“Change of the Century” (Oct.1959) Ornette Coleman

Ornette Coleman (alto saxophone)
Charlie Haden (bass) Billy Higgins (drums)
Don Cherry (pocket trumpet)

Change of the Century
Ornette Coleman
Rhino/Wea UK
2008-01-13


 Ornette Coleman、1959年作。
 “The Shape of Jazz to Come” (May.1959)と同じメンバー、その数ヶ月後の録音。
 異様な緊張感のそちらに対して、オーソドックスで明るい色合い、キリッとした感じのジャズ。
 メンバーは違いますが、“Tomorrow Is the Question!” (Jan.Feb.Mar.1959)に近い感じかもしれません。
 ちょっと聞きでは大仰なタイトルとはちょっと違う、普通なジャズな感じ。
 ブレークとアップダウンたっぷり、緻密でメカニカルなアンサンブルでのテーマ一発、怒涛のインプロビゼーション。
 平和なような、普通にブルースっぽい感じなようで、徐々に歪んでいく時空。
 この期の作品群、進むにつれてその歪み方が大きくなってきたようにも聞こえます。
 さておき、そんな雰囲気の中で最後に収められたタイトル曲。
 ブレークだらけの複雑なテーマ、伸び縮みするビート、ストップ&ゴーを繰り返すベース、起承転結などお構いなし、あちこちのフレーズを集めてきたような、明後日の方向にぶっ飛んでいくようなインプロビゼーション。
 “Something Else!!!!” (1958)からあった違和感の要素が整理され、明確な形になった感じでしょうか。
 普通のモダンジャズな枠を完全にはみ出した転換点ってな感じが、タイトル通り・・・といえばその通り。



posted by H.A.