吉祥寺JazzSyndicate

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Contemporary Jazz

【Disc Review】“Mare Nostrum III” (2016) Paolo Fresu, Richard Galliano, Jan Lundgren

“Mare Nostrum III” (2016) Paolo Fresu, Richard Galliano, Jan Lundgren

Paolo Fresu (trumpet, fluegelhorn) Richard Galliano (accordion, bandoneon, accordina) Jan Lundgren (piano)

MARE NOSTRUM III
FRESU/GALLIANO/LUNDG
ACT
2019-01-19


 ヨーロッパのスタイリストたちのトリオ、三作目、2016年録音。
 メンバーそれぞれの母国で録音する趣旨だったらしく、イタリア“Mare Nostrum” (2007)、フランス“Mare Nostrum II” (2014)ときて、本作はスウェーデン録音。
 場所は違えど、三作とも穏やかで上品、スタイリッシュな音。
 ゆったりとテンポ。
 ドラム、ベースレスゆえの緩やかな浮遊感。
 美しいピアノ、洒落たムードと哀愁を醸し出すアコーディオン、クールなトランペット。
 過剰ではない、控えめでもない、絶妙なバランスのアンサンブル。
 オリジナル曲を中心としつつも、間に挟まれたMichel Legrandやイタリアの哀愁曲が中に溶け込んでしまう、美しい哀愁メロディの連続。
 ECMレコード的な毒気はなく、ひたすら美しくほのかに哀しい、そしてわかりやすい音。
 ベタかなあ・・・とか思ってもいても、はからずとも気持ちが穏やかになる、そんな音の流れ。
 ミュートされたトランペットやときおりのアコーディオンの疾走にジャズだなあ・・・と思いつつも、埃っぽさや汗臭さ、気難しさなしの徹底された洗練。
 さりげないのだけども、これでもかこれでもかと続くほのかな哀愁サウンド。
 紛れもなくスタイリッシュなのに、暖かで懐かしい感じがするのは、このバンドの色合いなのでしょう。
 三作、どれをとってもどこを切り取っても金太郎飴、穏やかで上品、優しくて暖かな音。
 冬が終わった暖かな日の昼下がりあたりにどうぞ・・・
 ・・・って、何年か前の三月にも同じようなこと書いてましたね
 この時候になると思い出す、そんな音のようです。


 

posted by H.A.



【Disc Review】”Flor” (2019) Gretchen Parlato

”Flor” (2019) Gretchen Parlato

Gretchen Parlato (Voice)
Marcel Camargo (Guitar) Artyom Manukyan (Cello) Léo Costa (Drums, Percussion)
Gerald Clayton (Piano) Mark Guiliana (Drums) Airto Moreira (Voice, Percussion) etc.

Flor
Gretchen Parlato
Edition
2021-04-09


 Gretchen Parlato、2021年発表、久々のリーダー作。
 “Live in NYC” (2013)、スタジオ録音では“The Lost And Found” (2010)以来なのでしょう。
 メンバーはブラジリアン中心、ギター、パーカッション、チェロをベースに、楽曲によってゲストが加わる編成、大御所Airto Moreiraも一曲。
 冒頭はブラジル曲。
 ゆったりとしたテンポ、チェロとガットギターが絡み合い、エレピ?が微かな彩をつける繊細な音。
 その中を泳ぐ吐息混じりのウイスパーVoice。
 なるほど、“Veja o Som” (2009-2010) Jovino Santos Netoや“Black Orpheus” (2013) Nilson Mattaなどでの名演がある、妖しいブラジル系の線か・・・、と思いきや、以降、少々印象が異なります。
 クラシックな感じ、往年のニューヨークコンテンポラリージャズな感じ、平和でフォーキーな感じ、ポップスな感じ、さまざまな色合い。
 楽曲もブラジル曲からポップス、J.S.Bach、その他諸々、多種多様。
 メインのカルテットのみでの演奏はクラシックとフォークが混ざり合う感じ。
 その印象が強いのですが、全部合わせて諸作よりも妖しさが薄れて、ポップスにも寄ったイメージでしょうか。
 クラシック&フォーキーな感じを新機軸として、ここまでのさまざまな色合いのショーケース、ってな感じかもしれません。
 いずれにしても、全編静かで柔らかで暖か、とても心地よい耳触り。
 小さな一声で周囲の空気を変えてしまう特別なVoice。
 妖艶ながら優雅で上品、優しく暖かな音。
 さて、今後、どの線で行くのでしょう?
 クラシカル&フォーキー路線か、ブラジリアン路線か、先端ポップスか、ジャズに戻るか?
 私的には妖しく幻想的な南米系に一票。


 

posted by H.A.



