吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

American

【Disc Review】“What's New?” (1962) Sonny Rollins

“What's New?” (1962) Sonny Rollins

Sonny Rollins (tenor saxophone)
Jim Hall (guitar) Bob Cranshaw (bass) Ben Riley (drums) Dennis Charles, Frank Charles, Willie Rodriguez, Candido (percussion)

WHAT'S NEW?
SONNY ROLLINS
RCAVI
2016-07-22


 ラテンなSonny Rollins。
 冒頭の”If Ever I Would Leave You”のカッコいいこと。
 ブロードウェーの粋なメロディと、陽気なビートに乗ってどこまでも続いていきそうな怒涛のインプロビゼーション。
 コンパクトにまとまった“Saxophone Colossus” (1956)の”St. Thomas”に対して、たっぷり十数分。
 テーマが終わって、先発の涼し気なギターの音でクールダウンしたら、前後左右に揺れながら少しリズムの芯を外したように置かれていく、少しひしゃげた黒々とした音がこれでもかこれでもかと続きます。
 至福の時間。
 後続もラテンなジャズのオンパレード。
 パーカッションとのDuoになっても、コーラスが入っても、変わらないテナーサックスの動き。
 何をやってもハードボイルド。




posted by H.A.


【Disc Review】“The Bridge” (1962) Sonny Rollins

“The Bridge” (1962) Sonny Rollins

Sonny Rollins (tenor saxophone)
Jim Hall (guitar) Bob Cranshaw (bass) Ben Riley (drums)

The Bridge
Sonny Rollins
Imports
2014-09-30


 Sonny Rollinsのギタートリオとの共演。
 不調で何とか、ブルックリン橋の下でどうとか、ようやく脱して何とか、ややこしい時期。
 確かに“Sonny Rollins, Vol. 1” (1956)や“Saxophone Colossus” (1956)あたりと比べるとおしとやかでしょうか。
 が、それゆえにピアノよりも線の細いギターとの相性がとてもいい感じ。
 訥々とした今にも止まりそうなスローバラード“God Bless the Child”、 "Where Are You?"がとても繊細でカッコいい。
 スピードが上がると、例のモースル信号も連発しつつのノリノリの吹きまくり。
 それでもブリブリグリグリな感じではなくて、上品で流麗なJim Hallのギターにスムースに繋がるいいバランス。
 もちろんあの少し歪んだような音と、汲めども尽きぬ泉のような音の流れは、上掲の歴史的な名演のまま。
 少々沈んだ感じのSonny Rollinsもカッコいいなあ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Sonny Rollins, Vol. 2” (1957) Sonny Rollins

“Sonny Rollins, Vol. 2” (1957) Sonny Rollins

Sonny Rollins (tenor saxophone)
Horace Silver, Thelonious Monk (piano) Paul Chambers (bass) Art Blakey (drums)
J. J. Johnson (trombone)

ソニー・ロリンズ Vol.2
ソニー・ロリンズ
ユニバーサル ミュージック
2016-12-14


 Sonny RollinsのBlue Note第二弾。
 This is 50’sなSonny Rollins。
 幕開けはひたすら景気のいい音が鳴り続けるイケイケジャズ。
 突撃あるのみのサックスに、トロンボーン、ピアノ。
 ンチャンチャのハイハットに、おめでたいことこの上ないドラムロール。
 必死にペースをキープしウォーキングするベース。
 間にThelonious Monkのブルージーですっとぼけた感じでクールダウンしつつ、ベタベタ、綿々としたバラードで締め。
 終始鳴り響く少しひしゃげたようなぶっといテナー。
 飛び散る汗と真っ黒けな音。
 愉快痛快。




posted by H.A.


【Disc Review】“Sonny Rollins, Vol. 1” (1956) Sonny Rollins

“Sonny Rollins, Vol. 1” (1956) Sonny Rollins

Sonny Rollins (tenor saxophone)
Wynton Kelly (piano) Gene Ramey (double bass) Max Roach (drums)
Donald Byrd (trumpet)

Volume 1
Sonny Rollins
Blue Note Records
2003-07-18


 Sonny Rollins、Blue Noteでの第一集。
 あの時代のモダンジャズ、ハードバップの典型的な音。
 アコースティック4ビートといかにもブラックアメリカンらしく堂々と鳴るホーン。
 ベタつかないクールでブルージーな空気感。
 冒頭の”Decision”なんてまさにそんな音。
 いかにもBlue Note、これこそBlue Noteな、ミディアムテンポ、マイナーコードのブルージーな音。
 “Cool Struttin'” (1958) Sonny Clarkよりも、こちらの方が先。 
 キャッチーな“Saxophone Colossus” (1956)よりも、こちらの方がザラついた感じがして、それがクールでハードボイルド。
 ちょっとヤクザなメロディに、ぶっとく黒々としたテナーサックスのゆったりとした吹きっぷり。
 どの曲でも元曲のテーマやコードの流れがキッチリ聞こえてくるフレーズが次から次へと湧き出してきます。
 だから逆にモード、フリーとは相性がよくないんじゃない?とか勝手に思ったり、思わなかったり・・・
 とにもかくにも、Sonny RollinsのBlue Noteなハードバップは最高。




posted by H.A.


