“Change of the Century” (Oct.1959) Ornette Coleman
Ornette Coleman (alto saxophone)
Charlie Haden (bass) Billy Higgins (drums)
Don Cherry (pocket trumpet)
Ornette Coleman、1959年作。
“The Shape of Jazz to Come” (May.1959)と同じメンバー、その数ヶ月後の録音。
異様な緊張感のそちらに対して、オーソドックスで明るい色合い、キリッとした感じのジャズ。
メンバーは違いますが、“Tomorrow Is the Question!” (Jan.Feb.Mar.1959)に近い感じかもしれません。
ちょっと聞きでは大仰なタイトルとはちょっと違う、普通なジャズな感じ。
ブレークとアップダウンたっぷり、緻密でメカニカルなアンサンブルでのテーマ一発、怒涛のインプロビゼーション。
平和なような、普通にブルースっぽい感じなようで、徐々に歪んでいく時空。
この期の作品群、進むにつれてその歪み方が大きくなってきたようにも聞こえます。
さておき、そんな雰囲気の中で最後に収められたタイトル曲。
ブレークだらけの複雑なテーマ、伸び縮みするビート、ストップ&ゴーを繰り返すベース、起承転結などお構いなし、あちこちのフレーズを集めてきたような、明後日の方向にぶっ飛んでいくようなインプロビゼーション。
“Something Else!!!!” (1958)からあった違和感の要素が整理され、明確な形になった感じでしょうか。
普通のモダンジャズな枠を完全にはみ出した転換点ってな感じが、タイトル通り・・・といえばその通り。
posted by H.A.