吉祥寺JazzSyndicate

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Cinema Paradiso

【Cinema Paradiso】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)



 2019年、監督マイケル・ドハティ、出演カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、ブラッドリー・ウィットフォード、渡辺謙、サリー・ホーキンス、チャールズ・ダンス、他。
 『GODZILLA ゴジラ』(2014)の続編。
 前作から経つこと5年、姿を潜めていたゴジラ。
 徐々に目覚め始める怪獣(タイタン)たちと、それそれに呼応するように動き出すゴジラ、取り巻く怪しい人間たちの動き。
 美しい光に包まれるモスラ、凶悪なラドン、神々しいまでに禍々しいキングギドラ。
 なんだかとてもカッコよくなってしまった懐かしいジャパニーズ怪獣の姿は、その世代の人にとっては、それだけで何ともいえない感慨でしょう。
 前作でのなかなか全体像を見せない怪獣たち、要所でのスローモーション、無音の時間など、強烈な緊張感を醸し出す凝った演出はあまりありません。
 遠慮なしの直球勝負、いきなり登場しての肉弾戦に空中戦、熱線、光線のぶつけ合い。
 これでもかこれでもかの凄まじい戦闘場面の連続、それを支える凄まじいCG、これまた凄まじい大音量。
 不可解な人間たちの心理やら行動やら、何人かのキーパーソンのあっけない死やら、怪獣たち同士の関係性?やら、もっと何とか・・・とか思ったりもするのですが、ま、それもお好みでしょう。
 とにもかくにも、ゴジラのテーマやらモスラの歌やらから『シン・ゴジラ』(2016)までを含めて、ジャパニーズゴジラへの愛がたっぷり詰まったハリウッド製ゴジラ。 
 難しく考えないで、カッコいい怪獣たちとその美しい?映像、凄まじいまでの戦闘劇を楽しむのが吉。




posted by H.A.


【Cinema Paradiso】『アベンジャーズ/エンドゲーム』 (2019)

『アベンジャーズ/エンドゲーム』  (2019) 



 監督アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ、出演ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ドン・チードル、ポール・ラッド、ベネディクト・カンバーバッチ、チャドウィック・ボーズマン、ブリー・ラーソン、トム・ホランド、カレン・ギラン、ゾーイ・サルダナ、エヴァンジェリン・リリー、テッサ・トンプソン、レネ・ルッソ、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、トム・ヒドルストン、ダナイ・グリラ、ベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティエフ、デイヴ・バウティスタ、レティーシャ・ライト、ジョン・スラッテリー、ティルダ・スウィントン、ジョン・ファヴロー、ヘイリー・アトウェル、ナタリー・ポートマン、マリサ・トメイ、タイカ・ワイティティ、アンジェラ・バセット、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、ウィリアム・ハート、コビー・スマルダーズ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、グウィネス・パルトロー、ロバート・レッドフォード、ジョシュ・ブローリン、クリス・プラット、サミュエル・L・ジャクソン、真田広之、他。
 言わずと知れた『アイアンマン』 (2008)~『アベンジャーズ』 (2012)シリーズの最終話。
 たっぷり三時間、有名どころの出演者の名前を見るだけでもごちそうさまな、超超超豪華スペクタクル。
  前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 (2018)で戦いに敗れ、半数が消滅してしまった人類、アベンジャーズ。
 さて、それをどのように回復するのか、そして長大なシリーズをどのように結ぶのか。
 結論からすれば、見事な決着、想像をはるかに超えるカッコよさ。
 この脚本、演出には、ただただ感服するのみ。
 それぞれのヒーローにそれぞれの見せ場を設定しつつの超弩級の大活劇、凄まじいまでのアクション、スピード感、それを支えるビックリ仰天なまでのCG、さらに今回のギャグ担当はソーとハルクでしょうか・・・
 ま、そのあたりまではお約束として、それだけにはとどまらない展開。
 何とも言えないハードボイルドネス。
 本作での登場時間は長くない”ドクター・ストレンジ”が前作で何をして、本作でトニー・スターク(アイアンマン)とどんな会話をしていたのかを考えると、後から深い感慨が・・・
 それがあまり強調されていないのも奥ゆかしくて、これまたハードボイルド。
 あのいつものド派手なスーパーヒーローものね・・・ってな感じで侮ってはいけません。
 『アイアンマン』~『アベンジャーズ』しか観ていない立場からも、予想の何倍も楽しめましたが、観ていなかったシリーズ作品を含め、順を追って観てみましょうかね。
 半年ぐらいは十分楽しめそうだし、さらに本作も何倍も面白くなるのでしょう。




posted by H.A.


