“For Django” (1964) Joe Pass
Joe Pass (guitar)
John Pisano (guitar) Jim Hughart (bass) Colin Bailey (drums)
Joe Pass、初期の人気作。
この頃から超高速全開。
冒頭、哀し気なはずの“Django”から全力疾走。
これでもかこれでもかと音符を並べていく怒涛の演奏。
バラードになると音数が減って涼し気で落ち着いた演奏になるのですが、アップテンポでは最初から全開、ミディアムテンポでも気がつけばマシンガンのような高速フレーズの連続。
よくもまあ、ここまで指が動くなあ、と感心しきり。
もしこれがサックスだったら、あるいはピアノでも、うるさいのだろうなあと思いつつ、クリーントーンのエレキギターのクールな音なら、ほどほどのバランス。
1970年代以降の演奏には火が出そうなモノがたくさんありますが・・・
また、何曲かのバラードでゆっくりと音符が並べられていく様は、心地よさは最高。
そちらがお好みの向きには終始落ち着いたムードの“Simplicity” (1967)、あるいはエコーたっぷり、丸い感じで録音された“Intercontinental” (1970)あたりの方がいいのでしょうね。
さておき、硬軟織り交ぜたJoe Passさんのコンボでの神技が聞ける一作。
posted by H.A.