【Disc Review】“Combo 66” (2018) John Scofield

“Combo 66” (2018) John Scofield

John Scofield (guitar)
Gerald Clayton (piano, organ) Vicente Archer (bass) Bill Stewart (drum)

COMBO 66 [CD]
JOHN SCOFIELD
VERVE
2018-09-28


 大御所ギタリストの最新作。
 4ビートを中心としたオーソドックスな現代ジャズ。
 ピアノトリオ、またはオルガントリオを背景にした、いつもの軽く歪ませたブルージー成分、ロック成分多めなジャズギター。
 全曲、あの沈んでいくようなダークで不愛想なオリジナル曲、ミディアムテンポ中心。
 私的にはあの“You're Under Arrest” (1984,1985) Miles Davisの超高速タイトル曲が強烈過ぎて、ついついそれを期待してしまうのですが、30年経ってもあれっきり、というかあれが特別だったのでしょうねえ。
 ともあれ、男臭くてヤクザな感じ、意外なところにブレークが入るいつものスタイル・・・と思っていたら、終盤にポップソングのようなキャッチーなバラードも。
 かつてのハイテンションジャズフュージョン、あるいはジャムバンドっぽさも残しつつ、心地よくバウンドする一線級のジャズバンドに、ウネウネとしたギター。
 どこか懐かし気な香りのする、かといってモダンジャズには収まらない、ロック世代以降のアメリカンな音。
 歳を重ねてもなお、何事もなかったように淡々と弾き連ねていく姿が何ともクールでカッコいいなあ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Christmas Songs” (2005) Diana Krall

“Christmas Songs” (2005) Diana Krall

Diana Krall (piano, vocals)
The Clayton/Hamilton Jazz Orchestra
Jeff Hamilton (drums) Robert Hurst (bass) Anthony Wilson (guitar) Gerald Clayton, Tamir Hendelman (piano) Jeff Clayton (alto sax, flute) Keith Fiddmont (alto sax, clarinet) Rickey Woodard, Charles Owens (tenor sax, clarinet) Adam Schroeder (baritone sax, bass clarinet) Rick Baptist, Sal Cracchiolo, Clay Jenkins, Gilberto Castellanos (trumpet) William Barnhart, Ira Nepus, George Bohanon, Ryan Porter (trombone) Tommy Johnson (tuba) Rick Todd, David Duke, Joe Meyer, Brad Warnaar (French horn) Joe Porcaro (percussion)

Christmas Songs
Diana Krall
Verve
2005-11-01


 懐かしいクリスマスアルバム。
 ものすごーく久々に聞いてみると、巷にあふれるアルバムとはちょっと違う、徹底的に洗練された音。
 いわゆるポップス仕立てではなく、ブルージーでジャズなこの人らしい音。
 よき時代のアメリカンなノスタルジー。
 


【Disc Review】“Live In Bologna 1985” (Apl.1985), “Strollin'” (Jun.1985) Chet Baker

“Live In Bologna 1985” (Apl.1985), “Strollin'” (Jun.1985) Chet Baker

Chet Baker (trumpet, vocals)
Philip Catherine (electric guitar) Jean-Louis Rassinfosse (double bass)


ストローリン
チェット・ベイカー
SOLID/ENJA
2018-05-23


 Chet Baker、この期の定番の編成の一つ、ギターとベースのトリオでのライブ録音。
 ギターがジャストジャズなDoug Raneyからロックも混ざるPhilip Catherineに、ベーシストも交代。
 イタリア、ドイツでの近い時期のステージを収めた二作。
 少し躍動感が強い“Live In Bologna 1985” (Apl.1985)、ひたすら沈み込むような“Strollin'” (Jun.1985)。
 “Diane” (1985) Chet Baker & Paul Bley と同年、1980年代、静謐なChet Baker。
 どちらのステージも水を打ったように静かな空間。
 その中を静かに流れていくジャズ。
 徐々に熱を帯びていく攻撃的なギターとベースにクールなトランペット。
 ときおりのファンクなビートやエフェクティングされたギターも交えながら演奏は進みます。
 スピードが上がっても、ラテンになっても、バックのテンションが上がっても、トランペットはあくまでクール。
 トランペットが後ろに引くとフュージョンの香りも漂うギター、ベースの怒涛のようなDuo。
 が、トランペットが戻ると端正で流麗なジャズ。
 懐かしいものが脳裏をよぎる瞬間。
 American_man in EuropeのAmerican Saudadeな音。




posted by H.A.

