“Storytellers” (2017) Luciana Souza
Luciana Souza (voice)
WDR Big Band Köln:
Vince Mendoza (produce, arrange, conduct)
Johan Hörlen, Karolina Strassmayer, Olivier Peters, Paul Heller, Jens Neufang, Stefan Karl Schmid (saxophone) Wim Both, Rob Bruynen, Andy Haderer, Ruud Breuls, John Marshall, Bastian Stein (trumpet) Ludwig Nuss, Shannon Barnett, Andy Hunter (trombone) Mattis Cederberg (tuba)
Paul Shigihara (guitar) Rainer Böhm (piano) John Goldsby (bass) Hans Dekker (drums) Marcio Doctor (percussion)
ブラジルのボーカリストLuciana Souza、ドイツのビッグバンドWDR Big Band Kölnとの共演。
ジャジーでゴージャス、少々幻想的なMPB。
Jobim、Djavan、GuigaからChico Pinheiroまで、新旧のブラジリアンの作品からの渋い選曲。
柔らかなビート感のブラジル曲、奇をてらわないオーソドックスなビッグバンドアレンジと、楽曲ごとに律儀にソリストを変え、いずれも手練れた各人のソロ。
それらに彩られたスモーキーとシルキーを行き来するミステリアスヴォイス。
主役は歌なのかもしれませんが、オーケストラのアンサンブル、ソロのスペースがたっぷりとられているので、コンテンポラリーなビッグバンドジャズとして聞いてもいい感じ。
パキーンとしたバンドサウンドと幻想的なメロディ、スキャットの対比。
決して大音量ではありませんが、とてもリッチな音。
決して大音量ではありませんが、とてもリッチな音。
ソリストたちの音にもタダモノではない感が漂います。
放送局曲系を中心としたドイツのビッグバンドモノには、ブラジル系を含めてよく出くわすのですが、いずれもゲストの色合いと喧嘩しない徹底的に洗練されたサウンド。
王道サウンドっちゃあその通りなのですが、どれもがありそうでなかなかない極めて上質なジャズ、あるいはジャズフュージョン。
王道サウンドっちゃあその通りなのですが、どれもがありそうでなかなかない極めて上質なジャズ、あるいはジャズフュージョン。
本作も然り。
ドイツのビッグバンドモノにハズレなし。
Luciana Souzaにもハズレなし。
posted by H.A.
蛇足:↓これもよかったら聴いてみて下さい。https://zawinul.hatenablog.com/entry/2020/04/11/225728