【Disc Review】“Uma Elmo” (2020) Jakob Bro

“Uma Elmo” (2020) Jakob Bro

Jakob Bro (guitar)
Arve Henriksen (trumpet) Jorge Rossy (drums)

Uma Elmo
Jakob Bro
ECM
2021-02-12


 デンマークのギタリストJakob Bro、ECMレコードでの第四作。
 ECMではトリオ二作にワンホーンカルテットときて、本作はベースレス、トランペットとドラムとの変則トリオ。
 トランペットはECM御用達、ノルウェーの寂寥感の塊の人。
 顔ぶれ通り、静かで幻想的な音。
 全編ゆったりとしたテンポ、フリー、あるいはアルペジオが作る線の細いビート、自由にアクセントをつける静かなドラム。
 リバーヴに包まれたクリーントーンのギターが作るフワフワとした空気。
 そんな空間を漂う、サブトーンたっぷり、すすり泣くようなトランペットが奏でる物悲しいメロディ。
 前作“Returnings” (2018)と似た編成ですが、質感は異なります。
 トリオでの生暖かい感じから、温度、湿度が下がった印象の前作よりもさらに温度、湿度が下がった感じ。
 トランペットがデンマークの人からノルウェーの人に北上したからか、ベースのまろやかな支えがないからか、それとも激情な場面はわずかのみ、抽象的な時間が増えたからでしょうか。
 いずれにしても、乳濁色な感じが薄らぎ、シャープになった印象。
 哀しく懐かしい空気感、静かにゆったりと進む時間はそのまま。
 そしていつもながらにドラマチックな展開。
 静かに立ち上がる序盤。
 混沌~緊張の中盤。
 安堵したような、あるいはやるせないような、複雑な結末の終盤。
 これまたいつもながらに哀しくも懐かしい映画の世界。
 ひんやりとした空気感と幻想、いかにも北欧な感じの空気感。
 そんな一作。


 

posted by H.A.



【Disc Review】“En el jardín” (2020) Yotam Silberstein, Carlos Aguirre

“En el jardín” (2020) Yotam Silberstein, Carlos Aguirre

Yotam Silberstein (Guitar) Carlos Aguirre (Piano, Rhodes, Acordeon, Synth, Bass, Guitarron, Bass Flute, Percussions)

EN EL JARDIN
CARLOS AGUIRRE
Inpartmaint Inc
2021-02-19


 イスラエルのギタリストYotam Silberstein、アルゼンチン、現代フォルクローレの親分Carlos AguirreのDuo。
 Yotam Silberstein、オーソドックスなコンテンポラリージャズなイメージが強いのですが、“Brasil” (2011)、Carlos Aguirre曲の採択、柔らかな音使い、などなど、南米志向な人ではあったのでしょう。
 楽曲を分け合い、ギターとピアノのDuoを中心として、楽曲によって他の楽器がオーバーダビングされる構成。
 キッチリとビートが入るジャズフュージョン寄りな演奏もあり、それら含めてShagrada_Medra系よりも都会的に洗練された感じですが、全体的な印象は現代フォルクローレの空気感。
 いずれにしても、漂いながらサラサラと流れていく静かな音。
 たっぷりのリバーブに包まれた美しいクリーントーンのエレキギター。
 Gilad Hekselman, Kurt Rosenwinkelに近い感じもあったのですが彼らほどには尖がらず、Toninho Horta, Pat Methenyな感じをもっとジャズに寄せた感じでしょうか。
 漂い、消え入るような音の流れ。
 ときおりのジャズな疾走。
 が、あくまで抑制された演奏。
 加えてときおり聞こえるいかにも南米なウイスパーなスキャットがとてもいい感じ。
 キッチリと背景を作っていくピアノ、エレピ、パーカッション、その他諸々。
 Aguirreさんはギターを引き立てる役回りに徹している感じでしょうか。
 南米Saudadeなメロディと空気感、少々の幻想とジャズの洗練が混ざり合う音。
 無国籍南米寄り、川沿い的だけど少々都会寄り。
 とても優しいコンテンポラリージャズ、ってな感じでよろしいのでは。


 

posted by H.A.



