“Codona 2” (1980) Collin Walcott, Don Cherry, Naná Vasconcelos

Collin Walcott (sitar, tabla, mbira, timpani, voice) Don Cherry (trumpet, melodica, doussn' gouni, voice) Naná Vasconcelos (percussion, talking drum, berimbau, voice)



 エスニックフュージョングループCodonaの第二作。
 基本的には前作“Codona” (1978)と同様の無国籍・無時代のエスニックフュージョン。
 強烈な浮遊感に覆われた前作と比べると、ビートが明確で定常な演奏、テーマが明確なジャズ的な演奏、また、不可思議なヴォイスが前面に出る場面も多く、若干印象が異なるのかもしれません。
 Naná Vasconcelosさんのパーカッションがたっぷりフィーチャーされ、延々と雄叫びを上げる、なんて時間も。
 ジャズっぽいCollin Walcottの楽曲にしても、トランペットはさておき、シタールや妖し気なパーカッションが背景なだけに、あまり他では聞けないエスニックなんだか、なんなんだかよくわからない、摩訶不思議な世界。
 挙句の果てには、あのNanáさんのケッケッケッケッケなんて音も聞こえてきて、山奥度120%。
 妖しい音を発するパーカッションが延々と鳴り続ける中でのシタール、トランペット、メロディカ、その他の静かでフリーな絡み合い。
 不思議さ、妖しさ200%。
 相対的に整った感もある“Codona” (1978)よりもさらに山奥なのかどこなんだかわからないぶっ飛んだ時間。
 世はフュージョン全盛期のポップでお洒落、あるいはキメキメメカニカル、はたまたシンセでスペーシーな時代。
 そんなことは我関せず、全く明後日の方向、異次元へのトリップミュージック。




posted by H.A.