【Cinema Paradiso】『ミスター・ガラス』(2019)

『ミスター・ガラス』(2019)

ミスター・ガラス (字幕版)
ジェームズ・マカヴォイ
2019-04-17


 監督・脚本M・ナイト・シャマラン、出演ジェームズ・マカヴォイ、ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、アニャ・テイラー=ジョイ、サラ・ポールソン他。
 不死身のヒーローサスペンス『アンブレイカブル』(2000)と多重人格サイキックサスペンス『スプリット』(2016)のストーリーを合体させた続編。
 MarvelやらDC-Comicsやらの流行りに乗って・・・ではなくて、もともと『アンブレイカブル』(2000)制作の際に構想していた模様。
 『スプリット』の獣と化す多重人格者”ケヴィン”、『アンブレイカブル』の不死身のヒーロー”ダン”。
 諸々を経て二人は逮捕され、『アンブレイカブル』のサイコな”イライジャ”が収容されている精神病院に集結。
 なぜ三者はそこに集まったのか?
 裏表で動く秘密組織と思しき面々。
 さらに『スプリット』の訳ありヒロイン”ケイシー”、ダンの息子も絡みつつ、さて、どんなどんでん返しが待ち受けているのやら・・・
 M・ナイト・シャマランらしいダークな空気感はいつも通りですが、ホラー度はなし、その分珍しくアクション多めでしょうか。
 なるほど先の二作はそう繋がって、こんな感じで結ぶのかあ・・・に加えて、やはり彼なりのスーパーヒーローモノのやり方を世に問いたかったのかなあ・・・とか思ったり。
 諸々含めて、彼の作品としては異色なのかもしれません。
 が、やはり彼流、終盤に二転三転の急展開。
 一筋縄ではいかない、ひねったスーパーヒーローモノな一作。




posted by H.A.


【Cinema Paradiso】『波の数だけ抱きしめて』 (1991)

『波の数だけ抱きしめて』 (1991)

波の数だけ抱きしめて [DVD]
中山美穂
フジテレビジョン
2010-06-25


 1991年、監督、馬場康夫、出演、中山美穂、織田裕二、他。
 一世を風靡した『私をスキーに連れてって』(1987)、『彼女が水着にきがえたら』(1989)に続く恋愛ドラマ。
 舞台はバブルの入り口1980年代、湘南のミニFM局。
 大学生を中心とした人たちの開局に向けた奔走と、煮え切らない恋愛劇。
 その間に挿まれていくサーフィン、ジェットスキー、ビートルカブリオレ、ピックアップトラック、サムタイム、タワーレコードなどなど、当時のトレンドアイテムやら、 広告代理店ネタやら、背景を彩る松任谷由実やら、AORやら・・・
 全部ひっくるめて、懐かしいやら、面白いやら。
 メインのストーリーは、不運なすれ違いで成就しない哀しい男女関係。
 そして誰も真相を知らないまま、年月を経ての彼女と別の誰かとの結婚式・・・
 ユーミンの作品にたくさん描かれたような、有名どころでは『海を見ていた午後』などの切ない恋愛回顧路線。
 あるいは、意外にも近い時期だった『ニュー・シネマ・パラダイス(完全版)』(1988)の男女関係部分に絞って、舞台を現代(20年以上も前ですが・・・)日本に移し、百倍軽くした・・・ように見えなくもない話の流れ。
 都会的、バブル時代的なSaudade。
 ちと軽すぎますかね?
 さておき、脚本、演出、キャスティングもとてもいい感じ、ほろ苦さと甘酸っぱさと懐かしさが入り混じるいい映画だなあ、と思います。




posted by H.A.


【Cinema Paradiso】『ニュー・シネマ・パラダイス』 (1988)

『ニュー・シネマ・パラダイス』 (1988)

