“Liberation Music Orchestra” (1969) Charlie Haden

Charlie Haden (bass)
Carla Bley (piano, tambourine) Sam Brown (guitar, Tanganyikan guitar, thumb piano)
Paul Motian, Andrew Cyrille (drums, percussion)
Don Cherry (cornet, flute, Indian wood, bamboo flutes) Michael Mantler (trumpet) Roswell Rudd (trombone) Bob Northern (French horn, hand wood blocks, crow call, bells, military whistle) Howard Johnson (tuba) 
Perry Robinson (clarinet) Gato Barbieri (tenor saxophone, clarinet) Dewey Redman (alto saxophone, tenor saxophone)

Liberation Music Orchestra [12 inch Analog]
Charlie Haden
Impulse Records
2016-02-12


 Charlie Haden、1969年のジャズオーケストラ作品、おそらく初リーダー作。
 スペイン内戦をテーマにした一大ドラマ。
 スパニッシュトラディショナル?、フリージャズ、親分Ornette Coleman的ジャズ、その他諸々、勇壮さと哀しさが交錯する音。
 Carla Bley のひねったセンスの作編曲、Don Cherry、Dewey RedmanといったOrnette Coleman所縁のつわものたちのぶっ飛んでいく激しい音、そして件のマシンガンベース。
 メロディアスなパート、勇壮なパート、激情を発するホーン陣が錯綜する混沌なパート、沈み込みようなベースソロ・・・
 さまざまな表情の演奏が映画のワンシーンのように次々と変わっていく展開。
 終始流れる哀しみ。
 ジャムセッション的なところから混沌まで突っ込んでいく同時期の“Bitches Brew” (Aug.19-21,1969)とはまた違った、計算し尽くされたのであろうドラマチックさと混沌。
 重いテーマを冠したフリー混じりのジャズながら、決して陰鬱沈痛にはならず、どこかユーモラスにも聞こえてくるのはCarla Bley、Charlie Hadenの色合いなのか。
 あるいは映画的なドラマチックさは、アメリカ西海岸的な色合いなのか。
 ごっつい辛口な演奏の中に、後の超センチメンタルなメロディメーカーの影もちらほら。
 デビュー作にして、フリージャズな闘士からロマンチストまで全部含めた、いかにもCharlie Hadenな一作。




posted by H.A.