンガーソングライターSilva、現代のMPB。
 ピアノ、ギター、パーカッションに電子音、ときおりの管楽器、そして甘い声。
 少人数での余白の多い空間、多くの場面で電子音を交えながらも、ナチュラルでアコースティックな質感のとても静かな音。
 静かながら先端的なビートと電子音。
 ブラジリアン・アンビエント・ポップスなんて言葉があるのかどうかも知らないけども、そんな語感がピッタリきます。
 哀愁が漂うキャッチーなメロディはJobimのようでもあるし、甘い声はCaetano Veloso的、Vinicius Cantuária的でもあるし、ブラジリアンポップス以外、何モノでもない音の流れ。
 過剰にとんがった所も突っ張った所もない、ナチュラルな質感。
 が、やはり先端的な今の音。
 今のブラジル、静かな名作。




posted by H.A.


【Disc Review】“Vem” (2017) Mallu Magalhaes

“Vem” (2017) Mallu Magalhaes

Mallu Magalhães (vocals, guitar, piano, synthesizer, vibraphone)
Marcelo Camelo (guitar, bass, drums, percussion, órgãn, vibraphone) Davi Moraes (guitar) Dadi Carvalho, Rodrigo Amarante, Alexandre Kassin, Sidiel Vieira, Victor Rice (bass) Vitor Cabral, Maurício Takara (drums) Armando Marçal (percussion) 
and Horns, Strings

Vem
Mallu Magalhaes
Imports
2017-07-07


 ブラジルのシンガーソングライターMallu Magalhães、現代のMPB。
 ロック、フォークの色合いも強い、いかにも現代のブラジリアンポップス。
 ボッサなギターが少し聞こえた後は、しっかりしたビート、元気な現代的なポップス。
 さらに大人数のホーン陣がお洒落なオブリガードを加えつつの分厚めのサウンド。
 普通に明るくてポップで今風なようで、とんがった系のエレキギターやら、逆にちょっとノスタルジックな感じなどなど、いろんなものが混ざり合い、どこかひねった感じが全編に漂います。
 落着きよりも躍動感、疾走感。
 次々と押し寄せ、どこまでも前に進んでいく音。
 そんなサウンドを背景にした可愛らしく美しい声・・・と思っていたら、とんでもない所までぶっ飛んでいったり・・・
 堂々全てを占めるオリジナル曲はどれもキャッチー。
 一昔前ならば、どれをシングルカットしてもヒットしそうな感じ。
 凄い才能。
 同時期、同じように現代的に洗練されたブラジリアンポップス、なんだかんだでサンバの色合いも強い “Amor e Música” (2018) Maria Ritaと比べてみると、なかなか対照的で面白いかも・・・




posted by H.A.


【Disc Review】“Bossa Session” (1964) Sylvia Telles, Lúcio Alves, Roberto Menescal & Seu Conjunto

“Bossa Session” (1964) Sylvia Telles, Lúcio Alves, Roberto Menescal & Seu Conjunto

Sylvia Telles, Lúcio Alves (Vocals) Roberto Menescal (Guitar)
Eumir Deodato (Piano) Sergio Barroso (Bass) João Palma (Drums)
Henri Ackselrud (Flute) Ugo Marotta (Vibraphone)

ボッサ・セッション
ルーシオ・アルヴィス,ホベルト・メネスカル シルヴィア・テレス
USMジャパン
2006-05-17


 男女のブラジリアンボーカリストとギタリストを中心としたボサノバ。
 バンドはオーソドックスな編成のジャズサンバコンボ、オーケストラやコーラスはなし。
 凝ったアンサンブルのバンド、しっとり系の女声のSylvia Tellesにクールな男声 のLúcio Alves。
 Jobimを始めとするブラジルの定番曲が、デユエット、ソロでの歌、あるいはインスルメンタルのみで、次々と淡々と奏でられていきます。
 アップテンポからゆったりとテンポまで、楽し気なメロディからしっとり系まで、洗練された演奏ながら、なぜかゆるくて平和な感じ。
 穏やかな表情のメロディ、淡々と刻まれるビート、柔らかなフルート、ムーディ―なようにもすっとぼけたようにも聞こえる男声・・・
 さて、どれがこの心地よいゆるさの源なのでしょう?
 とてもリラックスした、のほほんとしたボサノバアルバム。




posted by H.A.

【Disc Review】“Bossa Balanco Balada” (1963) Sylvia Telles

“Bossa Balanco Balada” (1963) Sylvia Telles

Sylvia Telles (Vocals)
Geraldo Vespar (Guitar) Gabriel Bezerra (Bass) Juquinha (Drums) Jorge Ferreira Da Silva (Alto Sax, Flute) and Orchestra


Bossa. Balanco. Balada by SYLVIA TELLES
SYLVIA TELLES
Imports
2014-08-05


 ブラジルのボーカリストSylvia Telles、ボサノバを中心としたMPB。
 全編にオーケストラを配した優雅な音。
 しっとり系の美声で、多くがスローテンポに聞こえるような、ゆったりとしたタメを効かせた歌い回し。
 ジャズボーカリストっぽい強いビブラートを含めて、これまたとても優雅。
 Jobimの有名曲を数曲取り上げ、他も郷愁たっぷりのブラジル曲。
 いろんなアレンジが仕込まれていて、さりげなく攻めた感じの凝ったアンサンブルもちらほら。
 ときおり前面に出るジャジーなサックス、ミュートトランペット、ヴィブラフォンを含めて、しっとりとした夜のムード。
 っても淫靡な感だったり、マンハッタンな感じだったりではなくて、クールさもほどほど、ベタつき過ぎないほどよいバランス。
 1960年代のリオの夜って、こんな感じだったのでしょうねえ。
 そこにトリップ出来そうな、心地よい音。




posted by H.A.


【Disc Review】“U.S.A.” (1961) Sylvia Telles

“U.S.A.” (1961) Sylvia Telles

Sylvia Telles (vocal)
Barney Kessel (guitar) Calvin Jackson (piano) Al McKibbon, Joe Mondragon (contrabass) and orchestra

U.S.A.
シルビア・テレス
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1998-04-29


 ブラジルのボーカリストSylvia Telles、ジャズボーカル色の強いアルバム。
 タイトル通り、アメリカ西海岸のジャズメンとのセッションを中心に、一部でオーケストラを従えた演奏。
 4ビートの場面もたっぷりなジャズ寄りの音。
 ベースとギターかピアノのDuoが紡ぐ静かな音を背景にした、表現力たっぷり、しっとりとしたシルキーヴォイス。
 もともとジャズっぽい歌い回しの人なので、ピッタリの企画。
 スローバラードを中心としたそれらの少人数での演奏は、普通のジャズとしても全く違和感なく、ジャズボーカルアルバムとしても名作。
 Jobimを始めとするブラジル曲がアメリカンジャズスタンダードのように聞こえてきます。
 数曲の時代感たっぷり、オーケストラ入りのポップス?仕立てはお好み次第。
 とてもカッコいいジャケット、素敵なカンカン帽を含めて、ロス、ハリウッド、サンタモニカあたりの空気感。
 昼間の熱が醒めた夜。
 しっとり湿っているようでも、クールで乾いたようでもある、素敵な音。




posted by H.A.


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