【Disc Review】“Daylight Stories” (2003) Marilyn Mazur's Future Song

“Daylight Stories” (2003) Marilyn Mazur's Future Song

Marilyn Mazur (Percussion)
Eivind Aarset (Guitar, Electronics) Elvira Plenar (Piano, Synthesizer) Klavs Hovman (Electric, Acoustic Bass) Audun Kleive (Drums)
Hans Ulrik (Saxophone, Flute) Aina Kemanis (Voice)

Future Song & Daylight Stories
Mazur, Marilyn
Stunt
2004-10-26


 Marilyn Mazur、北欧周辺ユニットFuture Songでの2003年作。
 このバンドでは“Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990)、ECMレコードでの”Small Labyrinths” (Aug.1994)に続くスタジオ録音での三作目。
 近い時期のライブ録音“All The Birds (Reflecting, Adventurous)” (2001) とゲストを除けば同じメンバー。
 尖ったハイテンションなヨーロピアンコンテンポラリージャズフュージョン、ロック寄り。
 諸作の中では淡い色合いの”Small Labyrinths” (Aug.1994)だけが異質な感じでしょうか。
 激しいビートの中を泳ぐ美しいピアノ、サックス、妖しいスキャット。
 激しく弾むエレキベースに、たっぷりとフィーチャーされる先端系グショグショディストーションギター、そんな構成。
 “Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990)よりもシンプルでソリッド、重くハードになった感じ、プログレッシブロックっぽくなった感じでしょうか。
 浮遊と爆進、疾走の交錯、妖しさたっぷりの激しい音。
 このバンド、どのアルバムもかっこいいのですが、本作、ライブを含めた4作でこのユニットでの作品は途絶えているようです。
 もったいないやら、いさぎよいやら。




posted by H.A.


【Disc Review】“Circular Chant” (Mar.1994) Marilyn Mazur & Pulse Unit

“Circular Chant” (Mar.1994) Marilyn Mazur & Pulse Unit

Marilyn Mazur (Drums, Percussion, Voice)
Bugge Wesseltoft (Piano, Keyboards) Mikkel Nordsø (Guitar) Klavs Hovman (Acoustic Bass, Electric Bass) Jacob Andersen (Drums, Percussion)
Michael Riessler (Bass Clarinet, Clarinet) Hans Ulrik (Soprano, Saxophone, Flute) Nils Petter Molvær (Trumpet, Flute) Per Jørgensen (Vocals, Trumpet)

Circular Chant
Marilyn Mazur & Pulse Unit
Storyville Records
1995-03-14


 Marilyn Mazur、Future Song とは別バンドでの1994年作。
 基本的にはFuture Songと同じく、妖しいヨーロピアン・コンテンポラリー・ジャズフュージョン。
 強いけども柔らかなビート、ハイテンションで哀し気なムードも同様。
 北欧勢を中心に共通するメンバーも多いのですが、分厚いホーンのアンサンブルがビッグバンドのように響き、ホーン陣の強烈なインプロビゼーション、エスニック&プリミティブな男声が前面に出るのが大きな違いでしょうか。
 Future Songの女声スキャットが醸し出す南米風味の幻想的なムードが、アフリカンなのか北欧伝統系なのか勇壮な雄叫び系に代わって、また別の色合いの妖しさ120%。
 フリーで静かなパーカッションとホーンの絡み合いやら、ホーンの妖しいコレクティブインプロビゼーションやら、ディストーションなロックギターの陰鬱リフやら、電子音の飛び交うフリーな場面やら・・・
 エレキベースが弾み、シンセサイザーが絡み疾走を始めると、Weather Reportの初期と後期が混ざり合うような感じだったり・・・
 いろんな要素てんこ盛り。
 これだけ混ざると散漫だったり、難解だったりになりそうなのが、ひとつにキッチリフュージョンしまとまっていることの凄さ。
 これまた三十年近く前の音ながら古くなっていない、新感覚のジャズフュージョン。




posted by H.A.


