“Dream of the Elders” (1995) Dave Holland
Dave Holland (bass)
Steve Nelson (vibraphone) Gene Jackson (drums)
Eric Person (alto, soprano sax) Cassandra Wilson (vocals)
後々まで共演が続くビブラフォンが加わり、長くフロントを務めたSteve Colemanが交代、ドラムはこれまたスタイリストGene Jacksonに交代。
形としてはワンホーンカルテット。
さらにこれまたM-Base閥、後の女王Cassandra Wilsonが一曲に参加。
例のドスの効いたビート、無骨で愛想のない楽曲に、ビブラフォンの涼しげな音が加わります。
音の感じは変わりました。
サックスはよりシャープな印象、全体的には少し軽くなった感じがします。
後の二管作品と比べるとヴィブラフォンの出番、存在感がたっぷり。
サックスが達人であることは言わずもがななのですが、それが引いてヴィブラフォントリオになる場面もカッコいい。
突っ走るヴィブラフォン。
“Extensions” (1989)のギターとは違う印象の疾走感。
涼し気なようでハイテンションな怒涛のような演奏。
爽やか・・・とはニュアンスが違った、後々までも続く独特のクールネスと激しい演奏のバランスが定まった感じでしょうか。
なおCassandraさんはこの期にして既に貫禄たっぷり、例の異次元から響いてくるようなドスの効いた声、妖しいムード。
全部含めてカッコいいコンテンポラリージャズ、クールかつ激しい系。

posted by H.A.