“God Bless The Child” (1971) Kenny Burrell

Kenny Burrell (guitar)
Richard Wyands (piano, electric piano) Hugh Lawson (electric piano) Ron Carter (bass) Billy Cobham (drums) Ray Barretto, Airto Moreira (percussion) Freddie Hubbard (trumpet) Hubert Laws (flute)
Don Sebesky (arranger, conductor) & Strings

God Bless the Child
Kenny Burrell
Masterworks
2010-10-05


 CTIのKenny Burrell。
 オーケストラ編成ではなく、ジャズコンボと何人かのチェロのみのストリングス。
 “Road Song” (1968) などポップジャズ全開だったWes Montgomeryに対して、こちらはまだまだジャズ。
 10分近い演奏もいくつか配され、インプロビゼーションのスペースたっぷりのジャズ仕様。
 が、エレピが鳴って、電気っぽい音のウッドベース、要所にストリングスが配され、モダンジャズとはムードが全く異なります。
 1970年代初頭、時代の流れの中の音。
 そんな中でもギターの音、フレーズはかつてのまま。
 少し沈んだムード、ジャズとブルースのハードボイルドな音。
 元々の流麗な音使いが周囲のスムースな音に溶け込んでいるように聞こえるし、逆にギターだけ別の世界から聞こえてくるようにも思えます。
 さらに今の耳で聞くと、背景がノスタルジックでギターだけが新しいようにも聞こえます。
 とにもかくにも、クールな質感がカッコいいジャズ。
 これが流れると喧騒が消え、どこか静かで上品で落ち着いた場所に周囲の景色が変わります。
 これまたトリップミュージック。
 洗練されたハードボイルネスの一作、ってな感じでよろしいのでは。


 

posted by H.A.