“Whisper Not” (Jul.1999) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)
Keith Jarrett Standars、1999年、パリのステージ。
療養を経て“The Melody At Night, With You” (1998)の後、最初にリリースされた公式音源になるのでしょう。
開けてビックリ、元気で明るい・超高速・ハイテンション・ピアノトリオ・ジャズ。
後にリリースされる“After The Fall" (Nov.1998)の時点のスッキリ系とも違った感じ。
後にリリースされる“After The Fall" (Nov.1998)の時点のスッキリ系とも違った感じ。
優雅な歌曲のスタンダードではなく、ジャズメンのオリジナル曲の中心の選曲も相まってか少々武骨な感じもちらほら、モダンジャズ度は諸作の中でも最高かもしれません。
ともあれ、指は高速に動きまくり、例のうなり声とともに次々とフレーズが湧き出てくるあのスタイルが完全復活。
強い熱を発しつつ強烈に疾走し、軽快にスイングするジャズ。
が、あのお約束とも思えた楽曲変化(へんげ)やエンヤットットなファンク、ゴスペル的高揚の場面はありません。
ほどほどコンパクトにまとめられたオーソドックスな4ビートジャズが並びます。
これまたそのあたりで好みが分かれてくるのでしょう。
あらためて聞き直してみると、いくつかの演奏、特に後半に“Tokyo '96” (Mar.1996)、 “After The Fall" (Nov.1998)のようなスッキリ系、終盤のバラードに“The Melody At Night, With You” (1998)的達観を感じるかなあ・・・さてどうでしょう。
いずれにしても完全復活、絶好調のStandars。
※近い時期?
posted by H.A.