“Quadrant” (1977) Joe Pass, Milt Jackson, Ray Brown, Mickey Roker
Joe Pass (guitar) Milt Jackson (vibraphone) Ray Brown (bass) Mickey Roker (drums)
“The Big 3” (1975)のメンバーにドラムを加えたカルテット。
そちらは涼しいジャズでしたが、本作は熱血系。
ドラムが入ったからなのか、選曲なのか、そんな気分だったのか、よくはわかりませんが、オーソドックスなジャズながら激しい系の強烈な演奏。
アップテンポなジャズに、バラードでクールダウンしつつのファンク、ブルース。
ゆっくりしたテンポの曲でも、まるで短距離の競争をしているかのように高速フレーズを出し続けるビブラフォンとギター。
その後ろの方からグングン前に押し続けるベース。
ファンクを含めて、さすが御大、何をやっても堂に入っていらっしゃいます。
ベースを意識して聞くと、派手な演奏を繰り広げるフロントのお二人は、あくまで御大の掌の上で必死で全力疾走しているようにも聞こえてきます。
さすが御大。
“The Big 3” (1975)も同じような感じだったので、本作の激しさはMickey Rokerさんの存在が大きかったのでしょうかね。
いずれにしても、さすがの4人衆の強烈なジャズ。
名人が集まれば何でもできます。
そんな演奏集。
posted by H.A.