“The World of Cecil Taylor” (1960) Cecil Taylor

Cecil Taylor (piano)
Buell Neidlinger (bass) Denis Charles (drums)
Archie Shepp (tenor saxophone)

THE WORLD OF CECIL TAYLOR + 3
CECIL TAYLOR
AMERICAN JAZZ CLASSICS
2015-12-23


 Cecil Taylor、1960年作。
 フリージャズではなく、ぶっ飛んだモダンジャズ。
 オーソドックスな編成のピアノトリオを中心として、若きArchie Sheppが数曲に参加しています。
 冒頭は高速4ビート。
 テーマをしっかり提示し、オーダーに従ってソロを交換、終わりにはドラムとのバース交換まである正統派ジャズ、構成は。
 ピアノは完全にぶっ飛んでいて、突っ走り、転がり廻り、あっちに行ったりこっちに来たり。
 おもちゃ箱をひっくり返したようなはしゃっぎっぷり。
 悠々としたミディアムテンポ、あるいはバラードになると、少しだけ普通のジャズっぽくも聞こえますが、ぶっ飛んだイメージは変わりません。
 不協和音、アウトトーンてんこ盛りなのだと思いますが、どの演奏もスッキリとまとまっていて、混沌な感じは無し。
 キッチリと曲としてまとまっていく様は、どこまでぶっ飛んでも壊れないのかやってみよう、なんて計算があるのかもしれませんし、自然体でやっているとすれば天才のみのなせる技なのでしょう。
 壊れそうに聞こえて絶対に壊れない絶妙なバランス&アンバランス。
 それが醸し出す非日常感、そして激しい音でもどこかクールでハードボイルドな感じがするのがカッコいいんだろうなあ。
 なお、Sheppさんは後のブヒョブヒョビヒャーな感じではなくて、しおらしいオーソドックスなジャズサックス。
 ここから悪い先輩たちに感化されて・・・
 フリージャズ、アヴァンギャルドジャズ前夜、一歩手前のハードボイルドなジャズ。




posted by H.A.