“The Cure” (Apl.1990) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)
Keith Jarrett Standars、1990年、ニューヨークでのステージ。
“Tribute” (Oct.15.1989)あたりで後々まで続く作風が決まったように思いますが、それに続く本作も同様。
明るくカラッとしたKeith Jarrett Standars。
沈み込むように始まっても、テーマが奏でられ、ビートが入ると軽快にスイングするジャズ、あるいは強烈にグルーヴするファンク。
Monkナンバーがとてもカッコいいファンクに、高速Be-Bopは繊細に、ブルースは少々の粘りを持たせつつも上品に様変わりし、バラードは後ろ髪を引かれることなく淡々と流れていきます。
かつての内省、耽美、深刻な色合いは、”Body And Soul”の導入、三分を超えるピアノの独奏で少々。
そして終盤に収められたタイトル曲は、お得意あるいはお約束、エンヤットットなビートのファンクで盛り上がるあのパターン。
ソロ作品では“Vienna Concert” (Sep.1991)のように重厚でクラシカルな面持ちに変わってきた時期ですが、トリオでは軽快にスイングするジャズとファンク。
作風、固まりました、そんなKeith Jarrett Standars。
※別のステージから。
posted by H.A.