“The Golden Number” (1976) Charlie Haden

Charlie Haden (bass)
Don Cherry (pocket trumpet, flute) Archie Shepp (tenor saxophone) Hampton Hawes (piano) Ornette Coleman (trumpet)

ザ・ゴールデン・ナンバー(紙ジャケット仕様)
チャーリー・ヘイデン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2005-12-14


 Charlie Haden、“Closeness” (1976)に続くDuoシリーズ。
 本作もOrnette Colemanを始めとする鬼のような人たちとの共演。
 エスニックとジャズが錯綜するDon Cherry、妖し気な笛とキリッとしたトランペット。
 それを彩付けするような、おどろおどろしいベースの低音。
 縁がありそうであまりない?Archie Sheppとは、ヘビーなベースが空気感を支配するジャズ。
 ゆったりとしたテンポから始まり、急加速と減速を繰り返す長尺なインタープレー。
 Hampton Hawes とのOrnette Colemanナンバーは、ブルージーながらあちこちにぶっ飛びかけては戻ってくるジャズな演奏。
 かつての親分Ornette Colemanとの共演は長尺なバラード。
 “Lonely Woman”的な悲痛なテーマを奏でるトランペット。
 その後はそのメロディ、コードを追っているようなそうでも無いような二人のインプロビゼーション、インタープレー。
 各人の色合いに合わせた感じもする“Closeness” (1976)に対して、少々重い演奏。
 ヘビーなベースが前面に出て、さらにフリーなインプロビゼーションを中心としたような本作。
 気難しい感じがする分、よりハードボイルド。
 硬派なCharlie Hadenな演奏集。


 

posted by H.A.