【Disc Review】“Day Break” (1979) Chet Baker

“Day Break” (1979) Chet Baker

Chet Baker (trumpet, vocals)
Doug Raney (guitar) Niels-Henning Ørsted Pedersen (bass)

デイブレイク Daybreak
チェット・ベイカー・トリオ Chet Baker Trio
THINK! REOCRDS
2017-09-20


 Chet Baker、ドラムレスのトリオでのライブ録音。
 1970年代の終わり、デンマーク。
 静かに淡々と進む音。
 音の張りがどうとか、音程がなんとか、などなど、いろんなご意見はあるのでしょう。
 が、テーマソングのごとき端正なハードパップ"For Minors Only"、CTI時代の代表的な哀愁曲"You Can't Go Home Again"の長尺な演奏が聞ければそれで充分。
 私的Chet Bakerの二曲。
 ヨーロッパに場を移しての再演も、これまたクールで、ハードボイルドで、センチメンタル。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“You Can't Go Home Again”, “The Best Thing For You” (1977) Chet Baker

“You Can't Go Home Again”, “The Best Thing For You” (1977) Chet Baker

Chet Baker (trumpet)
Don Sebesky, Kenny Barron (electric piano) Richie Beirach (electric piano, clavinet) John Scofield (guitar) Gene Bertoncini (acoustic guitar) Ron Carter (bass) Alphonso Johnson (electric bass) Tony Williams (drums) Ralph MacDonald, Arto Tuncboyaciyan (percussion)
Hubert Laws (flute, bass flute, piccolo) Paul Desmond (alto sax) Michael Brecker (tenor sax) John Campo (bassoon) and String

ユー・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン(紙ジャケット仕様)
チェット・ベイカー
ユニバーサル ミュージック クラシック
2005-12-14

The Best Thing for You
Chet Baker
I.M.S Records


 Chet Baker、フュージョン寄りのセッションから二作。
 人気作“She Was Too Good to Me” (1974)の続編的作品。
 現在は未発表音源を加えて二作を混ぜてしまったCDも流通しているようです。
 ジャズとファンクが交錯する強いビートとフワフワしたエレピが全体のイメージを作り、ビッグネームなメンバーがソロを奏で、ストリングスが彩りを加える豪華な編成。
 スタンダードを含めてキャッチーな楽曲が揃っていますが、出色はセッションを仕切ったのであろうDon Sebesky のベタベタにセンチメンタルな“You Can't Go Home Again”、似合っているかどうかはさておき怒涛のラテン”El Morro”、Richie Beirachの激しいファンクフュージョン"Out Of Our Hands"でしょうか?
 激しくハイテンションなバンドと、周りに合わせつつもクールなトランペット。
 1970年代フュージョン、ファンク色が強くなってきて、熱とクールネスが交錯する特別な音。
 過激さとちょっと甘酸っぱい感じの懐かしさのアンバランス、それが何ともいい感じ。
 このあたりのおいしそうな所だけを聞きたい時には“Together” (1974-1977) Chet Baker & Paul Desmondなんてとても素晴らしいオムニバスがあります。




posted by H.A.


【Disc Review】“She Was Too Good to Me” (1974) Chet Baker

“She Was Too Good to Me” (1974) Chet Baker

Chet Baker (Trumpet, Vocals)
Bob James (Piano, Keyboard) Milt Jackson, David Friedman (Vibes) Ron Carter (Bass) Steve Gadd, Jack DeJohnette (Drums)
Paul Desmond (Alto Saxophone) Romeo Penque (clarinet) Hubert Laws, George Marge (Flutes) and orchestra

She Was Too Good to Me
Chet Baker
Masterworks
2010-10-05


 Chet Baker、言わずと知れた名作、人気作。
 1970年代CTI、フュージョン~ポップスも混ざり合う音。
 エレピのクールでフワフワした響き、攻撃的でパタパタ、シャカシャカしたドラム、間延びしたようなエレキっぽいウッドベース。
 全部合わせて1970年代のジャズ。
 そんな音を背景にした、クールなトランペット、フルート、激甘アルトサックスの絡み合い。
 さらにときおりの甘いボイスにロマンチックなオーケストラ・・・
 とても優雅。
 心地よさ最高。




posted by H.A.


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