“Lost Ships” (2020) Elina Duni, Rob Luft
Elina Duni (Voice) Rob Luft (Guitar)
Fred Thomas (Piano, Drums) Matthieu Michel (Flugelhorn)
本作はイギリスのギタリストRob Luftとの共作名義。
サポートにピアノ、“The Gift” (2012) Susanne AbbuehlなどECM諸名作に参加する名フュリューゲルホーンが加わる静かな音。
サポートにピアノ、“The Gift” (2012) Susanne AbbuehlなどECM諸名作に参加する名フュリューゲルホーンが加わる静かな音。
ECMではコンテンポラリージャズなColin Vallonトリオとの共演諸作、ナチュラルでフォーキー、懐かしい感じのソロ演奏“Partir” (2018)でしたが、本作は別な印象。
地中海エスニックな色合いも残しつつ、センチメンタルでキャッチー、フォーキーなポップス色が濃厚。
トラディショナルと二人のオリジナル曲が半々にその他を少々。
スタンダード”I’m A Fool To Want You”を挟みつつ、締めになぜかシャルル・アズナヴールが待ち受ける、そんな構成。
但し、全編静かで強い浮遊感、いかにもECMな色合い。
ギターはアコースティックだけでなく、ジャズともロックともつかないクリーントーンなエレキギターがたっぷり。
さらに零れ落ちてくるような美しいピアノとさりげない寂寥感を醸し出すフリューゲルホーンがフィーチャーされる場面も多く、それらはコンテンポラリージャズな音。
入れ替わり立ち替わり入ってくる全ての楽器が音数を絞った静かな名演。
さらに零れ落ちてくるような美しいピアノとさりげない寂寥感を醸し出すフリューゲルホーンがフィーチャーされる場面も多く、それらはコンテンポラリージャズな音。
入れ替わり立ち替わり入ってくる全ての楽器が音数を絞った静かな名演。
そして全編を流れるほのかな哀しみ、懐かしさ。
過去~現代、エスニック、ジャズ、ポップス、クラシックが交錯する音。
そんな色合いの空間を泳ぐシルキーヴォイス。
全部合わせて優しく美しく儚い音。
センチメンタルなメロディたちとともにジワジワきます。
鎮静剤、清涼剤としても、とてもよろしいかと。
センチメンタルなメロディたちとともにジワジワきます。
鎮静剤、清涼剤としても、とてもよろしいかと。

posted by H.A.