“Tin Tin Deo” (1977) Kenny Burrell

Kenny Burrell (guitar)
Reggie Johnson (bass) Carl Burnett (drums)

Tin Tin Deo
Kenny Burrell
Concord


 Kenny Burrell、1977年作、 Concordから。
 シンプルなギタートリオ。
 時代はフュージョン隆盛期ですが、どこ吹く風のジャズ&ブルース。
 が、音のイメージは変わっています。
 明瞭になって艶が出て、ほどほどのリバーブが掛かった心地よいギターの音。
 1950-60年代だったら血沸き肉躍る系になっていたんだろうなあ、ってな楽曲がとても穏やかでオシャレな感じに聞こえてきます。
 新時代のジャズ、なんて感じでは全くありませんが、少し沈んだムード、突っ走るところでは突っ走る相変わらずの演奏、聞き慣れたスタンダード、ブルースが何か新しいモノのよう。
 落ち着き払った余裕たっぷりの美しいジャズ。
 ご本人は何も変わっていないのかもしれません。
 やはりブルージーでハードボイルドなジャズギター。
 “Circles” (1981) Jim Hallなど含めて、Concordのジャズギター作品にハズレなし。




posted by H.A.