“Olu Iwa” (1986) Cecil Taylor

Cecil Taylor (piano)
William Parker (bass) Steve McCall (drums) 
Thurman Barker (marimba, percussion) Earl McIntyre (trombone) Peter Brötzmann (tenor saxophone, tárogató) Frank Wright (tenor saxophone)

Olu Iwa
Cecil Taylor
Soul Note Records
1994-06-20


 Cecil Taylor、1986年のピアノトリオにマリンバのカルテット、さらに三管を加えた編成の2ステージのライブ録音、イタリアのSoul Noteから。
 まずは管入り編成でのステージ。
 アンサンブルでの陰鬱なテーマ提示、ベースのアルコでのインプロビゼーション、静かに妖しく始まる宴、いや、格闘技戦。
 再びテーマらしきアンサンブルの後、ピアノトリオとマリンバの超高速バトル開始。
 凄まじい、ホントに凄まじい演奏。
 管楽器だと激烈・沈痛・陰鬱になりそうなところ、マリンバの柔らかな響きも相まって静かでクールにも響く、超絶な疾走。
 抜きつ差されつ、どちらが先行するともない凄まじいチェイスが続くこと十数分。
 ピアノがマリンバを力でねじ伏せ独走した後、少し音量とスピードを落としてトロンボーンに選手交代。
 さらに加わる魂の叫び系の激情サックス。
 やはり激烈・沈痛・陰鬱。
 全部まとめて叩き潰してやるぅ、ってなピアノ。
 断末魔のようなサックスの叫び。
 最後はテンポを落として儀式のようなのたうちから、呪文のようなヴォイスの中で静かに幕。
 いやはや何とも・・・
 前日のステージはホーンを排したカルテット。
 ピアノトリオで静かに始まりつつも、あっという間の加速、気がつけば怒涛の中。
 中盤から満を持したようにマリンバとのバトル勃発。
 菅入り編成でのステージにも増して激しいピアノ、必死で対抗するマリンバ。
 いつ果てるとも知れない戦いの後、マリンバが力尽きたか、おとなしくなった最終五分ぐらい、ピアノの雄叫びのカタルシス。
 もー、なんなんでしょ、この人たち。
 畏れ入りました。

※別のバンドでの演奏から。


posted by H.A.