“After The Fall" (Nov.1998) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)
Keith Jarrett Standars、1998年、ニュージャージーでのステージ。
先にリリースされていたハイテンションな“Whisper Not” (Jul.1999)の少し前。
療養を経て“The Melody At Night, With You” (1998)を発表した後の最初の公式音源になるのだと思いますが、リリースは2018年。
そちらのようにゆったりとメロディを紡いていく・・・ではなく、元気で明るいピアノトリオ。 演奏は完全復活、絶好調。
ブランクを感じさせないスピード、切れ味、指動きまくり。
楽曲はジャズ曲と歌曲が半々。
冒頭“The Masquerade Is Over”、静かなピアノソロから始まり、テーマが提示されると軽快にスイングを始めるバンド。
端正なジャズで10分ほどの演奏の後は例の長尺なアウトロ。
お約束でテンションを上げながらドカーンとファンクで・・・とはならず、軽いジャズのまま、それ でも5分以上続く変化球なエンディング。
続くジャンピーなジャズ曲になっても端正な表情のまま。
得意の“Autumn Leaves”のアウトロでラテンからお祭りファンクへと変化していく音。
お約束が来たか、と思いきや、その時間は短く、テーマの提示で通常のテンションへと戻り、静かなエンディング。
端正な演奏が続きます。
そろそろドカーンと来たりグシャグシャとなったりしないかな、と思いつつもそんな場面はなく、全編通じてスッキリしたジャズの演奏集。
盛り上がる場面もあくまで端正、オーソドックスなジャズ。
“Tokyo '96” (Mar.1996)と並ぶスッキリ度、そんなStandards。
“Tokyo '96” (Mar.1996)と並ぶスッキリ度、そんなStandards。
posted by H.A.