 1988年、監督、脚本ジュゼッペ・トルナトーレ、出演フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ他
 いわずと知れたイタリアの名画。
 約120分の『劇場版』と170分を超える『完全版』。
 本国以外での上映の際にカットされたシーン+α、約50分の違いですが、別の映画を観たように感じるほどに異なる印象。
 子ども~青年時代の映写技師との温かな関係、悲喜こもごもの思い出を中心とした『劇場版』。
 かつての恋人との顛末が加わり、男女関係のウエットな機微が強調される『完全版』。
 なぜ別れることになってしまったのか、主人公が知らなかった真相。
 その背景にある深い思いと、人生を左右したのであろう取り返しのつかないすれ違い。
 『劇場版』の温かでサラリとした郷愁に、『完全版』では強烈な感傷が加わります。
 終始感傷的な主人公に対して、再会した元恋人の立ち振る舞いと、その上でのハードボイルドネスに少しだけ救われたような気がします。
 そして、いずれのバージョンも、それら全てを含めた過去を流していくような、あるいは逆にフラッシュバックしていくかのようなフィルムラッシュによるエンディング。
 涙する主人公の心情を慮ると、こちらもそのユーモラスな映像に思わず顔がほころびながらも、涙腺も・・・
 過去の思い出に浸るように見える『劇場版』に対して、流しきれない感傷が残るような『完全版』。
 この上なくセンチメンタル、それでいてほのぼのとした温かな空気感。
 近いようで遠い、遠いようで近い、故郷と若い日の思い出。
 エピソードは違えど、似た感じの感覚は誰にでもあるはず。
 それが琴線に触れるとともに、忘れてしまっていた記憶が蘇ってくる人も少なくないのでしょう。
 穏やかに遠い所を眺めるような時間。
 『劇場版』『完全版』、テイストは違えど、いずれも不朽の名作。
 古今東西、Saudadeな映画の決定版


 

posted by H.A.


【Cinema Paradiso】『マリアンヌ』(2016)

『マリアンヌ』(2016)

マリアンヌ(字幕版)
ブラッド ピット
2017-05-24


 2016年、監督ロバート・ゼメキス、出演ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、他。
 第二次世界大戦下のサスペンス、あるいはラブストーリー。
 主人公はカナダの工作員。
 モロッコでの作戦で出会ったフランスの女性工作員と結婚。
 ロンドンに移住、子どもも生まれ普通に暮らす中、妻に二重スパイの疑いが掛かります。
 トラップを掛ける当局と、独自に調査する主人公。
 さて、はたして妻は二重スパイだったのか、この家族の行く先はハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか・・・?
・・・
 シンプルでわかりやすいストーリーにも関わらず、最後まで先が読めない展開。
 いくつかのパターンは想定できるものの、どこに行き着くのかわからない脚本と演出の妙。
 工作員カップルのハードでクールな仕事での立ち振る舞いと、ほのぼのとした普通の家庭生活のギャップ。
 その明暗を演じ切ったクールなブラッド・ピット、美しく妖しいマリオン・コティヤールのの強烈な存在感。
 さらに『カサブランカ』(1942)を想い起こすモロッコの街、砂漠、当時を再現したセット、などなどの美しい映像。
 時代と国際情勢に翻弄される人生の哀しさ、そのシリアスなサスペンス。
 本作の設定に遠くない実話もあるようで、実は今もある話なのかもしれません。
 が、本作、陰湿でも暗くもなく、どこかほのぼのした空気感。
 しんみりとした温かさ・・・ってなのも妙ですが、そんな複雑な思いの残る映画。




posted by H.A.



【Cinema Paradiso】『A.I.』 (2001)

『A.I.』 (2001)

A. I. (吹替版)
ハーレイ・ジョエル・オスメント
2014-01-01


 2001年、スティーヴン・スピルバーグ監督、出演ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジュード・ロウ他。
 未来版ピノキオ、あるいはアンドロイドの悲哀を描いたSF。
 原案はスタンリー・キューブリックとのことで、事情が許せば彼が撮っていたのかもしれません。
 スピルバーグ諸作の中では不人気なのでしょう。
 が、ありきたりのファンタジーには留まらない、何ともいえない複雑な思いを喚起する映画。
 ごく普通のファミリーに迎えられたアンドロイド。
 いじめられ、それでも健気に暮らしつつ、いつの日か人間になれることを想う日々。
 珍妙ながら平穏な日々を経て、ふとしたトラブルで家を追われ、浮浪生活を始めます。
 立ち振る舞いがとても洒落ている浮浪ジゴロ・アンドロイド他、さまざまなアンドロイドがさまざまな小ネタとともに登場し消えていきます。
 そして画面一面に広がる月の場面に代表されるように、とても美しい映像。
 紆余曲折を経て人類が滅びていく中、人間に成れることを信じ、海中に沈んだティンカーベルの像をただただ見つめ、魔法を待つアンドロイド。
 経つ数千年の時・・・
 果たしてアンドロイドは救われたのかどうか?、夢を追い求めることは幸せをもたらすのかどうか?・・・・
 とても残酷なストーリーにも思えるし、ほのぼのとしたムードに悲哀が溶けていくようにも感じます。
 さまざまな複雑な想いが残る、極上のファンタジー。


 

posted by H.A.



