“Molde Jazz Festival 1972 & 1973” (1972,1973) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
Keith Jarrett、ノルウェーのジャズ祭でのソロ演奏、1972年、1973年二年分。
ブートレッグ、テレビ放映からの音源でしょうか。
公式作品“Solo Concerts:Bremen/Lausanne” (Mar.Jul.1973)を間に挟んだ両年のステージ。
1972年、冒頭は沈んだムード、徐々にテンション上げながら見え隠れする美メロ・・・が、鳴り響く不協な音・・・、前向きなフォークロックなメロディで立て直す5分前後。
それをベースとしつつ、ゴスペル、美メロ、フリー、ラグタイムなどの色合いが交錯。
どこに向かうのか模索すること十分前後、落ち着いたのは美メロをベースに高速パッセージが飛び交う展開。
が、その時間は短く、再びフォークロック、ゴスペルチックな展開に転じて前半を締め。
それをベースとしつつ、ゴスペル、美メロ、フリー、ラグタイムなどの色合いが交錯。
どこに向かうのか模索すること十分前後、落ち着いたのは美メロをベースに高速パッセージが飛び交う展開。
が、その時間は短く、再びフォークロック、ゴスペルチックな展開に転じて前半を締め。
後半、短く不思議系な展開を挿み、リリカルな感じから諸々の展開を経てビートが定まると、再びフォークロック、前向きなコード展開と美しい高速パッセージ。
その流れでゴスペルモードに移行していくかと思いきや、ビートを落としてこの期では珍しい雅な感じからコードを叩きつける激しい時間を経て、フォークロックとリリカルが入り混じる形で静かにエンディング。
目まぐるしく色合いが切り替わる1972年のステージ。
1973年、穏やかに始まりますが、早々にアップテンポへ移行、続いて後の“La Scala” (Feb.1995)あたりで目立つ思索的ミニマル的なリフレインに突入、そこに美しい高速パッセージが散りばめられる強烈な緊張感。
沈痛な表情は少しずつ形を変えながら徐々に明るくなっていき、定番のフォークロック~ゴスペルパターンに移行、高揚感の中で前半を締め。
沈痛な表情は少しずつ形を変えながら徐々に明るくなっていき、定番のフォークロック~ゴスペルパターンに移行、高揚感の中で前半を締め。
後半は思索的にスタート、ビートを定めることなく漂うような演奏が続いた後、ゴスペルパターンに突入。
再び思索パターンに転じたのち、雅モードとミニマルモードが入り混じる形から、ゴスペルモード、穏やかな高揚感の中で幕。
再び思索パターンに転じたのち、雅モードとミニマルモードが入り混じる形から、ゴスペルモード、穏やかな高揚感の中で幕。
躍動感が強い1973年のステージ、名演でしょう。
いずれも近い時期の“Solo Concerts” (Mar.Jul.1973)に近いイメージ、ほどほどに甘く、ほどほどに硬派。
近いムードではあるのですが、三者三様、それぞれに違う表情。
但し、本二ステージ、クラシック色は薄く、フォークロックな感じが目立つともに、フリーや抽象的な場面が混ざり、双方ともに1980年代以降の色合いも既に、ってな感じでしょうか。 “The Köln Concert” (Jan.1975)を超えるようなステージはあったのか?ってな興味もあるのですが、結局の所、最も穏やかで、リリカル成分、美メロが多く、気難しさがないのが“The Köln Concert”、それで一番人気、ってな感じなのでしょうかね。
いずれにしても、この期はメロディアスな演奏が中心、美メロのてんこ盛り。
これらを即興で演ってしまうってのが信じがたいというか、畏れ多いというか・・・
これらを即興で演ってしまうってのが信じがたいというか、畏れ多いというか・・・
posted by H.A.