【Disc Review】“Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990) Marilyn Mazur's Future Song

“Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990) Marilyn Mazur's Future Song 

Marilyn Mazur (Percussion, Drums, Voice)
Elvira Plenar (Piano, Keyboards) Klavs Hovman (Bass) Audun Kleive (Drums)
Nils Petter Molvær (Trumpet) Aina Kemanis (Vocals)



 Marilyn Mazur、1990年のコンテンポラリージャズフュージョン。
 かつてMiles Davisを支えた人。
 それと前後しながら動いていたのがこのバンドでしょうか。
 拠点はデンマークのようで、北欧含めてその周辺のメンバーを集めたユニット。
 リーダー作としては初なのかもしれません。
 複雑なビートとシンセサイザーな音があの時代を感じさせつつも、1980年代のガッチリしたアメリカンなフュージョンとは違う柔らかさ。
 “Time Unit” (1984) Lars Danielsson、“Motility” (1977) Steve Kuhn、“The Colours Of Chloë” (1973) Eberhard Weberあたりのヨーロピアンなジャズフュージョンに近い色合いでしょうか。
 それらにエスニックな色合いも混ぜつつ、妖しくした感じ。
 そんな音の中を漂う、ときに南米的、ときに呪術的、ときにAOR的、ときにフォーキーに聞こえる柔らかなスキャットボイス。
 とても幻想的。
 さらに寂寥トランペット、いかにもヨーロピアンな美しいピアノ、ときおりおとずれる強烈な疾走、フリージャズな混沌。
 てんでバラバラなような要素が、全部まとめて洗練されたジャズフュージョンとして積み上げられています。
 三十年経過した今の耳で聞いても古くは感じません。
 妖しくて柔らかでエキサイティング、そして美しい。
 名作。




posted by H.A.


【Disc Review】“Prism” (2013) Dave Holland

“Prism” (2013) Dave Holland

Dave Holland (bass)
Kevin Eubanks (guitar) Craig Taborn (piano, Fender Rhodes) Eric Harland (drums)

PRISM
HOLLAND, DAVE
OKEH
2013-09-20


 Dave Hollandのロックなジャズ。
 ピアノトリオとギター、ファールトコールなジャズメンたち。
 ギターがKevin Eubanksとくれば、カミソリのように鋭いハイテンションジャズ“Extensions” (1989)、あるいは“Turning Point” (1992)、“Spirit Talk” (1993) あたりの音を期待してしまうのですが、意外にも強いロックテイスト。
 ディストーションを掛けてチョーキングしまくりのギターにエレピ、ちょっと重めながら現代的な複雑感のあるビート。
 エレクトリックMilesの時代の音を整えてもっとロックに寄せた感じがしないでもないですが、むしろプログレッシブロックそのものな感じ。
 それはアクセントかな?と思いつつ聞き進めると、全編そんな感じ。
 なんだかんだでアコースティックジャズの人と思っていただけに、これは意外な展開。
 さておき、もちろん演奏は超一線級。
 ドラムがビシバシして、変態的なグニョグニョエレピ、そしてKevin Eubanksのロックなギターが全編で唸りまくり。
 ファンクあり、混沌あり、激しいビートのロック色全開のジャズ。
 この手の音楽、この時期に流行っていたかなあ・・・?
 さておき、気持ちを切り替えてしまえば、これはこれで心地よかったりして。




posted by H.A.


【Disc Review】“Overtime” (2002) Dave Holland

“Overtime” (2002) Dave Holland

Dave Holland (double bass)
Steve Nelson (marimba, vibraphone) Billy Kilson (drums)
Duane Eubanks, Taylor Haskins, Alex Spiagin (trumpet, flugelhorn) Robin Eubanks, Jonathan Arons, Josh Roseman (trombone) Mark Gross (alto sax) Antonio Hart (flute, alto,soprano sax) Chris Potter (tenor sax) Gary Smulan (baritone sax)

Overtime
Holland, Dave
Sunny Side
2005-02-22


 Dave Holland、2002年のビッグバンド作。
 前作ECMレコードでの最終作“What Goes Around” (2001)とメンバーも大きくは変わっていません。
 そちらもECMでは珍しいジャズジャズした音でしたが、本作も同じ質感。
 ECMの呪縛がなくなったのかどうかはさておき、元気いっぱいなコンテンポラリービッグバンドジャズ。
 平和で能天気な感じではなくハイテンションでドカーンときますが、眉間にしわが寄った感じや気難しさはなし。
 徐々にブチ切れていくソリストの後ろから激しく煽るアンサンブルとリズム隊。
 ホーンの激しい音が怒涛のように押し寄せてきます。
 マリンバ、ヴィブラフォンの妖し気、涼し気な音がところどころで顔を出しつつ、やはり終盤に向けてドカーンとくるバンド
 ホーン陣の主役はChris Potterでしょうか。
 気が付けばソロ状態のドラムともに突っ走るサックス、バンド。
 手に汗握るスペクタクル系ジャズ。
 それでいてかつてのそんな音よりも、汗が噴き出す感じや埃っぽさを感じないのは、21世紀の音だからなのか、このバンド特有のクールネスなのか。
 ともあれ、スッキリしていてその上エキサイティング。
 21世紀コンテンポラリーなビッグバンドジャズの好作品としてよろしいのでは。




posted by H.A.


