“Asian Fields Variation” (2017) Louis Sclavis

Louis Sclavis (Clarinets)
Dominique Pifarély (Violin) Vincent Courtois (Violoncello)

Asian Fields Variations
ECM Records
2017-03-17


 フランスのクラリネット奏者Louis Sclavis、変則トリオでの摩訶不思議な音楽。
 リズム隊、コード楽器なし、バイオリンとチェロとのトリオ。
 メンバーは“Rouge” (1991)あたりから共演が続くヨーロピアン。
 前作“Silk and Salt Melodies” (2014)は中近東~インドな色合いでしたが、本作のテーマはアジアのよう。
 絡み合う弦が醸し出す強い緊張感。
 ダークさを纏った抽象的な音の流れ。
 おそらくはキッチリと譜面にされたアンサンブルが中心なのだと思いますが、フリーあるいは現代音楽的な場面も多い構成。
 アジアの何処、何時をイメージしたのかはわかりません。
 冒頭のビートを定めず漂うような哀感は雅で日本的なような感じがするし、ところどころに現れる悠久系、あるいはインド系中華系の空気感がそれなのでしょうか。
 そんな中での激しいクラリネットの疾走。
 ヨーロッパ、インド、中近東と表情を変えるバイオリン、激しくうごめくチェロ。
 打楽器なしながら、あのKing Crimsonなキツいビート、リフな場面も登場しつつ、最初から最後までダークさと緊張感に包み込まれた時間。
 そして最後に収められたほのかな光。
 さて、フレンチから見たアジアはどんなイメージだったのでしょう。
 さて・・・?


 

posted by H.A.