“The Gleaners” (2016) Larry Grenadier
Larry Grenadier (Double Bass)
アメリカンコンテンポラリージャズのベーシストLarry Grenadierのリーダー作、ECMレコードから。
Joshua Redman、Brad Mehldau、Pat Methenyなど、いろんなビッグネームのコンボに参加していた人。
ジャズな編成ではないベースソロ。
“Pettiford”なんて曲があったり、ジャズスタンダードがあったりもしますが、それらはさておき、全体のイメージはジャズっぽくありません。
クラシック風味もそこそこのノンジャンル・ベース・ミュージック。
現代音楽的でもフリーっぽくもなく、とてもメロディアス、明解で明るい印象。
淡い色合いを含めて、21世紀型のECMレコードっぽいといえばその通り。
静かな空間に響く低音。
漂っているようで決して崩れないビート、ときおりの疾走。
低音ゆえ曖昧な輪郭で遠くから響いてくるようなメロディたち。
優しくメロディアスな音の流れは、以前だとNew Age Musicとか呼ばれそうな感じ。
もしピアノなどが入ればもっと馴染みやすくなるのかもしれません。
が、それではありきたりになってしまうのでしょうか。
ジャケットのポートレートの大樹が緑になる感じ。
が、それではありきたりになってしまうのでしょうか。
ジャケットのポートレートの大樹が緑になる感じ。
本作は特別なあくまでモノクロームな音。
とてもつつましくてエレガント。
posted by H.A.