“El Juicio (The Judgement)" (Jul.1971) Keith Jarrett

Keith Jarrett (Piano, Flute, Percussion, Soprano Saxophone)
Charlie Haden (Double Bass, Percussion) Paul Motian (Drums)
Dewey Redman (Tenor Saxophone, Percussion)

El Juicio (the Judgement)
Keith Jarrett
Imports
2012-05-29


 Keith Jarrett、アメリカンカルテット初期のセッション。
 “The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971), “Birth" (Jul.1971) と同セッションの録音、リリースは “Treasure Island” (Feb.1974)の後の1975年のようです。
 ジャケットからしてぶっ飛んでいますが、中身もぶっ飛び気味。
 ジャズロックから始まり、ピアノレス、ツインサックスでのOrnette Coleman的ジャズ、ラグタイム、パーカッションの連打へと・・・
 もー何がなんだかなLPレコードA面ですが、B面は長尺でハードな演奏二編+α。
 凄まじいまでのOrnette Coleman的ジャズと、これまたOrnetteの名前を冠したかっ飛びジャズ。
 突っ走るピアノ、重々しいベース、バシャバシャドラム、さらにはサックス二本の凄まじいバトル。
 妖しく激しい、いかにもアメリカンカルテットなぶっ飛んだ演奏。
 このバンドのハードでハイテンションな面が強調されたカッコいい音。
 同セッションと目される本作、“The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971)、“Birth" (Jul.1971)。
 いずれ劣らずぶっ飛んでいますが、それらからわかりやすい所、整理された演奏を選ぶと、名作が二作ほどできそうな気もするのだけども、それをしないことを含めて、不思議感、妖しさ満点のアメリカンカルテット。
 この後、いろんな要素がスッキリとまとまり、"Expectations" (Apl.1972), "Fort Yawuh" (Feb.1973), “Treasure Island” (Feb.1974)と続き、“Death and the Flower” (Oct.1974)へと繋がっていきます。




posted by H.A.