“Ruta and Daitya" (May.1971) Keith Jarrett, Jack DeJohnette
Keith Jarrett (piano, electric piano, organ, flute) Jack DeJohnette (drums, percussion)
当時のMilesバンド、そして現在まで共演が続く盟友のDuo。
“Live Evil” (Dec.16-19,1970)よりも少し後、"Facing You" (Nov.1971)との間のセッション。
リリースは"Facing You" (Nov.1971)と前後し、さらに“Solo Concerts:Bremen and Lausanne” (1973) の後のようですが、ECMレコードでの初制作だったのでしょう。
この前後含めて、いつもの作品とは色合いが異なります。
この前後含めて、いつもの作品とは色合いが異なります。
ジャズファンク、サイケ、エスニック、美しいバラード、フォークロック、フリージャズ、その他が入り混じる、不思議感たっぷりの演奏集。
Milesバンド在籍中の時期だからといったこともあるのでしょうか、エフェクティングされたエレクトリックピアノが中心。
パーカッションとのDuo演奏を中心に、一部でフルート、アコースティックピアノがフィーチャーされます。
静かに鳴る鍵盤と静かにビートを出す打楽器。
いい感じのメロディ、鋭いインプロビゼーションを散りばめつつ、不思議で穏やかな音の流れが続きます。
ここまで、これからのKeith Jarrettの音楽が断片的にコラージュされたような演奏集。
その意味ではコンボでの“Somewhere Before" (Aug.1968),“The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971)に通じるのですが、全く別テイストの淡く、さらにサイケな色合い。
おそらく大ブレークはもう少し後。
その前にしてこれを企画し世に出すECMレコードも凄い。
さすがの慧眼。
※後のStandardsでの演奏から。
posted by H.A.