“Sources” (2012) Louis Sclavis

Louis Sclavis (Bass Clarinet, Clarinet)
Benjamin Moussay (Piano, Fender Rhodes, Keyboards) Gilles Coronado (Electric Guitar)

Sources
Sclavis, Louis
Ecm Records
2012-06-26


 フランスのクラリネット奏者Louis Sclavis、2012年作。
 本作はギターとキーボードとのトリオ。
 ピアノはいかにもECMな美しい系、ギターはサイケな感じも入り混じる先端ロック系。
 ドラムレスでのトリオならば静かに漂うような演奏・・・確かにそんな楽曲もありますが、ピアノかギターがキッチリとビートを作る速いテンポ、激しい音も多く、攻撃的な印象。
 メロディは例の不穏系、陰鬱系、あるいは複雑系。
 不思議な方向に流れていく旋律、ジプシー系、中近東系、アフリカ系などなどさまざまな表情。
 ときおりエレピとギターが絡む先端系ロックな色合いも交えつつ不思議感たっぷり。
 アンサンブルで固められた楽曲とインプロビゼーション中心の楽曲が交錯しますが、前者は現代音楽的、後者は静かなフリージャズ的。
 複雑怪奇な旋律の強烈なユニゾンに計ったような(計っているのでしょう)オブリガード。
 アンサンブルで固められていると思っているところから抜け出し、代わる代わるに明後日の方向に動き、突っ走り、転げまわるクラリネット、ピアノ、ギター。
 全編を覆うダークな空気感も含めて毒気たっぷり、気難しい系な印象。
 全部含めて無国籍、無時代、アグレッシブなトリオミュージック。
 摩訶不思議。


 

posted by H.A.