“Japan Tour 2019” (2019) Guinga & Monica Salmaso
Guinga (guitar, voice) Mônica Salmaso (voice)
Teco Cardoso (Sax, Flute) Nailor Proveta (Clarinet)
繊細でミステリアス、儚い音の二人。
そんな色合いそのまま。
ギターと木管楽器二本、二人の声。
弾き語り以上、コンボ未満。
沈んだ感じのギターと柔やかな木管の二つが絡み合う、とても静かで穏やかな音。
少人数の変則な編成ですが、計算し尽くしたのであろうアンサンブルはとても豊かに響きます。
そんな音の流れの中を漂うスモーキーなミステリアスヴォイス×2。
個々の楽器と声が絡み合い、少しずつズレ、漂いながら織り成していく綾。
いつものノスタルジックなような、新しいような、メロディアスながらどこに動いていくのかわからない淡い色合いのメロディ、コードの流れ。
もはや二人の声の区別ができなくなるような緩やかでまどろむような時間。
ゆったりしたテンポの演奏が続きますが、いくらかのアップテンポではとてもノーブルなブラジリアジャズ。
21世紀の大都会東京で録られた音ながら、19世紀なのか18世紀なのか、はたまたもっと前なのか、よくわからない空気感。
耽美でアンニュイ。
これまたトリップミュージック。
posted by H.A.
ギンガのアルバムをつまみ食いで色々聴いてみました。私としては、ギンガ自身のボーカル自体は少し苦手かなあ。でもこの日本でのライブ音源や昨日聴いた“Noturno Copacabana”のような、室内楽的なアプーローチの作品群がとても魅力的。調べてみるとギンガもモニカ・サウマーゾもブラジルの至宝なんですね。もっと早く知っていれば。