“The Cure” (Apl.1990) Keith Jarrett

Keith Jarrett (piano)
Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)

ボディ・アンド・ソウル
キース・ジャレット・トリオ
ユニバーサル ミュージック クラシック
2012-03-21



 Keith Jarrett Standars、1990年、ニューヨークでのステージ。
 “Tribute” (Oct.15.1989)あたりで後々まで続く作風が決まったように思いますが、それに続く本作も同様。
 明るくカラッとしたKeith Jarrett Standars。
 沈み込むように始まっても、テーマが奏でられ、ビートが入ると軽快にスイングするジャズ、あるいは強烈にグルーヴするファンク。
 Monkナンバーがとてもカッコいいファンクに、高速Be-Bopは繊細に、ブルースは少々の粘りを持たせつつも上品に様変わりし、バラードは後ろ髪を引かれることなく淡々と流れていきます。
 かつての内省、耽美、深刻な色合いは、”Body And Soul”の導入、三分を超えるピアノの独奏で少々。
 そして終盤に収められたタイトル曲は、お得意あるいはお約束、エンヤットットなビートのファンクで盛り上がるあのパターン。
 ソロ作品では“Vienna Concert” (Sep.1991)のように重厚でクラシカルな面持ちに変わってきた時期ですが、トリオでは軽快にスイングするジャズとファンク。
 作風、固まりました、そんなKeith Jarrett Standars。

※別のステージから。


posted by H.A.