Gabby Pahinui (Steel Guitar, 12string Guitar, Bass)
posted by H.A.
“Tuki” (2003-2005) Miki N'Doye
“The Rain” (2001) Ghazal
“Resonante” (2011) Luis Chavez Chavez
Luis Chávez Chávez (guitar)
Antonio Restucci (mandolin) Fernando Silva (cello, bass) Luciano Cuviello (drums) José Luis Viggiano (perccusión)
Carlos Aguirre (accordion) Sebastián Macchi (piano, Rhose) Juan Falú (guitar) Luis Barbiero (flute)
Ramiro Gallo (violin) Francisco Lo Vuolo (piano) Eugenio Zeppa (clarinet, claron) Leandro Drago (keyboard) Nahuel Ramallo, Gonzalo Díaz (perccusión)
チリのギタリストLuis Chávez Chávezによる現代フォルクローレ・・・ではなさそうで、南米ジャズとも違って・・・何と申しましょうか・・・まあ、クラシック系・・・
とにもかくにも、静かでメロディアスながら不思議感たっぷり。
強い寂寥感と静けさに凄味すら漂う作品。
Carlos Aguirre, Sebastian Macchi , Fernando Silvaなどの有名どころを含めて、たくさんの人が参加していますが、基本的にはギターと楽曲ごとに入れ替わる少人数のサポートで進む、少し沈んだ感じの音。
冒頭はギターとチェロが漂いながら絡み合う、静かながらハイテンション、哀し気なコンテンポラリージャズ風。
続くは優雅で流麗なCarlos AguirreのアコーディオンとのDuo、切なげなSebastian Macchi, Fernando Silvaとのトリオ、寂しげなギターDuoのワルツ、穏やかな木管との絡み、Astor Piazzola的なバイオリンが唸るタンゴな演奏、などなど、さまざまな編成、さまざまな表情の演奏が続きます。
いずれもキャッチーなメロディ、とても優雅な演奏なのですが、沈んだムードの音の流れ。
そんな流れをそのまま引き継いで、後半は組曲”Rayuela”。
そのタイトル曲、わずか三分半のワルツが凄い。
今にも止まりそうなスローテンポ、遅れ気味に美しいメロディを置いていくギター、つつましやかにカウンターをあてるチェロと、これまた聞こえないほどにつつましやかなエレピと電子音。
それだけ。
それだけで数十作分の価値がありそうな素晴らしい演奏。
これは鳥肌もの・・・
クラシカル、ノスタルジックなようで、先端的。
名作です。
posted by H.A.
“Templanza” (2010-2012) Francesca Ancarola
Francesca Ancarola (voice, guitar)
Carlos Aguirre (keyboards, piano) Federico Dannemann, Simón Schriever (guitar) Antonio Restucci (guitar, mandolim) Rodrigo Galarce (bass) Carlos Cortés (drums, percussion) Oscar Arce (percussion) Claudio Rubio (sax) Christián Gutierrez (cello)
Teco Cardoso (sax) Léa Freire (flute) Andrés Beeuwsaert (keyboards) Fernando Demarco (bass) Edu Ribeiro (drums) and others
チリの女性ボーカリストFrancesca Ancarolaの現代フォルクローレ、あるいは南米ポップス。
Carlos AguirreのレーベルShagrada Medraから。
少々アバンギャルド風味、ロック風味もあった前作“Lonquen” (2010)から毒気が抜けて、アコースティックな現代フォルクローレの色合いが強くなった感じでしょうか。
全体のサウンドを含めて華やか系、ボーカルも少々強い系でありつつも、明るく穏やかな方向に振れたイメージ。
ジャジーですがポップス度も高め。
オリジナル曲中心、全てキャッチーなメロディ揃い。
1980年代のAORやブリティッシュソウルのムードでしょうかね?
・・・と思っていたら、マンドリンやらガットギターやらチェロやらが鳴り出して、やはりアルゼンチンと共通する音の流れ。
ブラジル、サンパウロ系とも繋がっているようで、タイトル曲はゲストで参加している“Arraial” (2017) Vento em Madeira のLéa Freireのセンチメンタルなメロディ。
確かにAndre Mehmariあたりとも繋がる空気感です。
それとCarlos Aguirreの雰囲気、さらにスパニッシュテイストを混ぜて、ポップス方向に振った感じ。
ジャケットのムードと同様に、少々ダークな“Lonquen” (2010)に対して、明るくオシャレなムードの本作。
・・・などなど含めて、全編前向きで爽やか、それでいてセンチメンタル、郷愁感たっぷり。
とても素敵なジャジー南米ポップス、華やか系。
これは名作。
posted by H.A.
“Lonquen” (2010) Francesca Ancarola
Francesca Ancarola (voice, guitar)
Federico Dannemannv (guitar, cuatro) Juan Antonio Sanchez (guitar) Antonio Restucci (guitar, mandolim) Carlos Aguirre (keyboards, piano) Rodrigo Galarce (bass) Daniel Rodriguez (percussion, drums) Elizabeth Morris, Jose Seves (Cajones)
チリの女性ボーカリストFrancesca Ancarolaのエスニックでジャジーなフォークロック、あるいは南米ポップス。
Carlos AguirreとDuoで静かな子守歌集“Arrullos” (2008)を制作した人。
が、本作は強烈なパーカッションを含めてビートが強く、ボーカルもシャウト気味。
アフリカンなパーカッションに、ウッドベースが弾むファンクなビートに、ロックなギター。
ジャズファンクっぽくもあり、ロックっぽくもあり、複雑な展開、シャウトするボイス含めて、そこそこアヴァンギャルドな感じ。
このレーベルとしては異色な質感かもしれません。
そんな演奏が目立ちつつも、いかにもフォルクローレな優し気な曲、あるいは悲し気な曲も何曲か。
Carlos Aguirreが入る曲は、あの零れ落ちるような繊細なピアノが生える音作りなのですが、アフリカンなパーカッションが響くエスニックなファンクの方が印象に残ります。
ってな感じでいろんな色合いが交錯する少々強めの音には少々面食らうのかもしれません。
この感じの方が現代的だし、少々硬派な感じをお求めの向きにはこの方がよいのかもしれません。
ジャジーで少々アヴァンギャルド、少々ダークなムード、現代的で先進的な南米サウンド。
そんな感じのポップス。
もちろん上質です。
posted by H.A.
jazzsyndicate
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