“Inside Out” (Jul.2000) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)
Keith Jarrett Standarsでのスタンダード曲の演奏ではなく、オリジナル曲、あるいはインプロビゼーション集、ロンドンでのステージ。
このスタイルのアルバムは“Changeless” (Oct.1987)以来。
スタンダード曲の演奏から別の楽曲に変わっていくスタイルが定番化されていましたが、そんな演奏をオリジナル曲あるいはフリーなインプロビゼーションから展開していく、そんなイメージの演奏。
4ビートではない複雑なビート、シンプルなリフと変幻自在のインプロビゼーション。
そしてしばらくの後に始まるあの楽曲変化(へんげ)。
変化の先は、沈痛なバラードあり、フリーあり、あのエンヤットットなファンクあり、ゴスペルチックな展開あり。
ソロでの“La Scala” (Feb.1995)のように、神が降りてくる時間を待っている、あるいはその瞬間を紡ぐためにもがいているような、そんな流れ。
硬派でハードな演奏が続きます。
そして完全にスイッチが入ったと目される中盤、“341 Free Fade”のビート、リフのカッコいいこと。
最後のスタンダード曲でようやく嵐は収まりますが、そこに至るまでの徹底的にハードでストイックなKeith Jarrett Standars。
さて、果たして神は降りたのか?
それは個々にご判断を・・・
※別のステージから
posted by H.A.