“The Declaration Of Musical Independence” (2014) Andrew Cyrille

Andrew Cyrille (drums, percussion)
Bill Frisell (guitar) Richard Teitelbaum (synthesizer, piano) Ben Street (double-bass)



 フリージャズ系のドラムの大御所Andrew Cyrille、ECMでの初リーダー作。
 近作“Lebroba” (2017)に先立つアルバム。
 ピアノトリオ+ギターのオーソドックなカルテットのようで、そうはなりません。
 ドラムを背景にBill Frisellが前面に出て、他のメンバーが彩りを加えていく構成。
 もちろんフリー系。
 かつての親分?Cecil Taylorバンドのような激烈系ではなく、静かで落ち着いた、でも過激な音。
 いきなりディストーションが掛かったギターが前面に出るフリージャズ。
 過激でドラマチックな演奏ながら、なぜか静かです。
 静かで自由なドラム。
 鳴り続けるその淡々とした音は、覚醒を促すようでもあり、眠りに誘うようでもあり。
 漂うような音の流れは、複雑な心象風景のようにも、迷宮のようにも聞こえます。
 そして全体を包み込むような淡い哀しみ。
 クリーントーンのギターが美しいメロディを奏でても、ゆっくりと時を刻むようなピアノが鳴っても、アフリカンな打楽器が聞こえても、混沌が訪れても、その色合いは変わりません。
 心の中を覗き込むような、不思議な時間。

※こちらは最近作から。
 

posted by H.A.