【Disc Review】"Colors: Live from Leipzig” (1997) Ornette Coleman, Joachim Kühn

"Colors: Live from Leipzig” (1997) Ornette Coleman, Joachim Kühn

Ornette Coleman (Alto Saxophone, Trumpet, Violin) Joachim Kühn (Piano)


Colors
Kuhn, Joachim
Polygram Records
1997-08-19


 Ornette Coleman、Joachim KühnとのDuo、ライブ録音。
 強面スタイリストのお二人。
 名前だけで考えるとどこまでぶっ飛んでいくのか想像がつきませんが、意外にもまずまず落ち着いた感じ。
 素っ頓狂なテーマ一発、後はあちらこちらにぶっとんでいくあの音の動きですが、ドラムとベースがいない分、相方がピアノの分、諸作とは随分印象が異なります。
 Ornette Colemanの色合いをクラシカルな空気感で包んだような感じ。
 御大の音の動きに合わせるかのように転げまわり疾走する、クラシカルな色合いも纏ったピアノ。
 疾走と浮遊の交錯、どこに落ちつていていくか読めない展開。
 ルバートなスローバラードがグシャグシャと崩れていき、哀感を湛えたジャズバラードが気が付けば超高速に疾走しています。
 やはり変幻自在。
 が、いつもの流れに沿ってビートが伸び縮みする感じではなく、むしろ定常なビート感続きつつ徐々に崩れていくような、逆に常に漂っているような、何とも言えない不思議な質感。
 もちろん普通のジャズではなく、わかりやすい甘さはありませんが、難解さ気難しさもなし。
 ちょっと苦め、でもちょっと上品でカッコいいジャズ。





Something Else!!!!” (1958)
Tomorrow Is the Question!” (1959)
The Shape of Jazz to Come” (1959)
Change of the Century” (1959)
This Is Our Music” (1960)
Free Jazz” (1960)
“To Whom Who Keeps a Record” (1959-60)
Ornette!” (1961)
Ornette on Tenor” (1961)
“The Art of the Improvisers” (1959-61)
“Twins” (1961)
“Town Hall, 1962” (1962)
Chappaqua Suite” (1965)
“An Evening with Ornette Coleman” (1965)
“Who's Crazy Vol. 1 & 2” (1965)
“The Paris Concert” (1965)
“Live at the Tivoli” (1965)
At the "Golden Circle" Vol. 1& 2” (Blue Note, 1965)
“Croydon Concert” (1965)
"The Empty Foxhole” (Blue Note, 1966)
“The Music of Ornette Coleman - Forms & Sounds” (1967)
“The Unprecedented Music of Ornette Coleman” (1968)
“Live in Milano 1968” (1968)
New York Is Now!” (1968)
Love Call” (1968)
“Ornette at 12” (1968)
“Crisis” (1969)
“Friends and Neighbors: Live at Prince Street” (1970)
Broken Shadows” (1971)
Science Fiction” (1971)
“European Concert” (1971)
“The Belgrade Concert” (1971)
“Live in Paris 1971” (1971)
“Skies of America” (1972)
Dancingin Your Head” (1976)
“Body Meta” (1976)
“Soapsuds, Soapsuds” (1977)
“Of Human Feelings” (1982)
“Opening the Caravan of Dreams” (1983)
“Prime Design/Time Design” (1983)
Song X” (1986)
“In All Languages” (1987)
“The 1987 Hamburg Concert” (1987)
“Live at Jazzbuehne Berlin” (1988)
Virgin Beauty” (1988)
“Naked Lunch” (1991)
“Tone Dialing” (1995)
Sound Museum: Hidden Man” (1996)
Sound Museum: Three Women” (1996)
Colors: Live from Leipzig” (1997)
“Sound Grammar” (2006)

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