“Tribute”(Oct.15.1989) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
Gary Peacock (bass) Jack DeJohnette (drums)
Keith Jarrett Standars、1989年、ケルンでのステージ。
“Standards in Norway” (Oct.7.1989)の八日後の演奏。
ジャズジャイアンツたちに捧げた演奏集。
といっても先人たちの演奏に寄せるのではなく、Keith Jarrett Standarsのジャズスタンダード演奏そのもの。
ECMレコードならではの美しい録音も含めて繊細な音ですが、もうあの“Standards, Vol.1” (Jan.1983)の冷たく深刻な空気感はありません。
“Standards in Norway” (Oct.7.1989)では感じられた湿り気もなくなり、カラッと明るく元気いっぱい、軽快にスイングするStandars。
そのあたりで好みは分かれてくるのかもしれません。
もちろん切れ味は抜群。
居並ぶ名曲がStandars流ハイテンションジャズに様変わり。
そしてCD一枚目、二枚目ともに、締めはオリジナル曲のお祭りファンク、あるいはゴスペルチックにドカーンと盛り上がって幕。
スタンダード曲が変化しつつ展開する形ではありませんが、この後お約束になっていくあのムード。
あの“Standards, Vol.1”も8ビートでドカーンと盛り上がって締めていたし、さらに遡って “Death and the Flower” (Oct.1974), “Nude Ants” (May,1979)、はたまたあの“The Köln Concert” (Jan.1975)にもそんな場面がありましたか。
なんだかんだでやっぱりKeith Jarrett。
※別のステージから。
posted by H.A.