“Life Between the Exit Signs" (May.1967) Keith Jarrett
Keith Jarrett (Piano)
Charlie Haden (Double Bass) Paul Motian (Drums)
Keith Jarrett、初リーダー作。
モダンジャズとは違う雰囲気、かといってフリーでもなければロックでもない、クラシックにも寄らない不思議な質感。
Bill Evans所縁のドラムとOrnette Coleman所縁のベースとのトリオ。
サポートとしてはこれ以上ない顔ぶれを従えて突っ走るピアノ。
中心となるオリジナル曲は、Ornette ColemanとBill Evansの香りが漂うジャズ。
テーマを提示してインプロビゼーションのジャズ王道のスタイルではあるのですが、その境目が曖昧というか、テーマとインプロビゼーションが入り混じるというか、そんな不思議な質感。
意外なタイミングで加速し、イラついているようにも速度超過しているようにも聞こえる音の動き、あるいはフリーな展開になっても、なぜかピッタリと収まっていく、これまた不思議なタイム感。
後々、現在までも続くあの感じが、強調されたイメージじでしょうか。
それに合わせるお二方もこの期にして名人芸。
それに合わせるお二方もこの期にして名人芸。
タメた上で突っ走るロングフレーズ、いかにもこの人らしいいわゆる"官能的"な音使いもたっぷり、耽美なバラード演奏もこの期から。
最初から特別なKeith Jarrettの記録は、美しくてちょっと変わったピアノトリオ。
posted by H.A.