“Simplicity” (1967) Joe Pass

Joe Pass (guitar)
Hagood Hardy (vibraphone) Julian Lee (piano, organ) Bob Whitlock (double bass) Colin Bailey (drums)

シンプリシティ
ジョー・パス
EMIミュージックジャパン
2011-12-21


 Joe Pass、1967年作。
 とても落ち着いたジャズ&ボサノバの演奏集。
 サポートはオーソドックスなピアノトリオと涼し気なヴィブラフォン、ときおりオルガン。
 “For Django” (1964)あたりの怒涛の音符攻撃は封印した・・・、かどうかはわかりませんが、音数を絞ったゆったりとしたギター。
 優雅で落ち着いたボサノバ、ジャズの演奏が続きますが、ギターも再生速度が間違っているんじゃない、ってな落ち着き具合。
 それがとてもいい感じ。
 丁寧にキレイに置かれていく音符の心地よさ。
 もちろんとてもメロディアス。
 ときおり顔を出す例の高速フレーズがアクセント。
 このくらいがちょうどいいと思うんだけどなあ。
 Joe Pass諸作、世評はさておき、私的にはこれとさらに優雅な“Intercontinental” (1970)、あるいはボッサな“Tudo Bem!” (1978)、はたまた漂うような“Unforgettable” (Aug.1992)がお気に入り。
 とても涼し気、ジャズギターの私的名作。




posted by H.A.