“Conference of the Birds” (1972) Dave Holland
Dave Holland (bass)
Barry Altschul (percussion, marimba)
Sam Rivers, Anthony Braxton (reeds, flute)
Dave Holland、1970年代序盤、フリー混じりのコンテンポラリージャズ、ECMレコードから。
“Bitches Brew”(Aug.19-21,1969)を始め、エレクトリックMilesの初期を支えた人。
リーダー作ではあくまでウッドベースでアコースティック4ビート中心、フリー混じりのジャズ。
ファンク路線へ突き進むMilesバンドに長居しなかったのも納得の「ジャズ」。
ピアノレス、複数ホーンは以降の作品とも共通する編成。
本作の二人は凄まじいブチ切れサックス。
テーマを決めたら怒涛の疾走。
グルグルととぐろを巻くテナーに、激情を発しながら飛翔するアルト、ソプラノ。
激しい演奏ながらビートを崩すことなくグングン前に進むベース、自由にアクセントを加えるドラム。
1970年代エネルギー放出型ジャズのようで、どこか醒めた感じのクールネス。
フリーなコレクティブインプロビゼーションなども交えつつ、これでもかこれでもかとそんな演奏がてんこ盛り。
これは凄い。
甘さゼロ、ダークで辛口、ハードボイルドなジャズ。

posted by H.A.