【Cinema Paradiso】『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(2016)

『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(2016)

 2016年、オーストラリア・アメリカ・イギリス合作。
 監督ガース・デイヴィス、出演デーヴ・パテール、ルーニー・マーラ、デビッド・ウェナム、ニコール・キッドマン、他。
 実話に基づく、家族への想いを描いた人間ドラマ。
 舞台は1980年代のインドから。
 貧困の中、優しい母と兄に支えられ、健気に過ごす主人公。
 幼いある日、兄の仕事についていった駅で回送列車に乗り込み寝てしまい、ひとり数千キロ離れた街へ。
 住所や名前を正確に伝えることができない中、浮浪児として過ごす主人公。
 保護施設を経て、オーストラリアの優しい夫婦に里子として迎えられ、不自由なく育っていきます。
 経つこと二十数年。
 幸せな日々の中、忘れることのできない実の母、兄への想い。
 長年の葛藤と探索の後、故郷の街を見つけ、旅立つ主人公・・・
・・・
 派手な演出や過剰なドラマチックさ、あるいはヒューマニズムの押し付けもありません。
 終始静かでゆったりとした、どこか遠くを眺めているような空気感。
 度々登場する兄との日々の回想に、自身の思い出や郷愁がよぎる人は少なくないのでしょう。
 Saudade、そのものズバリ、静かな感動の一作。




posted by H.A.



【Cinema Paradiso】『スリー・ビルボード』(2017)

『スリー・ビルボード』(2017)



 2017年、監督、脚本マーティン・マクドナー、出演フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、他。
 アカデミー主演女優賞、助演男優賞受賞。
 新感覚のサスペンス、あるいは人間ドラマ。
 舞台はアメリカ南部の田舎町。
 娘を殺され、犯人が捕まらない事に業を煮やした主人公は、ロードサイドに警察署長を非難する趣旨の立て看板を設置します。
 警察署長は善人で人望の厚い人物、地域住人の非難の目は主人公に。
 警察からも敵視され、関係者への嫌がらせなども起こります。
 娘を殺した犯人はいったい誰なのか?
 警察署長、強硬な警官、主人公の息子、元夫、その他の人々との関係はどうなるのか?
 主人公はどのように事件に決着をつけるのか?
 さまざまな疑問を孕みながら、行き着く結末は?
 ・・・
 普通のサスペンス、犯人捜しのストーリーではありません。
 先が全く読めない展開。
 あれ?そっちにいくの?の繰り返し、何度も期待を裏切られます。
 また、とてもカウボーイな感じの主人公(女性ですが)を含めて、主な登場人物全てが、程度の差こそあれ何らかの狂気にとらわれているような設定。
 そんな中でのあたたかな人情。
 さらにハッピーエンドなのかバッドエンドなのか判断のつかない結末。
 これまた意外で複雑です。
 そして全体を包み込むような、アコースティックギターとフォークな歌を中心としたゆったりとした音楽、静かな空気感。
 シンプルなようで複雑な思いの残る、複雑な作品。




posted by H.A.

【Cinema Paradiso】『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 (2014)

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 (2014)

 2014年、監督・脚本アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、出演マイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、エイミー・ライアン、ナオミ・ワッツ、他。
 自己を取り戻そうともがく人間の複雑でデリケートな心情を描いた人間ドラマ。
 アカデミー賞、作品、監督、脚本、撮影賞受賞。
 かつてハリウッド映画でスーパーヒーロー“バードマン”を演じた落ち目の男優が、ブロードウェイの演劇での再起を目指します。
 ときおり主人公の意識の中に現れる”バードマン”を中心とした幻想と現実が交錯する構成。
 主人公マイケル・キートンの繊細で複雑な表情、エドワード・ノートン扮するクレージーな俳優との不思議なライバル関係、グレてしまった娘との関係、別れた妻との距離感など、個々が孤立して反目しあっているようで、気遣い合っているような微妙な人間関係。
 かつてマイケル・キートンが演じた『バットマン』(1989)、『マルホランド・ドライブ』(2001)を想わせる売れない女優役のナオミ・ワッツ、その他、映画界のネタを挿みながら、コミカルなようなシリアスなような、微妙な雰囲気の中でストーリーは進んでいきます。
 そしてドタバタのプレビューを経て、衝撃の本公演初日~結末・・・
 さて、これはハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか?
 主人公は自己を取り戻すことができたのか?
 どこまでが現実で、どこからが幻想なのか?
 諸々の意味で含蓄の深いエンディング・・・
 歓喜でも絶望でもない微妙な空気感、現代人の複雑で微妙に病んだ気持ちと、他者、社会との関り、その中での葛藤に共感する人は少なくないのでしょう。
 さらに、緩急、明暗のメリハリ、人物のアップが多用されつつの美しい構図は、全編さながら動く名画。
 ぶっ飛んでいるようで、チャラいようで、クールなようで、哀しいようで、どこか暖かな深い映画だなあ、と思います。


 

posted by H.A.


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