“My Foolish Heart” (Jul.22.2001) Keith Jarrett

Keith Jarrett (piano)
Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)

My Foolish Heart: Live at Montreux (Ocrd)
Keith Jarrett
Ecm Records
2007-10-16


 Keith Jarrett Standars、2001年、スイス、モントルージャズフェスティバルのステージ、スタンダード演奏集。
 同時期の“Up for It” (Jul.2002)、“The Out-of-Towners” (Jul.28.2001)に遅れて、2007年リリース。
 東京でのライブ“Always Let Me Go”, “Yesterdays” (Apl.2001)も近い時期。
 かつての王道モダンジャズに近い、ジャズ曲と歌曲が半々になったこの期の選曲。
 タイトル曲のイメージ、あるいは落ち着いた印象の“Yesterdays” (Apl.2001)とは違って、“Whisper Not” (Jul.1999)の熱を引き継いだようなハイテンションな演奏。
 お約束の楽曲変化(へんげ)、あるいはゴスペルチックな展開もない、ど真ん中の直球ジャズ。
 一時期のStandarsには軽快なスイングってな印象がありますが、本作は熱出しまくり、汗噴き出しまくり、血沸き肉躍る系な熱血スイング。
 “The Song Is You”,  “Green Dolphin Street”がどこまで行くの?ってな激烈疾走チューンになり、“Straight, No Chaser”は少々フリー混じりのカッコいいファンク。
 ラグタイム、2ビートっぽい演奏が数曲あるのも印象的。
 もちろんタイトル曲を含めたバラードも挿まれますが、しっとりというよりもきらびやかに聞こえます。
 さて、お蔵に入っていた理由は何でしょう?
 熱血ジャズに過ぎるから?
 おっと、ジャケットもそんな感じになっていましたね。
 そんな血沸き肉躍る系ジャズのStandarsの記録。

※別のステージから。



posted by H.A.