“Conquistador!” (Oct.1966) Cecil Taylor
Cecil Taylor (piano)
Henry Grimes, Alan Silva (double bass) Andrew Cyrille (drums)
Bill Dixon (trumpet) Jimmy Lyons (alto saxophone)
メンバーの変動はありますが、類似の編成。
これまた血沸き肉躍る系、怒涛のフリージャズ。
LPレコード片面一曲ずつの堂々たる構成。
紛うことなきフリージャズな音ですが、おそらくは計算尽くの編曲、構成の組曲風。
冒頭から凄まじい動きのピアノ。
激しくうねる波のようなピアノトリオの音の中を二管のアンサンブルがテーマを決めた後は、波間を漂う船のようなアルトサックス。
少し凪いだ雰囲気の中でのトランぺットの妖しいインプロビゼーションの後は、再び二管のアンサンブル。
そして激しいピアノのインプロビゼーション。
下の方でトグロを巻いた後の凄まじいまでの疾走、跳躍、叩きまくられる鍵盤、激しく反応するドラム、ベース。
その後も次々と景色は移ろい、締めのテーマが出てくるまでに聞いている方がヘロヘロ。
もう一曲もゆったりと始まるものの、徐々にテンション、スピード、音量が上がり、気がつけばこれまた怒涛の中。
ときおり緩やかになるものの、それは束の間。
激しい波に打たれ洗われ続ける時間。
凄まじいエネルギー放射。
ハードです。
ハードです。
が、ヘロヘロになりつつも、気持ちは覚醒してくるようにも感じます。
それが気持ちよかったりして・・・
それが気持ちよかったりして・・・
激烈ながら、一定の作法に基づいた秩序が感じられるからかもしれませんし、キッチリとリーダー、フロントに反応していくバンドサウンドゆえなのかもしれません。
中身もカッコいいのですが、ジャケットも最高。
中身もカッコいいのですが、ジャケットも最高。
posted by H.A.