“Winged Serpent” (1984) Cecil Taylor

Cecil Taylor (piano, vocals)
William Parker (bass, vocals) Rashid Bakr (drums, vocals) Andre Martinez (drums, percussion, vocals)
Enrico Rava, Tomasz Stanko (trumpet, vocals) Jimmy Lyons (alto saxophone, vocals) Frank Wright (tenor saxophone, vocals) John Tchicai (tenor saxophone, bass clarinet, vocals) Gunter Hampel (baritone saxophone, bass clarinet, vocals) Karen Borca (bassoon, vocals)
 Cecil Taylor、1984年の大型コンボ作品、イタリアのSoul Noteから。
 ピアノトリオにホーン7名。
 トランペットにヨーロッパのスタイリスト、ECMのスターEnrico Rava, Tomasz Stanko
 もちろん音楽はCecil Taylorのそれですが、大人数ゆえ決め事が多かったのでしょう、他の諸作よりもアンサンブルが多い演奏。
 テーマを決めた後もときおり顔を出すホーンのアンサンブル、ドラムとベースも定常なビートを出している場面が多い感じでしょうか。
 キッチリ楽曲を演奏している感は十分、静かな場面もあります。
 が、突っ走り転げまわるピアノはいつも通り、タガが外れるとフロントに立つホーン陣は入りつ混ざりつの凄まじいコレクティブインプロビゼーション。
 キッチリとオーダーに従い、役割分担もされているようですが、ぶっ飛びつつのソロ回し、そして他のメンバーが背後あるいは前面に出ての咆哮、絶叫。
 大人数の分だけ、いつもにも増して大音量。
 沈痛・陰鬱なテーマ、サックスの絶叫などなど含めて、緊張感の塊のような音が怒涛のように押し寄せてきます。
 さらにはアフリカンなパーカッションと妖しい祝祭ヴォイスなどなど、もう何がなんだか・・・
 Enrico RavaTomasz Stankoの掛け合いなんて場面もあり、とてもカッコいいのですが、激しい音に気を取られているうちにあれよあれよと・・・
 ハードです。
 とても。
 もっとフリーなCecil Taylor諸作よりも、こちらの方が怖い。
 この怒涛のようなエネルギー放射を浴び続けると、別の何かに生まれ変われるかも・・・




posted by H.A.