“Street Dreams” (1988) Lyle Mays
Lyle Mays (Piano, Keyboards)
Bill Frisell (Guitar) Marc Johnson, Steve Rodby (Bass) Peter Erskine, Steve Gadd, Steve Jordan (Drums) Glen Velez, Vicki Randle (Percussion)
Dave Taylor (Bass Trombone) Bob Malach, Bob Mintzer (Tenor Saxophone, Flute) Chris Seiter, Dave Bargeron, Keith O'Quinn (Trombone) Laurie Frink, Randy Brecker, Bob Millikan (Trumpet) Emilia Barros (Voice) Vicki Randle (Vocoder) and strings
名作“Still Life (Talking) ” (1987)、これも名作”Letter from Home” (1989)の間での制作。
前作“Lyle Mays” (1985)はPat Metheny Groupに近いサウンドでしたが、本作は少々面持ちが異なります。
前半は、よりアメリカンフュージョンに近い色合い。
ドラム、サックスを中心として、その系の人が多いからなのか、もっとわかりやすい音楽にしたかったのか、その時代のサウンドなのか、とにもかくにも明るいフュージョンサウンド。
少々デジタル臭もするキッチリしたビートに、豪華でこれまたキッチリとしたホーンのアンサンブル。
Pat Metheny人脈では珍しいブルージーなジャズの雰囲気の演奏もあったりして・・・
といってもファンキーでもキメキメのフュージョンでもスムースジャズでもない、淡くて柔らかな雰囲気はLyle Maysの音楽。
ピアノトリオとBill Frisellで演奏されるフワフワした”August”や、幻想的な”Before You Go”なんてとてもいい感じ。
後半は組曲。
エスニック色、あるいはオーケストラも交えながら、幻想と躍動、強烈なインプロビゼーションが交錯するとてもドラマチックな構成の力作。
エスニック色、あるいはオーケストラも交えながら、幻想と躍動、強烈なインプロビゼーションが交錯するとてもドラマチックな構成の力作。
などなど含めて、いろんなテイストがてんこ盛り。
それら合わせて後の”We Live Here” (1995)、さらに”Imaginary Day” (1997)、”The Way Up” (2003,2004)のような大作路線につながっていくのでしょうね。
時期的にはちょっと遠いか・・・
