“Cartography” (2008) Arve Henriksen

Arve Henriksen (Trumpet, Voice, Field Recording)
Jan Bang (Live Sampling, Samples, Programming, Beats, Bass Line, Dictaphone, Organ Samples) Eivind Aarset (Guitars) Lars Danielsson (Double-Bass) Audun Kleive (Percussion, Drums) Erik Honoré (Synthesizer, Samples, Field Recording, Choir Samples) Helge Sunde (String Arrangement, Programming) Arnaud Mercier (Treatments) Trio Mediaeval (Voice Sample) Anna Maria Friman (Voice) Vérène Andronikof (Vocals) Vytas Sondeckis (Vocal Arrangement) David Sylvian (Voice, Samples, Programming) Ståle Storløkken (Synthesizer, Samples)

Cartography
ECM Records
2008-12-31


 ノルウェーのトランペッターArve HenriksenのECMレコードでのアルバム。
 Jon BalkeLars Danielssonをはじめ、北欧系のアーティストの作品でよく見かける人。
 アンビエントなのか、音響系なのか、先端系なのか、フューチャージャズ(古い?)なのか、それらをあわせて、さらに教会なムードも加えつつ、組曲風に仕立てられたのであろう静かな音楽。
 その界隈の大物Eivind Aarset, Jan Bangから、大御所Lars Danielsson、さらにはあのDavid Sylvian(!)までが加わるメンバー陣。
 ノルウェーのトランペットの流儀か、Nils Petter MolværMathias EickといったECMとも縁の深い人たちの系譜を辿ったかどうかはさておき、彼らの寂寥感とサブトーンをもっともっと強くした、寂寥の塊のようなトランペット。
 尺八の音をトランペットで云々・・・の人だったと思いますが、そんな音。
 終始漂う哀し気なムード。
 ゆったりとした揺らぐビート、静かに薄く響く電子音、交錯する敬虔なコーラス、ときおりの朗読。
 その中を漂う寂寥感の塊トランペット。
 ときおり見える明確なメロディ。
 が、その時間は短く、また夢の中へ・・・
 最初から最後まで続く夢うつつな時間。
 そして最後に訪れる穏やかで前向きな音。
 哀しいけども救われた感じがする映画のようなムード・・・ってタイトルもそのままですね。
 途中で止めないで最後まで聞きましょう。
 きっと救われます。

※別の作品から


posted by H.A.